時間掛かってもいいよね(その2)

一昨日鳩山さんに対して、このような要望書きました。
2010-06-17時間掛かってもいいよね - なんやかんや

米側とどのような交渉をして、どのような答えが帰って来て、断念したのか、明らかにして欲しいです。


昨日(18日)の朝日・朝刊オピニオン面(手元の新聞で17面)に、
鳩山さんのインタビューほぼ全面使って書かれていました。
残念ながら、asahi.comでこのインタビュー発見できませんので、この要望に対する、答えになっている部分あったので引用します。

記者さんの質問

−だが紆余曲折の末、辺野古に戻ってしまいました。

鳩山さんの答えです。

「米側は徳之島に強く反対した。海兵隊の一部を遠くに移せば抑止力や機能の低下につながるという。海兵隊はトータルなパッケージとして機能させる必要があるので、一部を切り離すことはできない。すべてを沖縄から移すか、すべてを残ししかないと主張した。海兵隊の運用の仕方などは反論のしようがない。結局、二者択一になってしまい、すでにアセスメントを実施している辺野古を中心に考えるしかなくなった」

この米側とは誰なんでしょうね、オバマさんなのか、クリントンさんなのか。
米側の言い分、「一部を切り離すことはできない。」本当にそうなの?
向こうの言い分を検証して、反論する余裕も時間も無くて、言われたままだったのではないでしょうか?
国内の沖縄以外で海兵隊をすべて受け入れる土地探すのが一番ですね。
そうなると、すでに海兵隊がいる岩国にお金をかけて全部受け入れるのも1つの手段だと思います。
米側が、すべてが1ヶ所では危険というのであれば、一部切り離すこと可能かもしれません。
米側も日本の事情を理解しようとしていなさそう。
沖縄以外の国内で海兵隊受け入れる場所がなければ、日本から出ていっていただきましょう。
今の状況だと考えられませんが、北朝鮮の脅威を回避するため、中国と防衛協力を積極的に行っていくのも1つの手段かもしれません。
どっちにしてもなんかスッキリしませんね。


昨日の夕刊(手元の新聞では13面)には、ジュゴンのカラー写真付きで、普天間移籍先の辺野古沿岸が絶滅のおそれがある、ジュゴンの生息地であること、書かれています。
asahi.comから引用します。
引用先、写真も地図も出ています。
http://www.asahi.com/science/update/0618/TKY201006180257.html
http://www.asahi.com/science/update/0618/TKY201006180257.html

ジュゴンの海、緊急調査へ 普天間移設の辺野古沿岸


2010 年6月18日17時56分


 財団法人日本自然保護協会(東京都中央区)は7月下旬、沖縄県名護市辺野古の沿岸海域で、絶滅の恐れがあるジュゴンの食草などを調べる緊急の「生物多様性調査」をすることを決めた。ジュゴンは沖縄全体でも生息数は50頭以下とされているが、専門家からは、現状では10頭未満との指摘も出ている。

 日米が米軍普天間飛行場辺野古周辺に移設し、滑走路の工法や仕様を8月末までに決める方針を確認したのを受け、緊急調査に踏み切る。

 過去の調査でジュゴンが海草の餌場にしていた幅約1キロ、長さ約2キロの浅海域が対象。ジュゴンによる食べ跡やエサの海草がどのくらい海底にあるかを調べ、エビやカニ、貝類、ヒトデ、ナマコなどの種類や生息数も海洋生物学者とともに詳細に記録する。

 ジュゴンは国の天然記念物で、環境省レッドリストでは最も絶滅の恐れが高い「絶滅危惧(きぐ)A類」に指定されている。調査海域にはジュゴンがエサとして好む複数種の海草が生えているが、近年はジュゴンによる食べ跡が確認できていないという。

 同協会の大野正人・保護プロジェクト部長は「辺野古の沿岸海域が生物多様性の面からも重要な場所であることを、科学的なデータとして国に示したい」としている。(山本智之)

ジュゴン守ってあげたいけど、普天間基地の移設が延期になるのも問題ありますね。
ジュゴンは、人間の都合。
普天間や、沖縄の方たちは、日米の都合。
弱いところに犠牲を強いている感覚、辛いです。

さっき、

今の状況だと考えられませんが、北朝鮮の脅威を回避するため、中国と防衛協力を積極的に行っていくのも1つの手段かもしれません。

書いたばかりですが、今日の朝日・朝刊1面左に以下の見出しありました。

日米安保 無力化狙う中国
条約発効50年

ということで、他にも手元の新聞で3面さらに11面にも特集記事ありました。
朝日さんも、その後考えているの良くわかりました。
不人気で辞任されましたが、普天間県外・または国外と言った鳩山さんの発言、私の理想。
それが上手く行かなかった、鳩山さんの挫折は、私の挫折でもあったわけです。
11面には、在日米軍3度の再編期
と言う記事で、復帰前の沖縄に、国内の米軍基地が移動していったこと書かれています。
上で簡単に書いてしまいましたが、今の岩国の苦悩も書かれていました。

11面の前駐米大使 加藤 良三さんのインタビュー記事の一部引用します。

 国民はいまだに「米国による庇護は維持したいが、日本が何をするかは米国の言いなりにはならす自主的に決めたい」と主張する。病気や事故はともかく、政府の意思で人命が失われてはならないという「ゼロリスク ハイリターン」の考えだ。これは改めるべきだ。

なかなか、痛いところを突かれますね。
私が、平和ボケかも知れない、と思いつつ、こんなことを書いていられるのも、日米安保のおかげかもしれない。
否定はしません。
60年安保国の強硬姿勢考えると阻止できたとは思えませんが、もし安保が阻止されていたら今の日本がどうなっていたか?
経済成長もできて米の核の傘の下にいなくても、平和な国家が築けて世界中に日本モデルとして理想とされていたかもしれません。
戦後の復興期の方たちの、平和に対する願いと思い、この国を立て直すんだと言うパワーはそのくらいやってしまうくらい、すごかったのではないか?そう思います。甘いかな?

並んで出ていた、中国中央テレビ・軍事評論家 宋 暁軍(ソン・ジアオジュン)さんの記事引用します。

「世界の警察」である米国が機能していなければ、中国が代わって役割を果してもいい。なぜ、中国が警官になってはいけないのか。

すごい自信感じます。
確かにそのとおり。
でも、チベットで弾圧あったり、民主的国家という意味では、まだ中国に警察になって欲しいとは思いません。
ただ、目が曇っていると言えるかもしれません。
米も各国で「世界の警察」の名の元で、そんなに誉められない様な事を確実にやっていますね。
締めの分部引用します。
 

中国と日本の経済交流や人の往来が進んで相互理解が深まれば、「中国脅威論」や「北朝鮮脅威論」といった米国的な安全保障観の影響はしだいに低下していくだろう。
 鳩山前首相は、「日本は中国と米国のどちらとの関係を重視するのか」ということを提起した初めての指導者だと思う。日本の世論は日米安全保障体制を見直す方向に確実に動き出したと言える。

中国まだ所得格差も大きいし、将来は一人っ子政策出の人口減も予想されます。
でも、今の世界経済を引っ張っている大きな要素は、中国の成長。
これ隠しようのない事実。
中国の成長を抑制することは、日本の経済成長にもマイナス要因になると思います。
北朝鮮の脅威は米国的な安全保障観に染まっているのを認めたとしても感じるのですが、中国は脅威ですが、脅威と感じているだけではどうしょうもないくらい大きく成長しますね。
日本としては、中国の民主化に手を貸す。
どうも、過激な愛国者の方がいてそこが恐い時あります。
でも、情報は流れ、世界的な活躍している方もいて、中国内部からの変革も考えられそうです。
中国が、強固な政府と、人に優しい柔軟な思想を持った国家になったとき本当の平和が沖縄に訪れるのかもしれません。


米国の次は中国。
他国に頼ってばかりではいけませんが、
私たちは、国際情勢を見ながら、あせらずに、でも着実に平和な沖縄、日本。平和な世界へ歩み続けていかないといけませんね。
1945年までに、この国が戦争当事者として奪った国内外の多くの命に報いるために。