芥川賞(その5)

(その5)ですが内容は(その2・4)の続きです。
今日は芥川賞の売り上げ順位11位〜15位です。
今回が最終回です。


11松本清張『或る「小倉日記」伝』(新潮社)67.8万部(単行本+文庫本)

或る「小倉日記」伝 (新潮文庫―傑作短編集)

或る「小倉日記」伝 (新潮文庫―傑作短編集)

昨日書かなかった、11位の方です。
松本さん芥川賞より直木賞のイメージですが、
しっかり第28回の芥川賞受賞されています。
この時同時受賞の、
五味康祐「喪心」さんも直木賞イメージですね。
この作品15位までには入っていません。
松本さん推理小説・五味さん歴史小説ですね。
松本作品は最近でもTVドラマでヒットしてますね。
私がなんやかんや書かなくても皆さん良くご存知でしょう。


12三田誠広「僕って何」(河出書房新社)66万部

僕って何

僕って何

三田さん昨日6位で出てきた池田さんと77回に同時受賞です。
76回は受賞作無しで、75回が1位の龍さんですから、
芥川賞が注目を集めていた時期ではありますね。
池田さんが話題を集めていましたが三田さんもしっかり売れていたのですね。
こんなに売れていたとは知りませんでした。
三田さん私、好きで、
2005-10-11 にかなりの量書いていますので、よろしければご覧下さい。
三田さんも芥川賞受賞のこの作品が出会いでした。


13金原ひとみ蛇にピアス」(集英社)65万部

蛇にピアス

蛇にピアス

この作品先月文庫化されましたので、
まだこれから発行部数伸びそうですね。
マンガにもなっています。
蛇にピアス (クイーンズコミックス)

蛇にピアス (クイーンズコミックス)

金原さん受賞時には、2作目
アッシュベイビー

アッシュベイビー

書き上げていたそうです。
その後も順調に、
AMEBIC

AMEBIC

さらに今月4作目出版されています。
オートフィクション

オートフィクション

順調に執筆されているようです。
金原さんは、独特の世界観持っていらしゃるように思います。
私は最初の2作品のみ読んでいますが、
今後が楽しみな作家さんですね。
同時受賞は5位の綿矢さんです。
綿矢さんの新作は、
文庫になったデビュー作
インストール (河出文庫)

インストール (河出文庫)

で読めます。
学業を優先されているのか、
新作単行本としての発売ありません。
河出書房(この出版社私好きです)の編集者に、
新潮社に取られないよう応援したい気分です。
綿矢さん金原さんのことは、
2005-11-13 に書いています。


14井上靖「猟銃・闘牛」(新潮社)54.45

猟銃・闘牛 (新潮文庫)

猟銃・闘牛 (新潮文庫)

井上さんも作品数多いですね、
敦煌」とか中国物も得意です。
映画化されている作品もたくさんありますね。


15小川洋子「妊娠カレンダー」(文藝春秋

妊娠カレンダー

妊娠カレンダー

最後の最後の作品「妊娠カレンダー」
これだけ私、未読です。イヤ〜残念。
小川さん作品まだ1作も読んだことないです。
小川さん映画にもなったこの↓作品有名ですね。
博士の愛した数式

博士の愛した数式

博士の愛した数式 [DVD]

博士の愛した数式 [DVD]

DVDは今月出たばかりです。


ここから先の順位はダカーポに出ていないので不明です。
芥川賞受賞作を文庫で、見つけて読んでいくと、
結構自分のアンテナだけでは出会えることの無い未知の作家と出会えます。
こういう読書方法も「あり」だと私思います。
気に入った作家見つかったら、途中下車してその方のほかの作品読んで見るわけですね。


実は直木賞も15位まで出ています。
1位だけ紹介しておきます。
1浅田次郎鉄道員(ぽっぽや)」集英社

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

鉄道員(ぽっぽや) [DVD]

鉄道員(ぽっぽや) [DVD]

ついでだから作家名だけ書いておきましょう。
2司馬遼太郎
3向田邦子
4宮部みゆき
5青島幸男
6景山民夫
7つかこうへい
8佐木隆三
9山田詠美
10渡辺淳一
11藤原伊織
12乃南アサ
13連城三紀彦
14宮尾登美子
15林真理子
芥川賞も・直木賞もSFには冷たくて、
直木賞には、過去小松左京さんや星新一さんも候補になりましたが、
受賞していません。
半村良さんがなんとか「雨やどり」で72回で受賞していますが、
この作品SFではありません。
雨やどり (集英社文庫)

雨やどり (集英社文庫)