日立&GE

少し古いのですが、
11月14日朝日・朝刊1面トップは、

日立・GE原発事業統合
世界3陣営の争いに


原油高温暖化親切需要見込む

の見出しありました。

上のの写真は、朝日1面の記事に掲載されていた図です。
このまま載せるの問題あり、でしょうが、
この図、今の3陣営の様子よくわかって良いです。
文章で表現試みましたが、
この図の写真1枚にかないませんでした。
朝日さんすいません。


この記事経済面にも関連記事あって、

成長市場にらみ決断


「沸騰水型」で共闘
機器製造、主に日本で


東芝・GE関係冷却へ

キーワード説明しておきますね。

沸騰水型炉(BWR)と加圧水型炉(PWR)BWRは、原子炉内の水を沸騰させて発生した蒸気で発電機を回す仕組み。PWRは、水に圧力をかけて沸騰を抑え、高温・高圧の水を熱交換器に送り、別の水を蒸気にして発電機を回す。BWRの利点はPWRに比べて構造が簡単なことだが、タービンなどが放射能を帯びた蒸気に直接触れてしまう恐れもある。

今回の事業統合は、以前に
2006-04-13 東芝 http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20060413
で書いた、東芝さんが、英国核燃料会社(BNFL)から、
子会社の米のウェスチングハウス・エレクトリックを買収したことがきっかけになっています。
世界が3陣営になったとのことですが、
どの陣営も日本の会社かかわっています。
日本の会社が原発に関しては自分より規模の大きな、世界の会社を巻き込んでいる形ですね。
上の図を見てもわかるように、今回の日立→GEはどちらも沸騰水型です。
三菱重工→アレバはどちらも加圧水式です。
しかもこの二つの関係は買収とかではないので、金銭のやり取りはそんなになさそうです。
東芝→WHは沸騰水型・加圧水型どちらにも対応できます。
これは利点になると思って東芝さん多額のお金を使って買収しています。
でも、考えようによっては、他の2陣営は1つの技術に集約されていますが、
東芝だけ2つの技術の追求が不可欠となり、今後更なる投資が必要となる可能性が高いですね。


こうして見ると、世界の原発メーカーは、日・米・仏の3加国が技術を握っていて、
沸騰・加圧共に技術あるの日米だけって言うことになるのでしょうか?
原子力発電設備と技術の輸出を日本のメーカーは当然考えているようですが、
東芝さん、国内需要だけのためだったら、とても払えないような額の買収のようです)
何処の国でも輸出できるわけではないでしょう。
核を持たない日本がいつの間にか、原子力発電では、
各国の理解の下でこんな事態になっていたのですね。
石油価格が高騰して、原子力益々注目されそうですね、
原子力発電の技術と、原爆の技術どう違うのか私にはわかりませんが、
関連が全くないとは言い切れないでしょうね。
でも、この状態でどのような設備・技術輸出をしていくのかしっかりと見て行きましょう。
日本が核兵器を広めるキッカケを作ることはないと信じています。


石油価格が上がっても、電気代下がったこと、原子力が有効だったと以前書いています。
2006-04-08 企業努力http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20060408
まだ安全性も原子力確立されているとは言いがたいでしょう、
人が放射能の高い物質かき混ぜた事件もありましたし、
使用済みの核燃料の再利用もまだきちんとできていないですね。
石油何時までもあるわけではないでしょうし、
原発は2酸化炭素を出さないそうなので、地球温暖化にも有効なんだそうです。
だからといって放射能出してしまっては何にもなりませんね。
メーカーだけでなく、それを使用する電力会社も、
下手な隠し立てはせず、
安全性に関してもしっかりお願いしますよ。


#参考までに
チェルノブイリウィキペディアによると、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E9%89%9B%E6%B8%9B%E9%80%9F%E6%B2%B8%E9%A8%B0%E8%BB%BD%E6%B0%B4%E5%9C%A7%E5%8A%9B%E7%AE%A1%E5%9E%8B%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89

黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉

だそうです。
スリーマイル島は加圧水型炉だったそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%B3%B6