会社を辞めてしまったら。(その2)

昨日の続きです。


まず失業保険給付中に、所得税は払わなくて良いのに、
住民税を払う理由から書きましょう。


所得税は、その月の収入に応じて納税するようになっています。
住民税は、前年の年収によって納税額が決定されて、
翌年に12分割されて月々払うようになっています。
会社を辞めていようが、前年の所得に対して掛かっている税なので、
(既にもらってしまった収入に対して掛かっているわけです)
支払わないといけません。


失業保険から天引きされるわけではないので、
会社を辞めたら、自分で支払わないといけません。
覚えていないと思いますが、新入社員で入社したとき、
住民税払っていなかったのですよ、
翌年から、払っていたはずです。
会社を辞めたのが年末だと、前年の収入が多くなるので、
就職していなくても、翌年会社にいたときの高い住民税丸々払うことになります。
私の場合、8月に辞めましたが、自分で支払うの面倒なので、
住民税に関しては、翌年5月までの残りの10ヶ月分も最後の給料で一括で引いてもらいました。

リストラなんて恐くない (徳間文庫)

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によると、
1月〜5月までに退職した場合、
5月分までの住民税は退職時の給料で一括で支払うそうです。
1月に辞めた場合一気に5ヶ月分払うわけですね。
6月になると去年1年間の収入に対する納付書が送られてくるそうです。
その分は分割可能だそうです。
住民税は前年の収入に基づいて、
6月〜翌年5月で12分割の支払いになっているわけですね。


今私は確定申告でやっています。申告は3月15日までに済ませますが、
それを元に6月〜翌年5月までの住民税の決定の通知、後から来ています。
国民健康保険も同じ方法です。
ですから来年6月からの支払額まだわかりません。
どちらも私は引き落としにしてしまっているので、納付書は送られてきません。


まあ、会社辞めた時点で、住民税に苦しむようだと、かなり苦しい状況だと思います。
普通だと退職金も出ているのでまずありえないでしょう。



続いて健康保険の話です。
健康保険証辞めるときに会社に返さないといけません。
あなたは退職時から、保険に加入していません。
就職が決まっていない場合、普通は国民保険に加入することになります。
社会保険は労使折半で払っているのですが、
国民保険は全額自己負担になるので、支払う金額大幅に上がります。
「会社ってありがたかったんだな」ってしみじみ思うときですね。
あと厚生年金も労使折半ですので、国民年金と月々の掛け金はあまり変わらなくても、
毎月の積立金は、倍以上変わる場合あります。
実際受給時には差が出ます。
私のいた会社は、厚生年金基金も入っていました。
労使折半とはいえ、それだけ社員一人一人にお金がかかるわけですね。
そこでもう一度、「会社ってありがたかったんだな」ってしみじみ思います。


辞めてしまったもの、いまさら仕方ないので、
保険に関して、少しは安く出来る方法紹介します。
例の、

リストラなんて恐くない (徳間文庫)

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紹介されていた方法です。
国民健康保険も前年の収入に応じて変動します。
ですから辞めてすぐ国民健康保険に入ると、
今までが労使折半で半額しか払っていないので、相当高く感じます。
「ですから、病気しないようにして、未加入ですごします」
ってそんなこと書いてないですよ。
それもひとつの方法です、
病気になってあわてて加入しても何とかなるかもしれませんが、
私はそういう冒険はしませんでした。
本に書いてあって私も利用したのは、


「任意継続被保険者制度」
です。
在職中に加入していた健康保険に扶養家族も含めて、
2年間だけ任意継続被保険者になることが出来ます。
条件は退職前に最低2月その保険に加入していることになります。
しつこいようですが、折半ではないので在職中の倍払うことになりますが、
私の場合それでもまだ、国民健康保険より支払う額少なくすること出来ました。
その後年間収入が減ったので新しい任意継続を辞めて、
(途中で辞めるのではなくて、継続の申請時に辞めました)
国民健康保険に切り替えました。
収入減らすの目的ではありませんでしたが、
事実としてそういう事になりました。


任意継続被保険者制度を利用する方法ですが、
誰もやってくれませんよ、
自分でやるのです。
健康保険証返す前に、
今まで所属していた組合の住所と電話番号ぐらいは控えておきましょう。
やめる前に任意継続被保険者制度に申し込みたいこと電話しておくのも良いと思います。
そのときに具体的な方法も教えてもらいましょう。
場合によったら、直接訪問しなくても済むも知れません。
地方の場合特に郵送で申し込みできるように手配しておいた方がいいと思います。
交通費も馬鹿になりませんよ。
私の場合組合東京でしたので、
直接訪問して申請しました。
すんなり任意継続被保険者になること出来ました。



次回は失業前後のお勉強について書きます。