沖縄密約(杉原さん)

この「なんやかんや」何回も書いてきた「沖縄密約」
新しい流れあります。
17日朝日・朝刊社会面(手元の新聞で31面左上)連載マンガの「ののちゃん」の横です。
ほぼ同じ内容。
asahi.comで発見したので引用します。
http://www.asahi.com/national/update/0616/TKY200906160313.html
http://www.asahi.com/national/update/0616/TKY200906160313.html

沖縄密約文書「ない理由示せ」 地裁裁判長、国に要請(1/2ページ)2009年6月17日
 72年の沖縄返還に伴って日米間で交わされたとされる「密約文書」をめぐる情報公開訴訟で、東京地裁杉原則彦裁判長は16日、「文書を保有していない」と主張する国側に「その理由を合理的に説明する必要がある」と指摘し、次回までに示すよう求めた。訴えられた国側に積極的な説明責任を求めたもので、異例の訴訟指揮といえる。

 密約をめぐっては、その存在を裏付ける外交文書が米側で公開されているにもかかわらず日本政府は一貫して「密約はない」と否定し続けている。訴訟をきっかけに、国側の姿勢が改めて問われることになりそうだ。

 訴えているのは、作家の澤地久枝さんや立正大講師の桂敬一さんら25人。昨年9月に情報公開法に基づいて、密約を記した日本側文書の公開を求めたが、国は「保存場所を探索したが、文書を作成、取得した事実は確認できず、廃棄・移管の記録もなかった」などとしたため、今年3月に提訴した。

 この日あった第1回口頭弁論の冒頭で、杉原裁判長は「率直な感じを述べさせていただく」と切り出し、米側に密約文書があるのだから日本側にも同様の文書があるはずとする原告側の主張は「十分理解できる点がある」と発言。原告側が、仮に密約文書そのものを国が保有していないとしても関連文書はあるはずと主張していることについても、「理解できる」とした。

 そのうえで、もし密約そのものが存在しないというのであれば、アメリカの公文書をどう理解すべきなのかについて「被告側が説明することを希望する」と述べた。

 さらに、当時の交渉責任者で、密約があったことをメディアに明らかにしている吉野文六・元外務省アメリカ局長を証人に招くよう原告側に促した。吉野氏は06年、朝日新聞のインタビューに「当時は、とにかく協定を批准させればそれでいい。あとは野となれ……という気持ちだった。そのために『記憶にない』『そういう事実はない』と言ってきた」と証言した。
以下2ページ目です。アドレスコチラ↓
http://www.asahi.com/national/update/0616/TKY200906160313_01.html

原告の澤地さんは閉廷後の会見で、37年前に密約を暴いた西山太吉・元毎日新聞記者が国家公務員法違反で有罪とされた件に触れ、「存在しない文書をめぐって西山さんは裁かれたというのか」と話した。(谷津憲郎)

この件たくさん書いたので、
左側にある日記の検索で、
「沖縄密約」または「西山太吉」で検索してくださいね。

今回のこの情報公開訴訟に関しては、当事者の西山さんより澤地久枝さんが表に出ています。
この経緯は、コチラ書いています。
2008-09-06沖縄密約・社説編 - なんやかんや
昨日書いた、郵便割引制度を利用した不正行為、については、
今まであまり逮捕される事のなかったキャリア官僚ですが、
指示したのが自民党代議士ではなく、民主党代議士だったため守られなかった?
時期衆院選挙に向けて民主にダメージを与えるための一つの施策?
そう考えることもできなくはない感じ。
で、今回の沖縄密約は、今まで自民党政権が、
アメリカで密約文書の存在が明らかになろうが、
担当した外務省の吉野さんが事実を認めようが文書の存在を認めてこなかったものです。
これに対して、杉原則彦裁判長さんの指摘、自民党政権が堅牢であれば出てきたのだろうか?
そう思いました。


昨日、衆院本会議で臓器移植法の改正案最初のA案で可決されましたね。
今回の衆院解散で政界から引退する衆院議長の河野洋平さん、
ご自身が息子の太郎さんから臓器移植を受けていて、
この法案の改正に尽力をされていたようです。
そのため引退前の今国会で成立させたいという気持ちを持っている議員さん太郎さん以外にもいたようです。
沖縄密約に関しては、
以前なんやかんやで書いた、
2006-07-23 西山太吉さん - なんやかんや

当時の国会で外相だった河野洋平さんから「密約の存在を否定するよう要請された」
と今年2月になって外務省の職員が話していて、新聞でも報道されていました。
(河野さんこのこと否定しています)

という事実があります。
河野さんが議員を継続して、自民党政権が磐石であっても今回の要請に対する回答同じものになったのかな?
この件に注目している私としては、西山さんのこれまでの裁判でうやむやになりそうだった沖縄密約が情報公開訴訟によって国側がきちんとした回答することを期待します。
菅家さんに対する謝罪行われて再審も決定しましたね。
西山さんも今までの裁判では名誉回復なっていませんが、今回の情報公開訴訟から名誉回復までいってほしいと思います。
国家の誤った判断で、個人が犠牲になっていくのは避けなければならないと思います。