氷の海のガレオン

木地雅映子(きじ・かえこ)さんの「氷の海のガレオン」読みました。

 

朝日新聞の書評欄に木地雅映子さんの新作長編が紹介されていて、著者の紹介欄にデビュー作のこの作品書かれていて読みたくなりました。

第36回群像新人文学賞最優秀作です。

最優秀作ということで、受賞作ではないのです。

でも読んで良かった、木地さん私全くノーマークの作家さんでした。

小学生含む兄弟3人が両親不在中飲酒するシーンが書かれています。

帰宅した父親が一緒になって飲みます。

その後帰宅した母親は唖然。

私はそんな自由さ共感しました。

「学校」とか「普通」とか考えさせられます。

「十人十色」私大好きな言葉なのですが、自分の価値観以外を認めなかったり、同調させようとする圧力気になります。

 

もう1作品「オルタ」収録されています。

この作品ノンフィクションではないかと思われる表現。

学校行かなくてはいけないの?

そんなこと考える作品。

小学校低学年の子供にも読めるようにしてあるのか、漢字少なめ。

 

図書館のヤングアダルトコーナーにこの本あって、子供たちにも読んでほしいけど、大人にも読んでほしい本だと思います。

こんな事を書くと「星の王子さま」思い出すのですが、「オルタ」中に星の王子様の一節が引用されていました。

 

さて、朝日の書評欄で紹介されていた木地さんの新作予約しました。楽しみです。