実存と構造

三田誠広さんの新刊、「実存と構造」読みました。

実存と構造 (集英社新書)

実存と構造 (集英社新書)

アマゾンからのメールでこの本知りました。
以前三田さんの本3冊まとめて買ったので、私の情報ストックされてますね。
向こうの思う壺です。


以前書いた、同じ集英社新書の「マルクスの逆襲」の方が読者に近い感じの語り口で読みやすかった。
2009-05-31 マルクスの逆襲 - なんやかんや


三田さん、早稲田で創作を、客員教授で教えていたのですが、
最近、武蔵野大学教授になっています。
と言うことで、学校で教材として使うことも考えて、書き方が変わっているのかもしれません。
三田さんの本はわかりやすく解説してくれる。という部分は変化ないです。

一部引用します。
71P〜72P

 サルトルはただの存在と、実存との違いを次のように説明している。私たちの身のまわりにはさまざまな道具がある。道具は作られた物だ。こういう道具が必要だと言う需要があって、製品が作られる。こんな機能をもった道具が必要だと言う、その道具の本質的な概念やイメージが先にあって、道具が作られる事になる。これを「本質が先立つ存在」と呼んでおこう。
 これに対して人間というものは、気がついたら、いまここに存在している、というような存在である。自分がどのような本質をもっているかということは、まだわからない。人間は意思を持って行動する存在だから、現実に生きる事によって初めて、その人間の本質というものが明らかになっていく。このように本質が先にあるのではなく、現実に生きる事によって本質が見えてくるような存在が「現実存在」すなわち実存である。

翻訳する方、「実存」という訳語苦労されたそうです。
私、実存の意味、全く知りませんでした。
知ろうと努力もしたのですが、
2008-06-01 さるとる - なんやかんや
「嘔吐」

正直に言って、この作品の中に入り込むことができませんでした。
難しいかった。という感じは集中すれば何とかなる。
と思えたのですが、なんでだろう?
集中できませんでした。

お友達になってもらえませんでした。
残念。