衆院選挙のある検証

この表、9月1日朝日・朝刊、手元の新聞で31面に出ていた、

主な政党 都道府県の当選者数・得票数・得票率

を元に作っています。

説明しますね。


小選挙区%:新聞から引用です。小選挙区の得票数の全体に占める割合です。合計100%ではないですが、無所属や諸派が入っていないからでしょう。


獲得議席数:新聞から、実際の獲得議席数です。小選挙区合計300に6不足しています。この6無所属当選議員さんの数と一致していますね。


全国で比例:私が勝手にやっています。300議席小選挙区無視して、上記『小選挙区%』で単純に割ってみました。当然一票の格差無いです。合計300に不足しますが、無所属以外に、お金持ちなので、全国の小選挙区で得票は少ないながらも沢山候補者を出した「幸福」が議席確保しますね。小選挙区は選挙区で1名しか当選できないので、死に票が増えます。前回自民が勝ったときも、議員数ほど、得票率の差はありませんでした。この方式ですと、民主79議席減、自民は52議席も増えます。


比例区%:新聞から引用です。比例区の得票数の全体に占める割合です。これはほぼ100%です。無所属は比例区に立候補できないので、不足分は「幸福」の得票分だと思います。


獲得議席数:新聞から、比例区の実際の獲得議席数です。小選挙区合計180ちょうどです。政党以外は比例区立候補できないので当然ですね。


全国で比例:私が勝手にやっています。180議席比例区のブロック無視して、上記『比例区%』で単純に割ってみました。さすがに小選挙区ほど差は出ませんが、この方法だと、民主だけでなく自民も獲得議席減ります。共産・社民・みんな・国民が議席増えますね。合計が180に足りない分は「幸福」が獲得するのでしょう。


合計議席:新聞から、小選挙区比例区合わせた実際の獲得議席数です。


全部比例:私が得票率から勝手に計算した、上記、全国で比例の2種類合計したものです。


こうすると、一番勝った民主、過半数の240議席に22議席不足しますね。
連立して、政権交代は可能です。自民・公明合計しても188議席、連立相手増やしても政権維持は辛い議席数です。


私が表にしたような、こんないい加減な議席配分することは実際には無いでしょが、選挙制度をいじると有利・不利がありますね。
以前から書いているように、死に票が少ない全国区にしてしまえば、投票された票の
100÷480=0.2083333%*1
という事で、約0.21%獲得すれば当選できます。
人気のある有名人がいくら得票しても、その党の獲得票にしなければ、もっと少ない票数で議席確保できますね。
「フリーター党」とか、「老人に光を党」とか、議席獲得できる可能性ありますよ。
党を作らなくて、無所属で立候補できますね。
でもいいかげんな立候補者が増えないように、供託金とかありますね。
参院の全国は、選挙運動にお金がかかりすぎることが、廃止の一つの要因だったと思います。
全国区がなくなる時、「サラリーマン新党」なんて党が議席確保していましたね。
サラリーマン新党 - Wikipedia
いきさつだけ引用します。

1982年(昭和57年)8月18日、参議院選挙の全国区が比例代表区に変わることが決まり、無所属での立候補ができなくなった。そこで立候補するため便宜上の政党(制度上は確認団体)が多く結成されたが、サラリーマン新党もその一つであった。

新しい全国区作るってどうでしょう?
政見放送選挙公報、それと国が用意した、同じ見栄えのホームページ上で、写真と、文字で有権者に訴えるようにして、それ以外の方法は認めなくすれば、お金もかからないかもしれませんね。
パソコンない方のために、電気屋さんとか、外に置かれたパソコンは、「選挙期間中はすべてトップページを選挙ページにすること」とか決めてもいいかもしれません。


今の選挙制度のままで行くのかどうかわかりませんが、選挙制度の変更を決めるのが国会で、しかもそのとき多数派を占めている党が衆参で変更を決めていく。
そんな状態だと、議席の多い政党が有利な選挙制度になりそうで危惧しています。
2大政党は個人の顔が見えにくいですよね。
2つの政党の意識も似てくるし。
今回も、若い人や女性が当選する事はいいことだと思うのですが、候補者の顔を見ないで、政党名だけをみて投票した人多いのではないでしょうか?
例えば、「みんな」が比例区議席獲得したにもかかわらず、当選すべき議員さんが、小選挙区で当選するだけの得票数に届かなくて他党に議席流れていましたね。
保守層の、自民に入れられないけど、民主もな?って票を「みんな」が獲得したのではないかと思います。
政治をするのは、本来党ではなくて、人間(議員さん)でなければいけないと思います。
個性的な「顔」に投票したいです。
そうしたほうが、国民の気持ちに近い政策が出来るのではないでしょうか?
さらに、日本人の意識も様々な方向を向いて、視点に変化が出て開放的になり、今の時代の持つ閉塞感から抜け出せるかもしれませんね。


少し書き足します。
民主党政権交代させたことは良かったと思っています。
前回小泉郵政選挙にしても、今回にしても、
これだけ議席取れちゃうと、解散総選挙したくなりますよね。
全国区は導入できないにしても、全体としては少ない得票率で多くの議席を確保できてしまう小選挙区制は問題あると思います。
民主は国民の意識が遠のいたと思ったら今の議席を固持しないで、衆院解散して欲しいです。
そうしないと、
国民の現政権に対する不満がたまって、
  ↓
毎回一つの政党が逆転大勝利!
  ↓ 
300議席確保。(^_^)v 
  ↓
政権与党になる。
というようことが続いて、国民の意識と政治との距離が遠くなってていく気がします、

*1:100%を衆院の定員480人で割ったわけです