私は「星の王子さま」全部で3冊持ってます。
初めて読んだのは
当然昔からある岩波版です。
- 作者: サン=テグジュペリ,内藤濯
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
- メディア: 文庫
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- 作者: サン=テグジュペリ,Antoine de Saint‐Exup´ery,内藤濯
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/03/10
- メディア: ハードカバー
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1943年にアメリカで出版された初版本と、戦後フランスで刊行されたガリマール社版とを比べると、挿絵の色調やタッチが微妙に異なっていました。サン=テグジュペリ生誕100年を記念して、作者が生前目にした唯一の版である*1米国版に基づいたオリジナル版をお届けします。
この二冊は翻訳は内藤濯(あろう)さん訳ですね。
そしてその後、版権が切れて各社から色々な方の翻訳でましたね。
そのときは購入しませんでしたが、
先日書いたように三田誠広さん訳が出たと言う事で購入しました。
出版は各社より少し遅れましたが、昨年11月です。
- 作者: A.D.サン=テグジュペリ,三田誠広
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/16
- メディア: 新書
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内藤訳と三田訳、一部だけ引用します。21章の終わり近くです。
まず内藤さん、
「あんたたちは美しいけど、ただ咲いてるだけなんだね。あんたたちのためには、死ぬ気になんかなれないよ。そりゃ、ぼくのバラの花も、なんでもなく、そばを通ってゆく人が見たら、あんたたちとおんなじ花だと思うかもしれない。だけど、あの一輪の花が、ぼくには、あんたたちみんなよりも、たいせつなんだ。だって、ぼくが水をかけた花なんだからね。覆いガラスもかけてやったんだからね。ついたてで、風にあたらないようにしてやったんだからね。ケムシを ― 二つ、三つはチョウになるように殺さずにおいたけど ― 殺してやった花なんだからね。不平もきいてやったし、じまん話もきいてやったし、だまっているならいるで、時には、どうしたのだろうと、きき耳をたててやった花なんだからね。ぼくのものになった花なんだからね」
三田さん
「きみたちはきれいだよ。でも、それだけだ。だれもきみたちのために、命をかけようとはしない。ぼくのふるさとの花だって、よその人から見れば、ただの花だ、だけど、ぼくにとっては、世界中の花という花のすべてよりも、あの花のほうがたいせつなんだ。なぜって、ぼくが水をやったのは、あの花だけだからね。ガラスのカバーをかけてやったのも、あの花だけだ。風よけを立ててやり、毛虫を退治してやった。もっともチョウチョウもいたほうがいいから、少しは残したけどね。わがままを言うのも聞いてやったし、むだなおしゃべりも聞いてやった。たまにだまりこんでいると、心配になって耳をすましたりもした。あの花はぼくにとって、世界でただひとつの花だったんだ。」
槙原さんかSUMAPの歌が聞こえてきませんか?
私、この歌聴いたとき「星の王子さま」頭に浮かびませんでした。
三田さんの訳、他の部分でもこの歌の「一つだけの花」感じる部分ありました。
私の読解力不足か、歌が出るだいぶ前に読んだので、記憶が薄れていたのか、内藤さん訳では思いつきませんでした。*2
ご本人独自のセンスで詩を書かれたのかもしれませんが、
槙原敬之さん「世界に一つだけの花」作詞の時にこの本のイメージあったのでしょうか?
サンテグジュペリさんのメッセージをしっかりと受け止めて別の形で表現されたのでしょうかね?
詩のニュアンス多少違いますね、
私にとっての「ひとつの花」
では無くて、
それぞれが、「ひとつの花」
ですね。
そして三田さんもそのことに気付いていて、こういう訳にしたのでしょうか?
「世界に1つだけの花」詩とメロディー、ココ↓で見聞きできます。
http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/i_sekaini_hitotsudakeno_hana.htm