偶然なのか?

カネボウ・日興・サンヨー、内容はチョット違いますが不二家
何か感じます。
不二家以外は不正経理問題になってますね。
不二家も含めたこの4社監査法人、旧中央青山(現みすず)が監査担当してました。
カネボウの場合不正を指摘するのではなく、経営陣と一緒になって粉飾を指導していましたね。
その後中央青山から、みすずと改名して出直し、していますが、
日興、さらについ最近サンヨーの粉飾決算も出てきました。
これって、「旧中央青山が、企業側に立った監査をしていた」
そういう問題で済むものなのでしょうか?
監査事務所は、監査先企業はお客様になります。
そのお客様に対して、耳の痛いことを言わなければなりません。
あまり痛いところをつくと、監査法人変えられることもあるかもしれませんね。
自分の担当している会社を、仕事に忠実に厳しく監査して、
その契約継続できるのか?
下手にやると、自分の給料や出世にもかかわるでしょう。
そこ問題です。
企業に優しくしすぎて、時に不正に手を染めてしまうと、
自分も相手もお互いに共犯者です。
他の公認会計士が見たらおかしいとわかることもあるでしょう。
ですので、こうなると他の担当にも替われませんね。


そういうことを防止するため社内で「同じ担当が同じ企業を長い間監査するのは問題がある」という判断で、
担当変えあるのかもしれませんが、
「社内の人間同士お互い様」とか、「偉い人のやった監査には文句が付けにくい」
なんてことがありそうな気がします。
公認会計士は、職位の上下・年齢等関係なく全員が同じ立場で指摘しあえないと監査の意味がなさそうです。


カネボウの不正発覚で、中央青山解体しました。
そのため、社内の結束力が弱まって、
又は、自分の行った不正が、中央青山という重石がなくなったことによって、
白日の元にさらされるのを恐れるあまり、
告発があったのでは?
そんな想像してしまいます。
元々甘い監査をしていたのかも知れませんが、
中央青山関連の企業ばかり出てくるのはそんな理由があるのかもしれません。


他の監査法人出てきませんね、
まだ結束が固いだけで、危ない監査法人あるのかもしれません。


後継会社のみすず解散で、みすずの担当企業、
他の監査法人に移ることになります。
みすずにいた公認会計士さんたちも、
他の監査法人に移籍するようです。
そうなると雇う方も、みすず時代の担当企業を連れてきてくれること期待するでしょうし、
雇われる側も、顧客という手土産をもって転職したいことでしょう。
他の監査法人も怪しい気がするのですが、
そうでなくても、こういうことで、怪しい企業と、怪しい公認会計士さんたちが、
他の監査法人に転移してしまうわけですね。
そういうこと考えると、日本の監査制度見直しの時期に来ているのかも知れません。
真面目な中央青山公認会計士さんや、関係企業の方たちは、
疑いの目で見られて、たまったもんじゃないですね。


料金も高いし、監査メチャメチャ厳しくて、
お客さんである企業に悲鳴を上げさせる、
だけど、あそこの○○監査法人のお客なら、
絶対大丈夫。
だからどんなに厳しい監査受けても、信用のために、
企業がその監査法人を使い続ける。
みたいなことにならないでしょうか?
又は監査法人の「独自性」や「独立性」さらに「公正な競争」の妨げになってしまいますので、
あまりいい案とはいえませんし、私自身も賛成しかねる部分あるのですが、
1つの企業は同じ監査法人に見てもらう年月の期限を定めることも案としては出そうですね。