太陽系最後の日

アーサー・C・クラークさんの短編「太陽系最後の日」読みました。

私が読んだのは、図書館で借りてきた、瀬名秀明さんがセレクトしたこの短編集です。
贈る物語 WONDER

贈る物語 WONDER

文庫にもなったようです。
贈る物語 Wonder すこしふしぎの驚きをあなたに (光文社文庫)

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この作品ハヤカワさんの2014オールタイムベストSF海外短編部門の13位
クラークさんの初期作品(2作目)ですが、驚くべきことのこの作品書かれたの、1946年。今日だと58年前明日だと59年前の作品ってことです。手元の本で53P程度ですが素晴らしい。


別々の進化を遂げた地球外生命体が合同で、滅亡寸前の太陽系の生物の存在が確認できる惑星に例え少数でも助けようと来てくれます。ただし許された時間は、

各艇は四時間以内に探査を終了しなければならぬ。

探査の間、人類の文明の痕跡が書かれていても、人類は1人も出てきません。
「何人か出てきて、救える人と見捨てる人が出てくるより、よっぽど良いな」
率直な私の感想です。
結局母船は人類を1人も発見することなく、太陽の爆発の直前(ほぼ同時といった感覚もあります)太陽系から脱出します。


ですが、泣きたくなるくらい感動させてくれる作品でした。


休みで時間もあるので、少しストーリーに踏み込んでしまいました。


アーサー・C・クラークさん短編部門ではこの作品のみでした。
長編部門は4作品入ってます。
私の蔵書の中にも、
海外長編部門5位の「幼年期の終り」あります。

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

蔵書はもっと古い表紙のものです。
有名な「2001年宇宙の旅」は50位以内にありませんでした、
2010年宇宙の旅〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF) (文庫) (ハヤカワ文庫SF)

2010年宇宙の旅〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF) (文庫) (ハヤカワ文庫SF)

やっぱり、キューブリックさんの映像の力によるところが大きいのでしょうね。
2001年宇宙の旅 [DVD]

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私も映画は見ていますが原作は読んでいません。
アーサー・C・クラーク - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%BBC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF
コッチ読むと、私が書かなかった部分まで書かれていますが、よろしければどうぞ。
太陽系最後の日 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%B3%BB%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%97%A5


クラークさんには関係ないのですが、
この本後書きに瀬名さんが歌を紹介しています。
気になるので、それもついでに。
「プリンセス・ブライド・ストーリー」のテーマ曲

ウィリー・デヴィルさんの「ストーリー・ブック・ラヴ」


今年も今日で終り、
私はこの1年、コレといった吉凶もなく、平穏に過ごすことが出来ました。
「なんやかんや」読んでくださった皆様ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。