昨日帰りが遅くなければ、書く予定だったのですが、
三田誠広さんの新刊出たので読みました。
「父親が教えるツルカメ算」
- 作者: 三田誠広
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/07/14
- メディア: 新書
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三田さん以前こんな本書いています。
- 作者: 三田誠広
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1993/10
- メディア: 単行本
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中学受験の親が買ったようです。
それの絡みで今回の本が出ているようです。
この本、先日岐阜に18切符で行った時に、電車の中で読むつもりでいました。
途中まで読んだのですが、紙と鉛筆用意して、しっかり読みたいと思い途中でやめました。
(そうしないと、私には身に付かないです)
9日にしっかり読みました。
(紙、A4裏表使いました)
例えばこんな問題あります。
ツルとカメとカブトムシとが合計28匹います。足の数の合計は112本です。ツルの数はカメの3倍です。つるは何匹いますか。
小学生相手に教える前提ですので、
3X+X+Y=28
6X+4X+6Y=112
なんてやってはいけませんよ。
この本の中で方程式は一切出てきません。
方程式で解いているようでは、
算数的な思考能力が養われないこと、この本を読むと良くわかります。
算数でけっこう高度な問題解けてしまいます。
そして算数的な思考能力が人間が生きていく上でいかに大切かも良くわかります。
この問題7番目なので、1番目からやっていくと方程式使わなくても解けます。
「方程式に頼るということは思考能力の低下ではないか?」
とさえ思えてきます。
でも塾では小学生に方程式教えている所あるかも知れませんね。
でも算数で解く方が本当に思考力の訓練になると思います。
答え載せないと意地悪なので答え書いておきますね。
ツル12匹、ついでにカメ4匹カブトムシ12匹です。
(ツルの単位は羽ですが、説明つきで匹にこの本では統一されています)
私が解説読まないとお手上げで、方程式すら立てられなかった問題です。
一定の面積の牧場があります。ここに牛を20頭入れると8日で草を食べ尽くしてしまいます。25頭入れると6日で草を食べつくします。では牛を45頭入れると何日で草を食べつくすでしょうか。
答え3日です。
わかりましたか?
ヒント出しますね。
私初耳でしたが、
ヒント1、こういう問題、
というそうです。
ヒント2
牛に飼料を与えているのではなくて、草を与えている所がポイントです。
ヒント3
飼料は与えたら減るばかりですが、
草は牛が食べているとき、同時に一定の早さで草が生えていく。
減りつつ増えるわけですね。
草ですから。
こんなの知らなきゃ出来ないですね。
問題見てここに気付かれた方いらっしゃいましたか?
こういう思考力ホント大切だと思います。
中学受験に関係なくても、普通の小学校でこういう思考力の身に付く教育してくれたらな。
そう思いました。
有名中学に入ること素晴らしい。
いつもと一転して、賛美してしまう私です。
実はこの先もっと難しい問題あって、
恥ずかしながら、解説読んでも今ひとつ???な問題もありました。
一昨日PM9時〜仕事あったのでじっくり読めませんでした。
へんないいわけですね、こういうのなんか理解したく思います。
まだ理解できていません。
「三田さんもうチョット解説を」って感じです。
でももうチョットの解説読んでも???の可能性あります。
「ヒラメキ」そんな言葉思い出しますね。
あと分数の割り算
「分子と分母を逆にして掛ける」
そう暗記していませんか?
何故逆にするか、納得できる説明もあります。
三田さん以前にも書いたように(2005-10-11 僕って何)
文学部出身ですが、
科学の本とかもけっこう書いていてなかなかお薦めです。
久しぶりに思考する事の喜び感じられました。
私、別に子供に教えるどころか結婚もしていないのですが、
書名無視して、三田さんの本なので購入しました。
編集者から方向性ある程度提示されて書いていたのでしょうか、
書名にあった内容になっています。
でもこの本、タイトルもう少し考えると、読者層広がると思います。
書名自体が読者層を限定してしまっています。
もったいない書名ですね。