藤澤清造さんの「根津権現裏」読みました。
この本の事以前書いています。
2011-02-20 西村賢太さん - なんやかんや
西村賢太さんの芥川賞受賞インタビュー中に登場します。
その後、生涯の士と仰ぐ藤澤 清造と出会うそうです。
具体的な書名として、「根津権現裏」出てきました。
この本出たの知ったのは、先月の朝日の記事。
西村さんが、出版に向けて尽力されたこと、ご本人の弁で書かれていました。
最初、記事には具体的な出版社名出ていませんが、明らかに講談社文芸文庫から復刻を断られたこと書かれていました。
そこで救いの手を差し伸べたのが、新潮社。
- 作者: 藤澤清造
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/06/26
- メディア: 文庫
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原作は、1922年(大正11年)の作品。
西村さんこの作品よく出合ったと思います。
当然旧仮名遣いで読みにくかったことと思います。
今回出た新潮文庫作品は本文校訂を西村さんご本人がされています。
ですので、普通に読むこと出来ます。
旧仮名遣いだと私読まなかったと思います。
文庫の帯部分引用します。
恋人が欲しい、手術もしたい。
私は、ただ一図に
金が欲しい。
何だか、すごい文句ですね。
内容ですが、私は普通に読んでしまいました。
大正時代の出来事。
なんかそんな感じの距離感じました。
そういう時代の共有感覚では、西村さんの芥川賞受賞作。
苦役列車。
- 作者: 西村賢太
- 出版社/メーカー: 新潮社
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今、私たちは3.11後の時代の空気。共有していますね。
私は、阪神大震災も京都にいて経験しているので、関西の方とも共有できる部分あります。
関東大震災・ヒロシマ・ナガサキ・終戦。
語り継がれていますが、その時代に生きていて実際経験している場合と、していない場合。
やはりその空気がわからないと思います。
でも、関東大震災・ヒロシマ・ナガサキ・終戦そういったことを語り継ぐ事は非常に意味がある事で、経験者は当然いなくなりますが記録に残していくべきだと思います。
で、少し不思議な感覚になったのが、太宰治さん。
藤澤さんより後の昭和の戦前・戦後文学者です。
でもその事を引き算して考えても、この人の作品なぜか時代を超えて訴えてくる物が私にはあります。
藤澤清造さん、西村さんが出会わなければ、本当に忘れられていたそんな気がします。
この本、先月に読み終わっていました。
なんで今頃書いているのか?
読み終わったとき、作品に出てくる場所に実際行ってみたくなりました。
東京。
以外と行っていない。
ブラタモリ見てもわかる様に、魅力がある街です探索したくなりました。
11日に川崎にいて、配達する荷物がまだ来ていない。
ただ待っていてもしょうがない、時間はPM2時前。
そんなチョット時間があるときに、せめて根津神社ぐらいは行きたいな。
そんな思いを実行に移しました。
写真載せます。
地図で見ると、権現裏門坂(日本医大病院のあるほうです)から入りました。
入ってすぐは、
駒込稲荷
伏見稲荷もそうですが、小さな鳥居沢山あります。
根津神社。楼門
社殿
権現裏門坂側の鳥居
地方に行けば、ここより広くて無名の神社沢山ありそうです。
東京地の利、感じます。
リンクしておきます。
根津神社
http://www.nedujinja.or.jp/index.html
綱吉さんとか出てきます。
さすが東京ですね。
先月深夜番組に(稲垣吾郎さんの番組です)、西村さん出ていました。
その時、新潮社にいる西村さん登場しています。
新潮社、西村さんの新刊や、芥川賞受賞の「苦役列車」の版元でもありますね。
西村さん、動いているところ初めて見ましたが、やはりユニーク。
本当に私小説作家という感じで、最近の出来事も赤裸々に語っていました。
あそこまで語ってしまうと、今後西村さんと接する方は、小説の題材になってしまう可能性も覚悟しないといけませんね。
実際書くと宣言していた部分もありました。
この日ついでにもう一箇所行きました。
東大近くの学生寮、歴史あって保存運動もあったのですが先週から取壊しになります。
その事先週あたり新聞に出てました。
根津神社東大のすぐ近所。
本当は学生寮先に行っていました。
写真載せます。
これかな?
って思ったのですが。
違いました。
東大の近く古い建物も結構あって、
この建物の近く続けて何軒かまとめて買収したようで取壊し予定になっていました。
皆さんご存知の、有名な会社が施工主になってました。
結局、ヤマト運輸の配送所で聞きました。
まだ、壊されていませんでした。
この前通ったのですがこっち側見なかったので気が付かなかった。
裏に回りました。
シートで覆われていて中が見えないのが残念。
大きな建物です。
歴史を感じる石垣も。
保存して欲しい気持ちもありますが、
持ち主の気持ち考えると、取壊して有効活用ですね。
歴史的建造物は、資産を生むときもありますが、
資産を生まない。
部分もありますね。
行政側が手を差し伸べないと、よっぽどの資産家でもない限り維持は難しいと思います。
この建物、東大近くのこの場所で、きっと日本を動かすようになった方たちも暮らした事。
そういう価値もあるかもしれません。
もっと探索したかったのですが、
荷物も来たという事で川崎に戻ります。
上野経由で戻るとき。
不忍池の奥にスカイツリー
写真撮ったのですが、スカイツリーが良くわからない。
残念。
お盆前の川崎の用事、
木曜に全て完了したので、
今日からお休みになりました。