X電車で行こう

山野浩一さんの短編「X電車で行こう」読みました。

鳥はいまどこを飛ぶか (山野浩一傑作選?) (創元SF文庫)

鳥はいまどこを飛ぶか (山野浩一傑作選?) (創元SF文庫)

私が、隣の市の図書館で借りてきたのは、徳間書店のこちら。いまは同じ内容で筑摩書房さんから出ているようです。
60年代日本SFベスト集成 (ちくま文庫)

60年代日本SFベスト集成 (ちくま文庫)

この作品ハヤカワさんの2014オールタイムベストSF国内短編部門の35位。
山野さんジャズファンのようで、この作品中にもジャズのこと書かれています。
そう思ってタイトル思い出すと、ジャズのスタンダードナンバー「A列車で行こう」意識してますね。
音も付けましょう。


この作品1964年の発表の「鉄ちゃん」SF小説なのです。
当時は「鉄ちゃん」とは言わなかったと思うのですが、JR(当時は国鉄ですね)・私鉄・地下鉄の路線図頭に浮かべながら読む楽しさがありました。
山野浩一 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E9%87%8E%E6%B5%A9%E4%B8%80

師事していた寺山修司から、「映画を作る前に、戯曲や小説を書いたほうがいい」と勧められ、1964年に処女戯曲『受付の靴下』と処女小説『X電車で行こう』[1]とを執筆。『受付の靴下』は寺山の紹介で『悲劇喜劇』誌に掲載された。

『X電車で行こう』のほうは、山野はジャンル意識はなかったが「これはSFだ」といわれ、SFの同人雑誌『宇宙塵』に投稿して掲載されると、三島由紀夫小林信彦らから高い評価を受け、『SFマガジン』1964年7月号に転載され、華々しく作家デビューした。

山野さんのデビュー作なんですね。
以前書いた「メシメリ街道」は2014オールタイムベストSF国内短編部門の33位。
2014-12-21 柔らかい時計・メシメリ街道 - なんやかんや
33位同点で2作品あるので、山野さんの2作品並んでいます。