ドキュメント戦争広告代理店

    情報操作とボスニア紛争 高木徹著    読み終わりました。


この本の中に書かれている、どの立場からも一定距離を保ち、
事実を元に、それぞれの立場を正確に記述していらしゃいます。
NHKという報道機関にいる方によって、
書かれた本であることに喜びを覚えました。
NHK応援したくなってしまいますね。
(私って単純)
高木さんが、今後も組織の圧力に屈することなく、
公正な報道姿勢を維持されることを期待します。
NHKも高木さんに圧力を加えることなく、
外部からの圧力に対して、高木さんを守れる組織であって欲しいと願います。
すでに、高木さんは、この本と、次作、

大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか

大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか

によって、ノンフェクション作家として地位を確立されていますので、
よけな心配かもしれませんね。

ドキュメント戦争広告代理店
に書かれていたのですが、
PR(Public Relations)よく使う言葉ですが、
未だにこれといった日本語の訳語はなそうです。
PRを上手に行うことで、
アメリカのマスコミを動かし、
世論を動かし、
政治を動かしていく流れが良くわかります。
PRの重要性と、怖さ教えてもらいました。
アメリカという国も怖いですね。


高木さんも指摘されていますが、
日本は、このままPRが下手なままだと、
困ったことになりそうです。
今日プーチン大統領来日していますが、
何も残せなそうですね。
APECでも何も出来ないし。
内側に向いてだけの仕事をしていたのでは、
やばいですよ。
外務官僚なんかは、この本読んでいると思うのですが。