外務省極秘メモ公開

チョット古いですが。
まず、10日の、朝日・朝刊1面トップ
asahi.comから引用します。
http://www.asahi.com/politics/update/0309/TKY201003090277.html?ref=any
http://www.asahi.com/politics/update/0309/TKY201003090277.html?ref=any

核密約 歴代首相ら黙認 外務省極秘メモ公開(1/2ページ)

2010年3月10日1時16分

 岡田克也外相は9日、日米の密約に関する外務省調査結果と有識者委員会の検証報告書を公表した。併せて公開された機密文書から、政府が1968年に核兵器搭載の疑いのある米艦船の寄港・通過を黙認する立場を固め、その後の歴代首相や外相らも了承していたことが判明。寄港の可能性を知りながら、「事前協議がないので核搭載艦船の寄港はない」と虚偽の政府答弁を繰り返していた。非核三原則佐藤栄作首相の67年の表明直後から空洞化していたことになる。見つからなかった重要文書も多く、有識者委は破棄の可能性など経緯調査の必要を指摘した。
外務省密約調査 報告書の全文

 調査対象となったのは、四つの密約。60年の日米安保条約改定時の核持ち込み密約は、核搭載艦船の寄港・通過は核「持ち込み」の際に必要な事前協議の対象外とするもので、米側が主張したが、日本政府は国会答弁などで存在を否定。こうした艦船の寄港・通過はない、との説明も繰り返してきた。

 ところが、今回の調査で、68年1月27日付の東郷文彦北米局長による極秘メモが外務省の執務室から見つかった。前日にジョンソン駐日米大使に持ち込みの米側解釈を伝えられたやりとりを詳述。「政治的、軍事的に動きのつかない問題」と位置づけ、日本としては「現在の立場を続けるの他なし」と言及。表向きは核搭載艦船の寄港を認めない姿勢を示しつつ、米側解釈に異を唱えず、寄港を黙認する方針が示されていた。

 この文書は歴代首相や外相への説明に用いられており、余白には当時の佐藤首相が読んだことや、田中角栄中曽根康弘竹下登の各氏らが首相在任時に説明を受けたことを示す記載がある。また、添付された89年のメモには、首相就任直後の海部俊樹氏に説明したと記されている。

2ページ目

核密約 歴代首相ら黙認 外務省極秘メモ公開(2/2ページ)

2010年3月10日1時16分


 核持ち込みをめぐり、密約の根拠とされ、政府が存在を否定していた安保条約改定時の「討議記録」の写しも見つかった。有識者委はこの文書だけでは寄港が持ち込みに当たるかはっきりせず、「密約の証拠とは言えない」とする一方、問題を意図的に回避し、「暗黙の合意による広義の密約があった」とした。

 有識者委は寄港・通過をめぐり政府が虚偽の答弁を続けてきたことについて、「うそを含む不正直な対応に終始した」と批判。岡田氏も9日の会見で、「これほどの長期間にわたり、国会、国民に対して明かされてこなかったことは極めて遺憾」と述べた。

 朝鮮半島有事の際に、在日米軍事前協議なしに出撃できるとの密約についても、根拠とされてきた非公開の議事録の写しが見つかり、有識者委は「密約」と位置づけた。

 沖縄返還後の核再持ち込み密約では、昨年末、佐藤元首相の遺族宅から佐藤氏とニクソン米大統領の署名入り合意議事録が見つかった。だが、有識者委は69年11月の両首脳の共同声明の内容を大きく超える秘密の合意はなかったなどとして、「密約とは言えない」とした。政府内で引き継ぎがなく、佐藤内閣後の拘束力もないとした。

 沖縄返還時の原状回復費の肩代わり密約では、有識者委は肩代わりはあったと認定。根拠とされた吉野文六アメリカ局長が米側と交わした文書は見つからなかったが、広義の密約にあたるとした。

 今回の調査では大量の文書が見つかり、公開された関連文書は5千ページを超える。半面、署名入りの「討議記録」やあるはずの会談記録などが見つからなかった。有識者委は核持ち込みについても「解明できないところが残った」と指摘、文書の「不自然な欠落が見られるのは遺憾」などとした。(倉重奈苗)

この日、読売も1面です。
岡田さんの発表ですからね。
引用します。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100309-OYT1T00737.htm?from=any
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100309-OYT1T00737.htm?from=any

「密約」報告書…核持ち込みは「暗黙の合意」


 日米間の四つの「密約」を検証してきた外務省の有識者委員会(座長・北岡伸一東大教授)は9日、岡田外相に報告書を提出した。

 報告書は、最大の焦点だった1960年の「日米安全保障条約改定時の核持ち込み」など3点を「密約」と認定し、密約の存在を一貫して否定してきたこれまでの政府の主張を覆した。

 密約の定義について、有識者委は〈1〉2国間の合意があるのに、国民が知らされないまま義務や負担を引き受けること(狭義)〈2〉明確な合意文書などはないが、「暗黙の合意」が存在すること(広義)――に分類。安保改定時の核持ち込みについては、当初は日米間に解釈のずれがあり、明確な合意は確認できなかったものの、後に核搭載艦船の日本寄港を事実上黙認する「暗黙の合意」が形成されたとし、「広義の密約」に該当すると結論づけた。

 安保改定時にまとめられた「朝鮮半島有事の際の米軍の戦闘作戦行動」に関しては、米軍が事前協議なしに日本の基地を使用できる文書の存在を確認し、「狭義の密約」があったと認定。72年の沖縄返還時の「土地の原状回復補償費の肩代わり」については、米国で見つかった外務省アメリカ局長(当時)の署名入り文書が「日米両国を拘束するものではなく、狭義の密約にはあたらない」とした。ただ、米国が支払うべき原状回復補償費を日本が肩代わりした事実は認定し、「広義の密約」だと判断した。

 沖縄返還交渉で佐藤栄作首相とニクソン大統領が交わしたとされる「有事の際の核持ち込み」では、佐藤氏の遺族が昨年12月に公表した「合意議事録」を実物だと認定したが、佐藤政権以降は拘束力を持たなかったなどとして密約には当たらないとした。

 岡田外相は「これほど長期間、冷戦後に至っても国会、国民に明らかにされなかったのは極めて遺憾だ」と指摘。核搭載艦船の寄港についても「日米両政府間で解釈が異なることが明確になった。核持ち込みがなかったと言い切ることはできない」と述べた。政府は今後、91年より前の寄港などの有無については従来の全否定から「不明」との解釈に変更する見通しだ。今後入港する米艦船の核搭載の有無に関し「米艦船は核を搭載していない」と否定する。

 鳩山首相は9日夕、「核を含む抑止力は、日米安保を含め、アジア太平洋地域には必要だ。過去の密約が明らかになったが、これからの日米関係に影響を与えると考えるべきでないし、与えないように対処していくことが大事だ」と述べた。非核三原則についても「これまで通り堅持する。変える必要はない」と強調した。

 ◆報告書の骨子◆

 ▼核搭載艦船の寄港を黙認する「暗黙の合意」が存在し、「広義の密約」に該当

 ▼朝鮮半島有事の際に事前協議を免除し、在日米軍基地からの出撃を認めた密約が存在

 ▼沖縄への核再配備に関する合意議事録は佐藤(元首相)家で発見されたが、長期的効力がなく、密約といえない

 ▼沖縄返還時の原状回復補償費を日本が肩代わりする合意は「広義の密約」に該当
(2010年3月9日20時48分 読売新聞)

日経もトップではないと思いますが1面です。
経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20100310ATFS0803K09032010.html

核艦船寄港、暗黙の合意 有識者委報告、日米間に「広義の密約」

 日米の密約問題を検証していた外務省の有識者委員会(座長、北岡伸一東大教授)は9日、岡田克也外相に報告書を提出した。1960年の日米安全保障条約改定時に、核兵器を搭載した米軍艦船の日本への寄港を事実上認める了解があったかどうかについて、「暗黙の合意」があったと指摘、明確な文書がない「広義の密約」だったと結論づけた。朝鮮半島有事の際の米軍の在日米軍基地の自由使用や沖縄への核の再持ち込みなどの秘密文書の存在も確認した。

 有識者委は(1)核搭載艦船の一時寄港・領海通過(2)朝鮮半島有事の際の米軍による在日米軍基地の自由使用(3)緊急事態の際の沖縄への核の再持ち込み(4)沖縄返還の原状回復費の肩代わり――の4密約を検証対象とした。いずれも60〜70年代に交わされたとされる。

 自民党の歴代政権は国会答弁で密約の存在を否定していた。報告書は文書があるものを「狭義の密約」とし、文書がなくても暗黙の合意が成立した取り決めを「広義の密約」と分類した。(09日 15:49)

国家の犯罪許せません。
西山太吉さんへの謝罪必要だと思います。
国家って生物が存在しているわけではないです。
ある種の形、
具体的に権力のですね。
権力は人です。
人によって、人を裁くことは可能ですが、
国家を動かす権力は裁かれない。
そんな。(^_^;)
大日本帝国は、戦後連合国に裁かれました。
でも戦争中に行った、左翼思想(例えば小林多喜二さんとか、横浜事件)への弾圧なんかとんでもないですね。
横浜事件は、左翼思想でもないように思います。
冤罪ですね。
横浜事件 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E4%BA%8B%E4%BB%B6
国家が間違わないように監視する事大切です。
でも、監視できるの?
私たちに。
でも、しないといけないです。
みんなが、自分の思ったことを自由に発言するためにね。
たとえ思想的に対立していたとしても、みんなが自由にね。


政権交代、無かったら。
キット事実は出てこなかったでしょう。
たとえ怪しくても、認めることはないということです。
これからも政権交代必要だと思います。
ただね、2大政党とか、小選挙区ってのも納得出来ないです。