風力発電

昨日の朝日・朝刊1面左下に太陽光発電の買取についての記事出ていました。
asahi.comから引用します。
http://www.asahi.com/business/update/1031/TKY200910310292.html?ref=any
http://www.asahi.com/business/update/1031/TKY200910310292.html?ref=any

太陽光発電、全量買い取りへ 来年度、菅副総理が方針2009年10月31日23時18分

 菅直人副総理兼国家戦略相は31日、家庭の太陽光発電で生じた電力を電力会社がすべて買い取る「全量固定価格買い取り制度」を来年度から導入する考えを示した。太陽光発電については、今月1日から余剰電力を電力会社が現在の2倍の価格で買い取る新制度が始まるが、これを全量に広げる構想だ。

 太陽光発電の一層の普及を図り、地球温暖化対策を進めるのが狙い。ただ、電力会社は現在、1年間の買い取り費用を翌年度の電気料金に上乗せして回収している。余剰電力買い取りで、経済産業省は11年度、標準家庭で月平均30円程度負担が増えると試算したが、全量買い取りになればさらに上乗せ額が増え、太陽光パネルを設置していない国民の負担は大きくなる。

 菅氏は31日、東京都内での講演で、「来年度からやろうと思っている。(国が)1円も金をかけないで太陽光パネルがばっと増えるやり方がある。全量固定価格買い取り制を決めればいい。(パネルを設置した家庭が)1キロワットあたり50円で(電力会社に)売り、キロワット当たり20円で(電力会社から)買ってくれば30円得する」と語った。

 温暖化対策として、鳩山由紀夫首相は、温室効果ガスを90年比で25%削減する中期目標を打ち出し、内閣では菅氏が責任者。太陽光発電について民主党衆院選マニフェスト政権公約)で、「再生可能エネルギーの全量買い取り方式を早期に導入する」としていたが、導入時期は明示していなかった。

 余剰電力の買い取りは、7月に成立した「エネルギー供給構造高度化法」に基づく。同法には施行2年後の見直し規定があるが、全量買い取りを電力会社に義務づけるには新たな措置が必要だ。新たな国民負担への理解とともに、天候によって発電量が変わるなどの課題もあり、来年度に導入が間に合わない可能性もある。(北沢卓也)

実は、太陽光発電重視の政策の中で、風力発電が軽視されています。
私、このこと始めて知ったの、
2009年9月28日放送の『カンブリア宮殿』。
風力発電機製造メーカーの、ゼファー社長伊藤瞭介さんの番組内の話でした。
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20090928.html
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20090928.html
伊藤さん元山水電気の社長さんで、会社を外資に売却して自らも会社を辞任して、そのごこの会社を作られて、創業12年71歳のとても魅力的な社長さんでした。
#:太陽光に比べて、風力の買い取り価格が低い事。
#:太陽光と風力併用すると高い太陽光の買い取り価格が風力に合わせて低くなってしまうため、風力発電機をとり外す場合も出てきている。
こういった国の施策で同じ自然エネルギー地球温暖化を防ぐ目的は一緒なのに、製品の売り上げが下がる事に対して危機感を持っていっらしゃいました。
私も、番組を見て、太陽光発電だけを優遇する事にものすごく疑問を感じました。
電機メーカーの政界工作あったのでしょうかね。
せっかく政権交代したのですし、鳩山さんも「温室効果ガス排出量の1990年比25%減」宣言したのですから風力発電も含めた地球に優しいエネールギー間での差別はやめるべきだと思います。
この件、朝日でも以前見た気がしたのですが、見つけられませんでした。
読売の記事発見したので引用しておきます。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20091031-OYT8T00142.htm
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20091031-OYT8T00142.htm

風力発電買い取り額半減
発電機業界、不満の声
 太陽光発電の余剰電力を、電力各社が従来の2倍の金額で買い取る制度が11月から始まる一方、風力発電の余剰電力買い取り金額は、これまでの半額程度になる。新制度の狙いが「太陽光支援」で、他のエネルギーは対象外となるためだが、小型風力発電機業界からは「太陽光と風力で扱いが違うのはおかしい」と不満の声が上がっている。

 北陸電力では現在、太陽光や風力発電の余剰電力を、電気料金と同額(北陸電力は1キロ・ワット時あたり平均23〜24円)で買い取っているが、新制度では、太陽光発電の余剰電力は同48円(住宅用)に引き上げる。太陽光と風力併用の場合は、風力で発電した電力が太陽光発電側に「逆流」しない装置を付ければ、39円で買い取るという。

 一方、電力各社は、現行の「電気料金と同額買い取り」を廃止し、風力発電は、これまでの半額となる「十数円」に下げるとしている。北電は「太陽光発電分をさらに高額で買い取るため、そのほかはやめるという判断。国の施策に従っている」と説明する。ただ、現状では、北電管内で風力発電による買い取り対象者は、ほとんどいないという。

 小型風力発電機を製造する「ニッコー」(白山市)によると、電力会社から現行の買い取り制度の中止について連絡を受けたのは今月下旬だといい、「寝耳に水。個人向け風力発電機の販売に力を入れようとしていた矢先で、出鼻をくじかれた」と憤る。同社の金田滋一常務は「業界を通して、同じ自然エネルギーとして、支援を要望していく」と話している。

(2009年10月31日 読売新聞)

確か、
『風力で発電した電力が太陽光発電側に「逆流」しない装置 』
もソコソコの値段するので、
「太陽熱で発電した電気がこんなに安く買われてしまうのなら」
という事で、風力発電機外される場合があるようでした。
こういう「エコひいき」は真剣に温室効果ガスの削減考えているの?
そんな疑問を持ちますね。
真剣に考えて、効果的で・公平な政策をしてほしいです。