読書

元旦から、読むのはチョト気が引けて、2日に一気に読みました。
車谷長吉さんの「赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂

この本なんか不思議?
前からこの作品は知っていたのですが、
私に去年末に「読んでくれ」って言って来た感じ。
最初のアプローチは、武相荘
2009-12-17 武相荘 - なんやかんや
で、駄目押しが三田さんの本。
2009-12-21 プロを目指す文章術 - なんやかんや
この時点ですっかり読む気になっていて、
年末に、行ったブックオフで、300円で買いました。
車谷さん、私小説作家らしいのですが、この作品はフィクションとノンフィクションがいい感じで配分されていそうな気がします。
最初、文体になじみませんでしたが、慣れてくると一気に読めました。
そういう力のある作品だと思います。
私、以前にも書いていますが、大阪と京都で7年チョット住んでいたことあって、小説中に出てくる場所だいたいわかります。そのこともあって、作品に入りやすかったです。
心中未遂
から想像する「オドロ・オドロ」感はありませんでした。
こういう、生活をしている方たち本当にいることは想像できました。
この作品映画化されていました。



これまた、偶然ですが、アマゾンで購入して、1月1日に私の手元に来た本も車谷さんの最初の作品集「塩壷の匙」でした。

塩壷の匙 (新潮文庫)

塩壷の匙 (新潮文庫)


昨日読み終わったのが、「エッセンス・オブ・久坂葉子

エッセンス・オブ・久坂葉子

エッセンス・オブ・久坂葉子

小説・エッセイ・詩・日記、色々入っています。
半年以上前から、チンタラ読んでいたのですが、残り半分ぐらい一気に読みました。
久坂さん19歳で芥川賞候補になったようです。
綿谷さん・金原さんと20歳で芥川賞受賞の2番煎じかな?
と思って調べたら、
久坂葉子 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E5%9D%82%E8%91%89%E5%AD%90

久坂 葉子(くさか ようこ、1931年3月27日 - 1952年12月31日)は、日本の小説家。本名、川崎澄子(かわさき すみこ)。神戸川崎財閥を興した川崎正蔵の曾孫にあたる。

略歴 [編集]
兵庫県神戸市生まれ。相愛女子専門学校(後の相愛女子大学)中退。島尾敏雄の紹介で、1949年、雑誌『VIKING』に参加し、富士正晴の指導を受けた。『落ちてゆく世界』の改作『ドミノのお告げ』は1950年の芥川賞候補となる。4度の自殺未遂。『幾度目かの最期』を書き上げた後、1952年の大晦日に阪急六甲駅で鉄道自殺を遂げた。

とのこと、この本、結構探して買いました。
残念ながら、芥川賞候補となった作品は収録されていません。
久坂さん死後50年以上たっているので、ネット上で作品読むことできます。
作家別作品リスト:久坂 葉子
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1052.html


もう一冊、
多和田葉子さん「犬婿入り

犬婿入り (講談社文庫)

犬婿入り (講談社文庫)

「ペルソナ」と2作品収録されています。
犬婿入り幻想小説というのでしょうか?チョット変わった味わいの小説です。
でも、現在のお話なのです。
ラストも、もうチョット書いてよ。そんな感じ。
でも、この終わり方も悪くないと思います。
93年第108回芥川賞受賞作です。


今日まで休みますが、
年末年始実家のCATVであまり映画見ませんでした。
三船さん主演の「無法松の一生

無法松の一生 [DVD]

無法松の一生 [DVD]

父親は「バンツマさん」主演の無法松の方が良かったと言っていました。
無法松の一生 [DVD]

無法松の一生 [DVD]

この2作品以下の関係です。

名匠・稲垣浩監督が戦時中の1943年に監督した名作を、同じ脚本(伊丹万作)でカラー・リメイクしたヒューマン映画。戦中の作品は軍部の検閲によってカットを余儀なくされており、その無念の想いを15年後の日本映画黄金期にぶつけたものでもあった。旧作と比較しても甲乙つけがたい秀逸な出来栄えで、58年のヴェネツィア国際映画祭ではグランプリを受賞。三船の豪快かつ純粋さ際立つ名演はいつまでも忘れがたい余韻を残す。なお同作は、その後63年(東映)と65年(大映)にもリメイクされている。

今の役者さんて、三船さんバンツマさん的な、日本語で粗野、英語でワイルド?そんな感じの方いなそうな気がしました。

あと、もう一本、三船さんが助演で出ている、岡本喜八監督の
暗黒街の○○
すみませんタイトルが今ひとつ??
暗黒街の顔役 か暗黒街の対決 又は暗黒街の弾痕
のどれか見ています。^_^;


チョット調べました。
■日本映画の感想文■暗黒街の顔役
http://home.f05.itscom.net/kota2/jmov/1998_01/980103.html
暗黒街の顔役
を見たようです。