禁じ手

「大連立」
自民・民主が連立する話です。
党名まで一緒にしたら、自民のまんまになってしまうので、民自とでもしないといけませんね。
私、このニュース知ったの、金曜夕方ネット接続時のYAHOOトップページ上のトピックした。
金曜の夕刊には間に合わなかったようなので、記事になったのは昨日(3日)の朝刊でした。
当然トップ記事です。

首相が連立打診、民主拒絶
党首会談
民主、協議も「反対」
補給支援法案再議決が焦点


与党強気の国会運営も

関連記事も2・4・10・38と多く出ていました。
福田さん思い切った手を使いますね。
驚きました。
冷静・沈着・的確な判断。
素晴らしい。
断られたってかまわないんです。
民主党が政権担当すれば、変わるかな?
っていう、ホント漠然とした期待を持っていた人たちに、
自民党と、民主連立だって出来るんだぜ!」
表明してくれました。
そういわれてしまえば、小沢さん元自民のしかも上層部の人ですし、
自由党時代は自民党と実際連立政権の一端を担っていました。
この話、断られた自民党の受けるダメージより、
民主党に対する期待を持っていた人たちに、
現実を見せて、夢から覚醒させる効果があるように思います。
断った民主党の法がダメージ大きかったように思います。
自民・民主の連立は法的に何の問題もないです。
ただ、選挙で国民がいくら意思を示しても、
このような、連立が行われることによって、
その意思の反映が薄められてしまいます。
さらに、衆院選挙に関していえば、小選挙区制なので、
2大政党が、連立を組んで、選挙区で調整を行った場合、(今のところありえない推測です)泡沫候補と「民自党」*1の候補者という、


「国民は2つに1つの選択すら出来ない」


そんなバカな話が現実のものになってしまいます。
選挙する意味がない!
そういった、現実問題も考慮に入れて、民主党の連立拒絶だと思います。
衆議院の今の選挙制度に対して、批判的なこと散々書いてきましたが、
政治家の意識がこういう、国民感情を無視した永田町の論理で成り立っている以上、
日本の場合は、現在の衆議院選挙制度は変更すべきです。


自民党今回の連立打診にあたっていい所付いてきてます。
1面の見出し後のリード部分引用します。

小沢氏のかねての主張でもある、そのつど特別措置法を定めなくても自衛隊の海外派遣を可能にする恒久法(一般法)の検討を条件に、インド洋での海上自衛隊の給油活動を再開するための補給支援特措法案への賛成を求めた。

この一手、素晴らしい!
相手のフンドシで相撲を取る。
このことわざの、例題に使っても良いですね。
特別措置法に反対する小沢民主、でも党首の小沢さんは、

「国連の平和活動の範囲内での参加」

という前提をつけているものの、
今の自民党より、個人的には一歩進んだ感じがする、

自衛隊の海外派遣を可能にする恒久法

を主張しているわけです。
私は、常々書いているように、(例えば、2006-01-07 日本の国を守りましょう!http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20060107
自衛隊は海外に行かなくて良い!」
そう思っています。
国際協力は大切だと思いますし。
外交努力も重大だと思います。
でも今やっている、自衛隊を海外に派遣して国際貢献をする方法には疑問を感じます。
自民・民主の議員さんの中にも私と同意見の方、いらしゃいます。(断言してみました)
でも小沢さんの主張する方法で、自民が法案作った場合、
自衛隊が恒久的に海外に派遣できるような法律、
自民・民主の、党議拘束により、圧倒的賛成多数で可決してしまいますね。
昨日朝日・朝刊2面ニュースがわからん!
大連立って?
っていう記事の中のグラフに、
現在の衆参与野党の議員数と、
大連立が出来た後の議員数ありました。
野党は、共産・社民・国民新、となっています。
無所属の議員さんっていなかったっけ?
全員今はどこかの党に入っているか、協力関係にあるのかもしれませんね。
そんな疑問残りますが。
大連立後の野党、衆院で22人(4.67%)・参院で12人(5.08%)だそうです。*2
小沢さんの主張する方法で、自民が法案作った場合、
国民新党も賛成する方出る可能性もありますので、
結局残るは、共産・社民のみ、
ってことになるのでしょうか?
ネ!圧倒的多数で衆参とも可決です。
我田引水になっても困りますが、
私のような、
自衛隊は海外に行かなくて良い!もっと別の方法があるだろう。」
と思っている人が、どんなに自分を抑えて、客観的に考えても日本国民中の、、
衆・参両院合計して、707人中34名(国民新党抜いていません)の4.81%以下になる。
とは思えないのですがいかがでしょう?
なんでこんなことを書いているかというと、海外の人が、国会での圧倒的多数の可決での法案可決をみて、
「国民の支持もそれだけあるんだ。と思って欲しくない」
からです。
この1つの点だけで判断してしまうのは、良くないことだと承知していますが、
「国会は国民の意識を反映した、議員構成になっていない!」
これ言い過ぎですか?
もう少し別の言い方にしてみます。
「国会は、国民の意識を理解する努力が足りない。永田町の論理に縛られるな!」


#追記
今日の朝日・朝刊1面にもこの記事出ていますが、気になったのは、2面時時刻刻です。
見出しです。

密議の真相 情報戦
与党側「会談も連立も小沢氏から」


民主説明と食い違い


双方「恒久法相手が提案」

与党の言い分だと、
民主から連立申し入れて、民主が断った。
そういうことになるのかな。
今月の2日の話がはっきりしない。
本当の所どうなの?

*1:こう書かないと自民党と区別つかないですね

*2:ちなみに与党数ですが、衆院449人参院224人です。