どんな場合でも死刑は廃止すべきである

昨日の朝日・朝刊社会面(手元の新聞で37面左中)

「死刑調査の設問は誘導的」
国民85%「容認」の廃止議連

の見出し。
死刑廃止議員連盟会長さんは亀井静香さんです。

直近では2009年12月に内閣府が実施した。

と朝日には書かれていますが、
ういった場合、元を当たらないとね。
調べたらありました。こちら↓
コチラ↓
http://www8.cao.go.jp/survey/h21/h21-houseido/
http://www8.cao.go.jp/survey/h21/h21-houseido/

世論調査報告書平成21年12月調査

となっています。
これ去年末、もっと新しいのありました。
どっちにしても、だいぶ前の調査です。
でも、朝日に書かれた2009年はいくらなんでも古すぎです。
死刑廃止議員連盟の皆さんも、そんな古い事いまさら言わないでしょうね。
http://www8.cao.go.jp/survey/h21/h21-houseido/2-2.html
http://www8.cao.go.jp/survey/h21/h21-houseido/2-2.html
全文ご覧になることお勧めしますが。
問題部分引用します。
 

(1) 死刑制度の存廃

 死刑制度に関して,「どんな場合でも死刑は廃止すべきである」,「場合によっては死刑もやむを得ない」という意見があるが,どちらの意見に賛成か聞いたところ,「どんな場合でも死刑は廃止すべきである」と答えた者の割合が5.7%,「場合によっては死刑もやむを得ない」と答えた者の割合が85.6%となっている。
 前回の調査結果と比較してみると,「場合によっては死刑もやむを得ない」(81.4%→85.6%)と答えた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。

新聞の記事も、85.6%となっているので、新聞記事の調査日が違っているのではないでしょうか?
あと朝日の記事には、

「どんな場合でも死刑は廃止すべきである」
「場合によっては死刑もやむを得ない」
「わからない」

と、質問には「わからない」もあったように書かれています。


この誘導的な件、17日に廃止議連、法務省幹部に考えをただしています。
廃止につけられた、
「どんな場合にも」
は余計、というか、廃止選択しにくくなる一文です。
それに対して、
「場合によっては」
死刑やむを得ない、選びやすい選択肢ですね。
単純に、
死刑は廃止すべきである
死刑は存続すべきである
という問にするべきだったと思います。



場合によっては、
死刑は廃止すべきである
どんな場合でも死刑はやむを得ない


この選択肢と、元の選択肢両方質問して、
どの程度数字が違ってくるか?
とっても興味があります。
死刑廃止議員連盟が疑問に思う気持ち分かる気がします。


内閣府の調査の文書、何時から出ているのか知りませんが、

<お願い>

本報告書の内容を引用されたときは,その掲載部分
の写しを下記宛に御送付下さい。


内閣府大臣官房政府広報
世論調査担当

〒100-8914  東京都千代田区永田町1−6−1
電 話 03(3581)0070   
F A X 03(3580)1186   


http://www8.cao.go.jp/survey/index.html

の文書が冒頭にあります。
最初からこの一文あったのか、
それとも、死刑廃止議員連盟が問題にしてから書かれたのか?
気になります。
政府の文書の引用は自由なはずなので、最初からこの一文あったとしても、異例な感じします。