考えようでは

昨日の朝日・朝刊経済面(手元の新聞で11面右下)こんな見出しあります。

ゆうちょ銀、ヤマト便使う


郵便局向け冊子


郵便会社あるのに・・・郵政社長怒る

今回引用楽をさせていただきます。
こちら↓利用しました。
http://www.asahi.com/business/update/0303/TKY200803030552.html

 日本郵政(JP)グループのゆうちょ銀行が2月に全国の郵便局向けに冊子を送った際、ライバルのヤマト運輸メール便を使っていたことがわかり、グループ内でやり玉に挙がっている。ゆうちょ銀は郵便事業会社に打診したが条件が折り合わなかった。受け取った局員からは批判の声がわき上がり、西川善文JP社長は全郵便局長に「極めて遺憾」「動揺しないよう」などとする文書を配布した。

 ゆうちょ銀が送ったのは預金保険機構の制度を知らせる冊子。民営化で機構に入ったため全国約2万4000の各局に送る必要があった。事前に郵便会社に、あて名作成や配送の話を持ち込んだが、「繁雑な作業」と難色を示された。やむなく一般競争入札にかけるとヤマト運輸が落札した。数百万円だった模様だ。

 郵便会社側は、入札があったことを知らなかったとするが、ある幹部は「受注できると思い込み、ゆうちょ銀との連絡が不十分だった」と認める。

 西川社長が送った全郵便局長向けの文書には、「グループ総合力を最大限活用しなければ他社と戦うための競争力などつくはずがない」などとあり、今回の両社の対応を厳しく批判するものになっている。

確かにその通りなのですが、
「チョット待てよ」
そう思いませんか?
宅配業界価格競争も激しいですし、
食うか食われるかの世界だと思うのですよ。
特にこのコメント

ある幹部は「受注できると思い込み、ゆうちょ銀との連絡が不十分だった」と認める。

いい感じですね。
民間企業としての意識の欠ける幹部がいらしゃるわけですね。
こういうことで民間としてやっていけるのか心配です。
ヤマト運輸に発注したゆうちょ銀の担当者お叱りを受けたのでしょうか?
この記事見てると絶対お叱りを受けていそうですね。
でも考えようによっては、高くて融通の利かない郵便会社ではなく、
安くて融通の利くヤマト運輸に発注することによって、
今までの会社の常識に縛られること無く、経費を削減した優秀な社員と言えますね。
受注したヤマト運輸の担当者も、
合い見積もりで、郵便会社が落札すると思っていたら、
マサカ・マサカで落札して、社長賞物ではないでしょうか。
「郵便会社より、ヤマト運輸のほうが安くてサービスが良かったと、ゆうちょ銀が認めた。」
ということになりますからね。
この記事の最後、

西川社長が送った全郵便局長向けの文書には、「グループ総合力を最大限活用しなければ他社と戦うための競争力などつくはずがない」などとあり、今回の両社の対応を厳しく批判するものになっている。

の部分ですが、そういう意識があるのなら、分割して独立しなければ良かったのにね。
本局行くと、郵便と金融がなんか不完全な状態で仕切られていますね。
グループ内でも、今回のように生ぬるいグループは排除して、自社の利益を追うぐらいの意識が無いと辛いと思います。
今回の件は、ゆうちょ銀は民間なら当たり前のことをしただけですね。
その民間意識が不足していたのが郵便会社と西川社長と言えそうです。



ヤマト運輸日本郵政公社にローソンでの集配取られた過去ありました。
「ローソンと日本郵政公社の提携」に関する当社の見解
ヤマト運輸は、日本の流通を変えた志の高い会社だと思います。

そして、ヤマト運輸切って、当時の日本郵政公社と組んだ、
ローソンの当時の担当者も抜け目が無い。
郵政民営化で、地方の郵便局の敷地で、ローソン出店していますね。
『ポスタルローソン』
と言うそうです。
このアイデア、郵便局側から持ちかけているのではない気がします。
でも、良く考えてみると、当時将来の郵政民営化を見越して、郵政公社側からローソンに対して、
このような条件を提示して、仕事を取った担当者いたのかもしれませんね。
そのあたり調べられませんでした。
この提携は、発表時、
「ローソンも非人情なことするな」
と思いましたが、今になってみると両者に利点がありますね。
会社に利益をもたらしています。
今回の件、結論は、
日本郵政公社の意識改革、まず上層部からということでしょうか?