金利0.5%

1月に見送った利上げ、2月になって実施しましたね。
1月と2月何が変わったのでしょうか?
日銀の福井さん、村上ファンド問題で辞任の可能性もあったのに持ちこたえています。
そのことに対する、政府へのお礼の意味があったのか?
そんな疑問も出てましたね。
元々福井さん金利上げる方針だったようですから、
私も1月の利上げ見送られたのは、予想外でした。
で、今になって金利上げています。
金利上げなかったことへの批判も出てました。
だからって、上げたとは思いたくないですね。
どうも、日銀の金利に対する姿勢に、
大局をみてふさわしい運営を行っているのか?
そんな疑問持ってしまいます。


昨日(22日)の夕刊不思議といえば不思議ですが、納得しました。
1面右中央見出しに、

東証、1万8000円台回復
6年9ヵ月ぶり日銀利上げ好感

の見出しありました。
夕刊なので終値では利食い売り出て下がっているかもしれませんが、*1
1万8000円台回復した事実は残りますね。
一般的には、金利が上がると株価は下がることになっています。
今の株高の流れ、金利の上昇(そういってもまだ低金利ですが)盛り込み済みで、
これで株価に対するマイナス材料が無くなったから「買いだ!」
そんな力強い流れがあるようです。
銘柄によっては下がりますが、この分だと全体としては上昇傾向ですね。


さらにこの記事の下には、

円安進み一時121円台
東京市場

の見出しもありました。
金利上がったら一般的に考えると円も上がらないとおかしいはずなのですが、
円はすっかり力をなくしているようで、
金利を上げても、下がっています。
これは
ユーロ金利3.5%
米ドル金利5.25%
と比べたら
金利0.5%
では確かに日本の金利魅力無いですね。
昨日の終値1ドル121.36円
だったようです。
95年4月に1ドル79.75円
だったこともあるのです。
その値段でも海外で競争してたわけですから、
その頃の輸出企業どうやって黒字を出していたのか?
今思うと不思議です。
当時円高による原油安で恩恵受けて、航空会社儲かっていました。
円高による原油安だけが儲かった理由ではないでしょうけどね)
その後円安な上に、原油の高騰(今は一時期より下がってますね)でかなり苦労してます。
その中で油断しないで早めに改革進めたANAと改革遅れたJAL今すごく差が付いてます。
そう考えると、
今の円安は輸出企業にとってはある意味、ぬるま湯ですね。
ついでに賃上げを抑えているので、人件費が安くなっている追風もまだ吹いていそうです。
為替によって輸出力が高まることは、企業努力をしないでもいいので不安感じます。
この状態が続いて、気が緩んで技術革新が進まなくならなければ良いですね。
ひょっとしたら、将来の日本の競争力を弱めるために円安誘導されているのかもしれませんね。
日本企業が油断しまくって、技術が鈍った時の円高はダメージ大きそうです。
今の輸出企業に頼った好景気、円の安さが危うさを表しているような気がします。
外貨に投資するのは、円高なら良いですが、円安だと私は躊躇してしまいます。
ただし、経済の予測は難しい上に、結果が正解になるので、
今回の金利上昇後の株と、為替の動きはセオリーの方が不正解ですね。
ですので、外貨預金勧めている方たちにも正しい言い分はあります。
今なら円との金利差が強調されていそうな気がします。
株高は、海外からの投機的な買いが入っているところが、チョット不安です。
今の好景気やっぱり怪しいよ。

*1:昨日の終値日経平均、195.58円高の18108.79円だったようです。