情報処理試験・午前1対策

試験が日曜に迫ってきましたね。
今回から午前が2つに分かれました。
スコアではなくて6割取ればいいようですが。
午前1幅広い教養というのがチョット心配。
でも高得点を獲得すれば、試験には不合格でも次回から午前1免除になるようです。
試験開始が9:30ではなくて、午前2からになるので、長丁場の情報処理試験10:50開始になるっていうのは魅力です。

5.3 免除制度
(1) 高度試験午前の一部における免除制度の導入
高度試験の午前試験において,スキルセット方式の考えを取り入れ,高度試験に共通し
て必要とされる知識を問う午前1試験と,当該試験区分に関する専門知識を問う午前2試
験に分離する。このうちの午前1試験については,次の条件1〜3 のいずれかを満たせば,
その後2 年間受験を免除することによって,受験者の利便性の向上を図り,高度試験の受
験を奨励する(図6)。
条件 1:応用情報技術者試験に合格する。
条件 2:いずれかの高度試験に合格する。
条件 3:いずれかの高度試験の午前1試験で基準点以上の成績を得る。

IPA発表の本文ご覧になりたい方コチラ↓どうぞ。この引用分部は32Pです。
http://www.jitec.jp/1_00topic/topic_20071225_shinseido_1.pdf


さて私がやった午前問題で気になった2題ご紹介します。
引用元は示現塾のメルマガです。

http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/
−■■示現塾■■−

第3問 データベース
分野−9-3 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW18-A-67


クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシジャの記述として,誤っているものはどれか。


ア アプリケーションから一つずつSQL文を送信する必要がなくなる。
イ クライアント側のCALL文によって実行される。
ウ サーバとクライアントの間での通信トラフィックを軽減することができる。
エ データの変更を行うときに,あらかじめDBMSに定義しておいた処理を自動的に起動・実行するものである。



解説:
ストアドプロシージャは、プロシージャ(手続きを実行するプログラム部分)を、サーバに事前に登録する仕組みである。クライアントは、このプロシージャを起動し、サーバがそれを実行して、結果のみをクライアントに返す。従って、最適化された共通のアクセス手法をサーバに登録し、クライアントのアプリケーションに提供することができる。
ストアドプロシジャは、IF やWHILE といったSQL 文の実行順序を制御する文を含めることができる。ストアドプロシジャは、SQL/PSM(PersistentStored Modules)に従って作成される。SQL/PSMは、SQL をプログラミング可能
な言語に拡張したものである。例えば、オラクル社のPL/SQL は、それに該当する。
選択肢エは、トリガの説明である。トリガは、データベースサーバに登録する更新処理手続きであり、指定した表に追加・修正・削除処理が行われると、それをトリガ(引き金)として他表の更新をするものである。ストアドプロシジャと似ているが、トリガは、クライアントからの処理依頼ではなく、データベースサーバ内の更新状況を契機として動作する。


正解:エ

この問題、注意力のある方には問題ないと思うのです。
何か気付きました?
この問題が気になったのは、
去年秋情報処理試験と同じ日に受けていた。「宅建」からんでいます。
こ試験、2時間でマークシート50問だけの問題なのですが、
問題読むときに注意しないと、正しいもの聞いてきたり、誤ったもの聞いてきたり結構大変でした。
情報処理試験はそのへん良いなって思っていたんですよね。


私、情報処理試験の午前問題で、こういう質問のされ方初めて経験しました。
この問題。
誤っているものはどれか。
なのです。
気が付きました?
情報処理試験、午後の記述で、問題文や質問文きちんと読まないと、実力がどんなにあっても合格できませんね。
ですから、午後で注意力テストできるので、
午前は「誤っているもの」では無く、文末はどうあれ、
「正しいもの」
を選ぶ問題ばかりだと思っていました。
情報処理試験でも、「誤っているもの」答える問題出ていたのですね。
気付きませんでした。
注意しないと。(^_^;)


もう一つ。

分野−13-1 技術レベル−3 出題頻度−中 出典:SW16-52


W.ハンフリーによって提唱されたプロセス成熟度モデル(CMM)の説明として,適切なものはどれか。


ア ソフトウェア開発組織及びプロジェクトのプロセスを評価するためのモデルである。
イ ソフトウェア開発のプロセスモデルの一種である。
ウ ソフトウェアを中心としたシステム開発及び取引のための共通フレームのことである。
エ プロジェクトの成熟度に応じてソフトウェア開発の手順を定義したモデルである。


解説:
プロセス成熟度モデル(CMM:Capability Maturity Model)は、ソフトウェア開発プロセスの良さをプロセスの成熟度の概念でとらえ,5 段階評価によって、組織の開発能力を評価する手法である。
カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所(SEI:SoftwareEngineering Institute)が開発したものであり、次の5段階で能力成熟度を 評価する。
レベル1:プロセスが確立されていない
レベル2:特定のプロジェクトリーダーや技術者に依存している
レベル3:首尾一貫したプロセスを標準として持っている
レベル4:標準化されたプロセスを定量的に測定し、洗練化していく
レベル5:技術・要件環境の違いによって、標準プロセスを最適化して用いられる


正解:ア

CMMCMMIって出ているときもありますね)
って出てくれば、
成熟度
って入った選択肢選べば正解!
そんな安易な理解をしていました。
この問題「成熟度」入った選択肢選ぶと不正解になります。
こういう問題もあるのですね。
でも確かに問題文中に、

プロセス成熟度モデル(CMM

バッチリ出ているし、
「そこまで甘くないか」
そんな感じはします。
『プロセス成熟度モデル(CMM)が問題文に出てきたら、成熟度の選択肢は不正解、それ以外のCMMは成熟度を選ぶ。』
こんな感じで記憶方法変えました。
これで大丈夫かな?私。
注:真面目な受験生の皆さんはけしてマネをしないようにしてください。
  CMM試験に出て、できなくても責任持ちませんよ。
きちんと理解しましょう。


てなわけで、しゅんぜいさのメルマガから引用します。

http://www.melma.com/backnumber_189_3342204/
J Question vol.1587 (2006年09月08日発行) | のんびりやろう!情報処理試験! 〜1問1問コツコツと〜 - メルマ!
▼選択肢で勉強しよっ!▼
のコーナーで、CMMI取り上げていらしゃいました。

(ソフトウェア平成18年春問39ア)
 (ソフトウェア平成16年問52ア)の選択肢より

> ソフトウェア開発組織及びプロジェクトのプロセスの成熟度を
> 評価するためのモデルである。

 (ソフトウェア平成17年秋問48エ)の選択肢より

> プロセスそれ自体を改善していくための仕組みが規定されている。

 (セキュアド平成17年問37)より

> CMMI(Capability Maturity Model Integration)の 5 段階評価基準のうち、
> レベル 3 に相当するものはどれか。
>
> ア システム開発の経験が組織として共有され、標準プロセスが
>   確立している。

 (システム監査平成17年問6ウ)
 (システム管理平成17年問16ウ)の選択肢より

> ソフトウェアを開発する組織のプロセス成熟度モデルを使って、
> プロセスの改善を図る。

 (ソフトウェア平成16年問52ア)の選択肢より

> ソフトウェア開発組織及びプロジェクトのプロセスを評価するためのモデル

 (ソフトウェア平成15年問45)の問題文より

> ソフトウェア開発プロセスの良さをプロセスの成熟度の概念でとらえ、
> 5 段階評価によって、組織の開発能力を評価する手法又は規格

 CMMI(Capability Maturity Model Integration)とは、ソフトウェア
 開発組織及びソフトウェア開発プロセスを評価・改善する手法です。

 通常、CMM(Capability Maturity Model)と言えば、この CMMI を指しますが
 CMM は、ソフトウェア調達の能力や人材開発能力など複数の CMM があり、
 それらを統合したものが CMMI です。

 CMMI では、能力がレベル1〜5で示され、各レベルで持つべきプロセスが
 規定されています。より高いレベルのCMMIを実現することで、
 ソフトウェア開発のプロセスが改善されていくことになります。

 SIerのプレスリリースで「CMMIレベル5を達成しました」という内容を
 見かけるときがありますが、外部機関に評価を委託して、
 CMMIのレベルが高いことを公表する企業もありますね。