企業研究(河出書房新社編)

河出書房新社ご存知でしょうか?
私もこのなんやかんやでよく取り上げています。
出版社には珍しく、雑誌にあまり頼らず、書籍の売り上げで何とか会社を維持しています。
そうはいっても、過去に3回倒産しています。
1回目1957年
2回目1968年
3回目1979年
なんか11年に1度倒産しているんですね。
私以前勤めていた会社に元河出書房(年齢からすると河出書房新社でしょうね)という部長が本社にいました。
様々な人材も輩出している会社です。
河出書房新社のホームページこちら↓
http://www.kawade.co.jp/np/index.html
河出さん自身の会社案内です。
http://www.kawade.co.jp/corporate/index.html
1回目の倒産で河出書房から河出書房新社になって、
その後も2回倒産しています。
創業
明治19年1886年) 成美堂として発足
昭和 8年 (1933年) 河出書房と改称
昭和32年 (1957年) 河出書房新社と改称

ウィキペディアです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E5%87%BA%E6%9B%B8%E6%88%BF

1度目の倒産の1957年当時の出版界のこと書いてあるとこ見つけました。
http://www.indierom.com/dengei/society/50/new_50.htm

河出書房にいた様々な方たちのこと書かれています。
http://homepage2.nifty.com/books-jabberwock/review/book-review3.html
坂本龍一さんのお父様有名な編集者なのですが、
河出にも在籍されていたのですね。
他にも、河出の社員上がりの芥川賞作家、古山高麗雄*1さんがいたり、
この会社の歴史を本にしてもいいくらいですね。


河出書房新社は、1944年に改造社より文芸雑誌「文藝」を買い取って現在まで維持しています。
何年か前から月間で維持していくことが難しくなって現在では季刊になっていますが、
この雑誌1962年から、文藝賞という新人作家の発掘を行っていて、
受賞者の中にはその後活躍されている方もたくさんいらしゃいます。
受賞作品一覧はこちら↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E8%8A%B8%E8%B3%9E
そんなわけで、日本の出版社の中では、純文学の香りがものすごく漂っている会社だと私は思っています。


河出さんから2月に売れそうな文学書2冊出ます。
まず136回芥川賞受賞作。
青山七恵 さん「ひとり日和」

ひとり日和

ひとり日和

今回は直木賞が受賞作無しで、
芥川賞も同時受賞無しで1作のみでしたので話題が集中してますね。
選考委員の会見も石原慎太郎さんと村上龍さんが2人そろって行って話題になってましたね。
この方も前回、第42回(2005年)の文藝賞「窓の灯(あかり)」で受賞された方です。
ただしこの時は同時受賞の三並夏さんが中学3年生(発表時15歳)だったのでそっちの方が話題になっていました。
受賞作は「平成マシンガンズ」 でした。


もう一冊昨日書いてしまいましたが、
綿矢りさ、さんの「夢を与える」ですね。

夢を与える

夢を与える

綿矢さんも第38回 (2001年)「インストール」で文藝賞受賞しています。
この時同時受賞はありませんでしたが、高校生受賞で話題になっていました。
文藝春号(最新号です)に高橋源一郎さんと綿矢りさ、さんの対談出ている。
と以前書きましたが、だいぶ前に立ち読みしました。
こんなタイトルです。   

21世紀版・日本の『感情教育』「夢を与える」をめぐる5つの質問

文藝に載るのですから、当然高橋さん誉めまくりで、自分の授業でも生徒に読ませたそうです。
私が以前
2006-10-23 夢を与える
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20061023
にも書きましたが、
対談の中で綿矢さんご自身もやっぱり、「夢を与える」というタイトルに違和感あること話していらしゃいました。


河出書房新社、私の好きな三田誠広さんも文藝賞は受賞していませんが出身はこの会社です。
俵万智さんも、角川短歌賞を受賞した「八月の朝」角川さんが売れるかな?
って出版躊躇していたのですが、
河出書房新社が「八月の朝」を含めて「サラダ記念日」として出版してたくさん売れましたね。

サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)

サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)


これからも、期待しています河出さん。


#一昨日(30日)に書いた付加保険料ですが、
29日に申請して31日に保険料の納付書着ました。
1月位後だと思っていたのですが、
社会保健事務所やること早いですね。
1月分の納付期限2月末でしたが、
金額400円なので、1〜3月分まとめて払ってきました。
実際金額にして1,200円ですもんね。
毎月払いに行く手間の方が大変です。
次回から国民年金の年払い引き落としで一緒にできるそうなので、
早めの手配良かったです。
両方は無理とのことなので、国民年金基金はやめときます。

*1:安岡章太郎さんの芥川賞受賞作『悪い仲間』の「藤井高麗彦」のモデル古山さんです