どっちもあり

2011-03-29 桜咲く - なんやかんや
に、

今年は、不謹慎かも知れませんが、できれば被災者の方も含めて、お花を愛でましょう。
調達できる方はお酒も含めてね。
自然の脅威にやられていますが、自然は私たちに被害を与える気持ちは無いはず。
桜も、せっかく咲いたのですから、みんなでその花を心の潤いとしてありがたくいつものように楽しむことは悪くない!
良い事だと、私は思います。

って書きましたが、
こういうふうに、人を巻き込む言い方は、不快感を持つ方もいらしゃいますね。
反省します。


その後都知事から、花見の自粛発言出ていたこと知りました。
批判もあったようで、選挙もあってか、知事おとなしくなったような気がします。
私も、お花見自粛する必要はないと主張したばかりだったので、なんていうことを言うネン。
そう思ったのは事実です。
でも、私も正反対の主張ですが、やっている事一緒の気がします。


冷静に考えると、知事も、今後の日本の復興を願っての発言ですね。
結局、花見をしても、自粛しようって言う発言をしても、
どっちにしても批判されると思います。


今、菅さんと枝野さんに花見ぐらいして欲しい気もするのですが、
やったら大顰蹙でしょうね。
でもやり方はあると思う。
業界を考慮して、ビールと日本酒で乾杯して、
一杯だけ飲んでやめる。
それでも、批判する人もいるでしょうけど、
ギリギリの中で、そういうゆとりの部分残す事必要だと思います。
なんでも自粛してしまうこの雰囲気、成長の足を引っ張る気がします。
その空気を、その一杯が変えることできるかもしれません。


この事書いていて、思い出したのが、久米さんが出ていた、ニュース・ステーションの最終回。
久米さん、本番中にビール飲みましたね。
長年の、緊張である生本番。
最終回だからこそ、本番中に飲みたかった。
終わって飲む一杯もおいしいでしょうが、
自由に発言しているようでもそれなりの圧力はあったでしょうし、その圧力との戦いもあったでしょう。
公人として、しかも全国放送という超公*1の場で、規制する側ではなく、あくまでも、自由で開放する側の立場をとられた事。
あの最終回の意味の重さ今になって感じています。


私のお客さんのお酒屋さんの、町内。
今年5月のお祭り、中止になったそうです。
お神輿が出て、毎年休憩所提供しているので、振る舞い酒をされています。
「お酒出さなくて済む」
みたいな事を、言いつつ、少し寂しそうな感じ受けました。
お祭りで、売り上げも増えるのでしょうが、その利益、振る舞い酒で還元してますね。
これは、無駄な消費なのだろうか?
町内の活気と、連帯感。遊んだ後のやる気がそがれるような気がします。


自粛の拡大解釈、例えば外食とか、レジャーとか。
そこで使われなくなるお金で、生活が苦しくなる方、仕方がないと諦めるのでしょうが、
それで、良いのだろうか?
当事者は、言いにくいでしょうけど。
なんとか経済を動かしたい。
そう思います。
これは私の拡大解釈かもしれませんが、風評被害による、野菜や、魚への過剰な反応にも通じている気がします。


お花見に話し戻します。
お花見する気にならない、自粛します。
その通りだと思います。
でも、それを周りの人に主張して、みんな自粛しよう。
そう呼びかける事ではないと思うのです。


花見を盛大にする。
これは呼びかけにくいですね。
今年は、羽目を外して大騒ぎすると周りから冷たい視線の覚悟が必要です。
本当は、そういう人がいても、その人なりに復興に立ちあがっているのだな、って思えるゆとりは欲しいですね。
その騒ぎ具合によったら、それはどんなときでもレッドカードです。
でも、そこをわきまえて、お酒を飲んで花見をすること自粛しなくても良いと思う。


桜これから本番です、毎年花見の映像流れますね。
報道も自粛するのでしょうか?
今年こそ、どっちかに偏ることなく、自粛と、花見の映像と、どっちも流して欲しい。
どっちもあり。
強制される事なく、それぞれがそれぞれのやり方で、桜を見ている。
でも、思いは同じ。
地震からの復興です。
たぶん、桜の花も、この国の復興を願って、今年もいつもと同じように咲いてくれるはず。
そう、桜は今年だけいつもと違ったようには咲かない。
その気のきかなさが自然の良い所です。

*1:「ちょうおおやけ」って読んでください