タイムスリップ・コンビナート

笙野 頼子さんの「タイムスリップ・コンビナート」読みました。
この方の作品読むの初めてです。

タイムスリップ・コンビナート (文春文庫)

タイムスリップ・コンビナート (文春文庫)

この本入手不可で、図書館で借りてきました。*1
第111回(1994年)芥川賞受賞作なんですけどね。
借りた後で知ったのですが、この本↓買うと
笙野頼子三冠小説集 (河出文庫)

笙野頼子三冠小説集 (河出文庫)

91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞を受賞。94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、「タイムスリップ・コンビナート」で芥川賞を受賞。

の3作品収録されていたようです。
それで「3冠小説集」って言うタイトルだったのね。(^_^;)
笙野頼子 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%99%E9%87%8E%E9%A0%BC%E5%AD%90

(この三賞を一人ですべて受賞しているのは2008年現在まで笙野のみ)

とのことです。
この本「鉄ちゃん」(正しくは鉄子ちゃんデスね)小説といえそうです。
舞台に「海芝浦駅」出てきます。
海芝浦駅 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E8%8A%9D%E6%B5%A6%E9%A7%85

東芝京浜事業所の敷地内にあり、駅の出口がそのまま工場の門になっているため、基本的に東芝の従業員や関係者で従業員証か入場許可証を所持している者[1]しか駅から出ることができない。そのため「出られない駅」として有名である。

私も、一度は行ってみたい駅です。
タブン私がこの駅の事知ったの、この小説発売後だと思います。
タブンその後この駅訪問者増えたのでしょうね、
芥川賞取った翌年、

東芝が当駅の待合客に憩いの場を提供したい[3][4]、との考えから、敷地の一部を整備し「海芝公園」と名付け、1995年(平成7年)5月に開園[5](「1997年(平成9年)5月29日オープン」と表記している経済産業省地方機関の報告書もある[3])し、一般市民に開放している。その後、清涼飲料水の自動販売機も置かれるようになった。

影響力ありますね、

この場所からの眺望は、東京湾が一望でき鶴見つばさ橋など見晴らしがよいこともあり、地域住民の散歩・見学の場となっていたり[7][8]、小学校の写生に使用されたり[8]、2000年代においては女性や家族連れにも人気のある場所となっている[9]。

ホー、益々行きたくなった。
でも、駅の性質上、バイクで行って入場券で入ること不可能でしょうね。
他の、鶴見線の駅(普通の駅ではなく「扇島」とか、工場萌え〜の世界です)も出てくるし、鶴見に沖縄関係の集合している町があってそこも出てきます。
横浜鶴見沖縄ストリート
http://www.kariyushi.net/tsurumi/
私、土地感あるので「海芝浦駅」以外は、主人公の行動した景色が目に浮かびました。
この本、後2作品収録されていて、
「下落合の向こう」
までは噂にたがわぬ、独特の世界を構築されているな。
期待通りの感じでした。
そして最後の作品。
「シビレル夢ノ水」
気になって、今朝5:30に起きて早朝読書しました。
最初、
迷い猫を飼って、買主が出てきて、返した。
って話なのですが。
猫がいなくなってからの展開がすごい!
とてもじゃないですが、想像外。
読んでいて私かなり引きました。
朝から読むのはチョットきつかったです。
笙野 頼子さんかなりコアなファンを獲得しているようです。
今朝読んだ小説がきつかったので、すぐ読む気はしませんが
「母の発達」

母の発達 (河出文庫―文芸コレクション)

母の発達 (河出文庫―文芸コレクション)

とか気になっています。

*1:今回初めて横浜市の図書館に会員登録しました