衆議院解散シュミレーション

今日の内容は、衆議院小選挙区制私が余り良く思っていないので偏っています。


今の時点で実際、衆議院解散しないと思います。
前回の郵政選挙で、今まで弱いと言われていた都市部も含めて圧倒的に自民党強かったですね。
解散したら今の議席は確実に減らすことと思います。
参議院より、衆議院の方が何かにつけ優位にあり、この状態維持する方が得策ですね。


政府側が、法案提出して、衆議院可決、参議院否決しても、
衆議院で可決すれば法案成立します。
そのとき、最新の国民の意思は今回の参議院選挙にあるのですから、衆議院参議院決定を覆している感じになって、
自民党政権の評判が益々悪くなりそうです。


そういう中で、思い切って衆議院解散して自民公明が勝てば、今度は衆議院の決定を覆す民主党側が評判落としそうです。
参議院は任期中の解散が無いので、3年後の選挙まで、過半数以上の議席を持ちながら、
民主党ある程度譲歩し続けることになってしまう。
そんな想像もできます。
私が予感しているのは、今衆議院解散したら、今回「民主党に勝たせすぎた」そんな意識から、
思ったほど自民党負けないのではないか?
そう「有権者のバランス感覚」そういうものを感じています。
今回も、前回の郵政選挙で「小泉自民党を勝たせすぎた」そんな感覚も確実に作用していると思います。
昨日の朝日朝刊の選挙検証記事(手元の新聞で6面下部)に

今回得票で次期衆院選占うと

こんな見出しあります。
この記事、
今回選挙の比例区の得票を元に、衆議院の比例ブロックと小選挙区に票を当てはめてシュミレーションしています。
選挙区の票を使わなかったのは、選挙区で無所属の候補がいるため、政党の力をより反映する比例区を使用したとのこと。
で、どうなるか?

自公完全協力与党と野党が伯仲
自公協力6割民主大勝286議席

とのことです。
伯仲の具体的な内容です。

比例区
自民55、公明25、計80議席
民主85、共産10、社民4、その他1、計100議席
小選挙区選挙協力あるのでどの政党の候補者かはわかりませんね)
与党164、民主136、
合計
与党244議席、野党236議席

とのことです。
目が・(点)
そんな思いしました。
こんなに自民が負けた、大敗といわれていても、
衆議院だと自公協力すれば、現在より議席はかなり減りますがそれでも過半数抑えられます。
野党側は、民主党共産党に選挙区で協力して候補者を小選挙区で出さないなんてことは考えられないので、
比例区では各党議席に結びついても、選挙区で自公協力きちんとされると負けてしまうのです。
野党側は民主党以外小選挙区で勝てない!
そういうことです。
恐るべし、小選挙区制。
私も、今までの中選挙区で複数の当選者がでる方式より政権交代がされやすくなると思っていましたが、
選挙協力
この手を使うと比例区では負けても、小選挙区ではまとまらない野党の得票を蹴散らして、
自公連合が議席を獲得してしまいます。
野党連合できるかどうか?今の状態だと難しいでしょうね。
衆議院解散だと、この事実わかっているので、
今回の敗北もあるので、自公の協力強固なものがありそうです。
1位にならないと当選できないので、
結局議席に結びつかない死に票多くなります。
よっぽどの人気者でも無い限り小選挙区で大政党以外で当選見込めないので、
立候補者も限られてしまいます。
当然様々な意見を議席に反映させることができません。*1
小選挙区を容認されている方とは、考え方の相違になりますが、*2
昔の参議院全国区で、1議席取れるような少数意見に、今の国会でも1議席与えて欲しいと思います。
国会内がまとまらないかもしれませんが、でもそれが本当の意味での国民の意見の縮図になりますね。
意見が食い違って法案成立が紛糾しても、私はより良い妥協点を見つけるための紛糾ですので、暖かく見守ることが出来そうな気がします。
小選挙区は溜まった水の上澄み部分にしか、議席を与えない制度のような気がしています。


私の理想は、意見を集約していくのではなくて、
様々な考え方があって、360度どの方向も選択が可能。*3
そんな感じです。
そういう少数意見を含めた広い選択肢を提示できることが(確かに理想論ですが)必要だと思います。
小選挙区制度は、2大政党以外の当選が非常に困難になるので、
国民の選択肢が狭くなってしまいます。
その2つ以外にも解決方法あるかも知れないのに。
この2つのどっちにする。
そんな感じですね。
提示されないものを選ぶことができれば良いのですが、
そうも行かないでしょう。
2大政党が協力なんてことになったら、
気付かないうちに、多様な選択肢が次々と消えていって、
一つの方向に近い二つの選択が用意されていた。
そんなSFのような恐ろしい考えも思い浮かびます。
私の危機感そこにもあります。


さらに、日本の政党は、党議拘束とかあって、政治家個人の信念に基づいた行動を許さないところあります。
政権交代、私望んでいます。
でも今の状況の中で民主党が政権をとったとして、
自民党とどの程度違った政権ができるのか?疑問持っています。
党ができたときより、民主党自民党に似てきている気がします。
でも「政権を担う」とはそういうことかもしれませんね。
私が、今回の選挙で社民党に投票したのは、
そういう選択肢が狭くなっていく時代の流れに対するささやかな抵抗です。

*1:言い切ってしまいました。少しはそんなこともないかな?って思いますが勢いです。失言している大臣の気持ちよくわかったりする私です。

*2:でも否定はしません。様々な考え方を認めるのが私の基本方針ですので、それに反してしまいます。ただ自己主張をしているだけです。

*3:こんな事書いてました。2005-08-12 360°http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20050812