今年の秋もお米はたぶん大丈夫

スピリタス家、米あと3回分ぐらいの残量になって、何とか購入できた事、以前書きました。
2011-03-18 歩くと見えることがある。 - なんやかんや
ガソリンは、こんなに早く回復すると思わずに、自転車買ったりあわてましたが、*1
お米は安心してました、何でか?
それは、お客さんから話を聴いていたからです。
取引先の、お米屋さんから、地震の翌週に「今は在庫ないけど、来週お米入って来る」聞いていました。
さらにお蕎麦屋さんから、その店の隣のお米屋さんのこんな情報も。
問屋さんから、毎日トラックでお米は来ているそうです。
ただ、トラックに積める量は限度がありますね。
以前は、一度こっちに来ると、例えば2軒位に卸せば済んだそうです。
多くのお米屋さんで買占めで品切れしたために、これも例えばですが、10軒に行かなければならなくなります。
配達に時間がかかる上に、1軒当たりに卸せる量もこの例で考えると1/5になりますね。
品薄感でます。
余計品不足になりますね。
でも在庫は沢山あるのです。
お米の収穫は秋です。
お米は、今、畑ではなく倉庫にあります。
そんな事を知っていたので、一時的なものだとわかっていました。
だから安心していましたが、実際油断しすぎてぎりぎりで間に合ったのですが、
今、私の行動範囲では、何処に行ってもお米売っています。
皆さん買いだめしているので、売れないのではないでしょうか?


ここから先は、下手に不安をあおりたくないので書きませんでしたが、
心配していた、今年の秋のお米の収穫たぶん大丈夫です。
福島は原発、宮城は津波で田が海の中、どちらも米どころですね。
米の生産量減りそうです。
今日の1面トップの見出し、

コメ作付け禁止へ基準

なんて出ていますが、
今日の朝刊、手元の新聞で5面の左上の記事気が付きましたか?

見出し引用します。

宮城県津波で農地被害
コメ生産他県へ振り分け

asahi.comで記事見つけられませんでしたが、
河北新報で関連記事発見したので、全文引用します。
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110401t11052.htm
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110401t11052.htm

宮城のニュース11年産米の生産目標配分見直し 多くの農地被害 宮城
 東日本大震災の大津波で、多くの農地が被害を受け、作付けが困難になったことから、宮城県は31日までに、既に各市町村に割り当てていたコメの生産数量目標の配分見直しを行う方針を決めた。
 農林水産省の推定では、県内では1万5002ヘクタールの田畑が津波で浸水した。県の調査でも約1万2758ヘクタールと、県全体の耕地面積(約13万6300ヘクタール)の1割程度が被害を受けた。
 このほか、はっきりはしていないが、内陸部でも揚排水施設、水田に配置されたパイプラインも被害を受けた可能性がある。
 県は現在、各市町村の水田協議会にことしの作付け可能面積を調査するよう要請しており、4月1日までに報告を受け、早急に調整する方針。
 種もみについても、3月上旬に各農家に配ったところが多く、地震津波被害で不足することも懸念されることから、必要量の確保に努める。
 県農林水産部は「多くの農地、農業施設が被災したが、コメどころとして従来の生産量を何とか維持したい」としている。


2011年04月01日金曜日

この記事4月1日です。
この割り当てを県内でまかなう事を断念して、他県へ振り分けようという記事が、今日の5面の朝日の記事です。
そうでした、日本のお米、生産能力が高くて、補助金を出して減反してましたね。
減反とは - はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%BA%C8%BF

1970年代から行われている、国や地方自治体による農家に対するコメの作付け面積の強制制限措置。
水田の3割以上が生産調整している。
日本における転作奨励金などの減反政策は平成20年をもって終了し、自由選択となる。

朝日の記事一部引用します。

 震災後、県は「目標を達成できなければ、来年以降の減反が強化され、数量目標が減らされかねない」と懸念。内陸部でのさらなる上積みを探ったが、全国的に稲作準備が始まっているため、時間の余裕はないと判断。県内で生産できない分を、他県に振り向けてもらうよう、農水省に調整を委ねる事にした。
 都道府県境を越えた調整は2月ごろまでに終えるのが通例だ。農水省は「震災による特例的なケース。時期的に難しさもあるかもしれないが、全国に協力を呼びかけたい」と話している。

どなたが判断したか、お名前出ていませんが、この宮城県の判断素晴らしい
この状況で、秋以降の国民生活を考えたこの冷静な判断、頭が下がります。
農水省のコメントは、なんかお役所仕事感じますが、
態度はどうあれ、実務で「生産数量目標の配分」当初の予定になるよう、全国的な見直し早急にやって、間に合わせて欲しい。
それが、お米を作りたい農家に、作りたいだけ作らせない、農水省の義務ですね。
その結果「生産数量目標の配分」きちんとできた事、報道関係も、しっかり報道して欲しい。
今日の朝日、1面の記事の重要性はわかりますが、
1面トップ記事は不安、5面の記事は希望感じませんか?
無駄なお米の買占めを秋にまた起こさないように、この5面の報道の結末は優先順位高いと思います。
10年以上前に、冷夏で米が不作で、輸入米が出回った事もありましたね。
今年の作付けは、こんな時だからこそ、そういった不測の自体を見越して、生産数量目標を少し当初の予定より多めにしていいかも知れません。
この秋、天災による米の不作以外で、米不足になったら、
1、農水省の対応が悪かった。
2、お米の生産量が大丈夫な事しっかり伝えない、政府や報道関係
3、買占めに走った消費者。
他にも理由あるかもしれませんが、どっちにしても人災です。


調べていてさらに、秋に安心できる情報発見しました。
紹介します。
asahi.comから全文3月23日の配信です。

asahi.com(朝日新聞社):東日本大震災によるコメ生産への影響は限定的となる見通し=FAO - ロイターニュース - 国際
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201103230006.html

東日本大震災によるコメ生産への影響は限定的となる見通し=FAO2011年3月23日

. [ミラノ 22日 ロイター]  国連食糧農業機関(FAO)のシニアエコノミストは22日、東日本大震災やそれに伴う津波によるコメや他の穀物の生産への影響は限定的になるとの見通しを示した。

 FAOのシニアエコノミスト、コンセプション・カルペ氏はロイターとの電話インタビューで「これまでに入手した情報を踏まえ、われわれは現時点で(日本の)コメの生産・取引に大きな影響が及ぶとは予想していない」と語った。

 日本は主要なコメ生産国であるものの、輸出入をさほど行っていないほか、被災地の作付面積は全体の2%に満たないと説明した。コメの作付けもまだ始まっていなかったことも指摘した。

 多数の死者が出ていることに加え、インフラへの被害が今後、被災地域でのコメ生産の足かせとなり得るが、他の地域で作付けが増やされる可能性があると述べた。

 また、放射能による作物への影響は現時点で食い止められているものの、一部の国が日本からの食料輸入に対し規制を強める可能性があるとの見方を示した。

特にこの部分。

被災地の作付面積は全体の2%に満たないと

今回被災した地区は、どちらかというと宮城・福島の米どころではない地区だったのですね。
だけど、この地区の農家に対する保障は必要だと思います。
新しく「生産数量目標」を譲り受けた地区が、生産しない事で受け取るお金があるとしたら、それを保障にまわさないものでしょうか?
そんな事思います。


三陸沖は美味しいお魚の宝庫。
こっちの復興も風評に負ずしっかり応援します。


これ書いていて、思ったのです。
お魚、輸入物の干物でも食べています。
魚無ければ、肉もある。
でも、1日3食米食べている日本人今では少ないと思います。
だけど、お米食べないと寂しい。
輸入のインディカ米混じったの、米不作の時売ってましたが、やっぱり違和感が。
この気持ち、輸入米を流通させたくない、国にイメージコントロールされている感じもあるのですが、
やっぱり米は国産。
別に共感を求めなくてもいいのですが、
お米が無いって、私たちの精神面に与える影響大きそうですね。
贅沢な体になってしまって、私。


#後述
この部分を書いているのは、2011年8月5日です。
これを最初書いたときは、作付けできない部分があって米の量は大丈夫なのだろうか?
という話でした。
よっぽどの不作でもない限り、量的には大丈夫そうです。
そこでこのタイトルつけたのですが、
この後、汚染されたわらを食べた牛が放射能で汚染された状態で出荷された事問題になりました。
今、これから収穫されるお米の放射能による汚染がどの程度なのか?
という事で、不安感が漂っています。
放射能汚染これを書いたとき、ここまでとは私予測する事できていませんでした。
これから、米の収穫の季節。
収穫時の量は確保できても、汚染で流通量が確保できるのか?
心配です。
今年の収穫前のこの時期、事故前に収穫した去年のお米の需要が伸びているそうです。

*1:ガソリン普通に買えますが、せっかく買ったので、近場は自転車実践中です、江ノ島も2回行ったし、今度鎌倉狙います