死刑

日本は死刑制度のある国です。
廃止するべきか、継続するべきか議論がありますね。
私は廃止するべきだと思います。
人を殺したのだから、死んで償う。
これで良いのかな?って思います。


こういう話をすると、
「殺された遺族の気持ちを考えてみろ」
と言われます。
TVでも「極刑をもって・・・」
と発言している遺族の姿よく映されています。
その姿見ていると死刑廃止するべきではない、
と考えるのも当然だと思います。


でも本当にそれで良いのかな?
と思います。
憎しみの連鎖を断ち切る必要を感じます。
人を殺した人に死の恐怖を感じてもらうより、
自分の侵した罪をしっかり認識してもらい、
一生をかけて償う。
そういうことも必要ではないのかな?と考えます。
塀の中から外に出ることは出来ないでしょうが、
塀の中からどんな社会貢献ができるか?
考えていくべきではないでしょうか。
何の反省もせず、自ら死刑を求める犯罪者もいるようですが
せっかくこの世に生を受けたのだから、
自分の命だけでなく、
生きているもの全てに命の尊さを感じて欲しいと思います。
まして、しっかり命の尊さを理解して改心した人に、


「ごめんね、あんたいくら改心して反省しても、
もう手遅れなの、犯した罪が重すぎてもう死ぬ以外、道が無いんだ」


これは、たとえ受刑者が悟りを開いて死を受け入れたとしても、
受刑者の態度が良ければ良いほど、
受刑者にとっても、関係している刑務所の関係者にしても辛いことだと思います。



それから、私が気になるのは、
犯罪者や、犯罪者の家族に対する、
一般の人からの攻撃があることです。
どうも世の中で、やさしさや、いたわりを持った人以外に、
弱いものいじめをして、
自分のストレスを発散している人がいるようです。
そういうギスギス感、気になります。


憎しみからは何も生れない


死刑制度を考えるのに、
この映画参考になります。
絞死刑 [DVD]
大島渚監督の初期の作品で白黒です、
死刑を執行する側からの視点で撮られています。
この映画を見て私も気が付きました、
国に命令されて、仕事として人を殺している人がいるってことに。
人が人を裁くというのは大変なことですね。
でも裁いている人や、
命令する人は最終的に殺人をするわけではありません。
たぶん普通の職員が選ばれて(専門職があるのかもしれませんが)
執行していることだと思います。
多分強い憎しみを持った遺族の方以外は、
やりたくない辛い仕事だと思います。


最後にもう1つ、あってはならないことを書きます。
そう冤罪です。
本当に殺してないのに、裁判でも認められなくて、
死刑が執行されてしまったらどうすんの?
ってことです。
でその後、
冤罪だとわかったら、
これまたどうすんの?
真犯人出てきたら、
その人も裁判して死刑にするの?


冤罪というと、
松本サリンの河野さん思い出します。
疑惑が晴れてよかったですが、
被害者なのに、世の中からすごい攻撃受けて、
何を言っても信じてもらえなかったら、


もしも自分の身に起こったら、
誰もが考えたくないことですね。