死刑制度世界ではどうなの?

死刑のこと昨日書いたばかりですが、
昨日の朝日・朝刊国際面の「世界発2007」という特集記事で世界の現状が書かれていました。
その中に、
アムネスティインターナショナル06年12月調査のデータ出てます。

世界の死刑廃止・存続状況
【廃止】=全廃(88)
【部分存続】=戦時など特殊な場合のみ維持(11)
【執行停止】=過去10年、執行していないか、不執行を宣言(29)
【存続】=執行続行(69)

となっています。
一部国名も書かれていましたが省略しました。


その隣に、
主な国・地域の死刑執行数(05年)
という(NGOハンズ・オフ・カイン推計)のデータ出てました。

中国      5000人以上
イラン     113人以上
サウジアラビア  90人以上
北朝鮮      75人以上
米国       60人
パキスタン    42人
ベトナム     27人以上
ヨルダン     15人
モンゴル     8人以上
ウガンダ     8人
シンガポール   8人
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台湾       3人
インドネシア   2人
日本       1人 

となっています。
この年日本は執行少なかったですが、
昨日書いたように現在日本にいる死刑囚100人を全て、
1年で処刑すると世界3位の死刑執行国になってしまいます。
記事中に

昨年末に長勢法相が死刑囚4人の処刑を決断した前後、法務省には欧州からの批判があいついだ。

とあります。
記事には、

最近の3年を見ても全国で40件前後の新たな死刑判決が出る中で、

とも記載もあります。
年間10件以上死刑判決出ているわけですね。
このまま刑の執行がされる人数増えないと、死刑囚益々増えることになります。
だから、
「死刑をもっと執行しろ」
というふうに言うつもりもないですし、
反対に、
「どうせ執行しないなら死刑判決出すな」
という論旨にするつもりもありません。
今死刑判決増えているのは、
私の感覚としては、日本の世論が死刑を望んでいて、
それに裁判の判決が答えているような感じします。
いかがでしょうか?


私が気になっているのは、
何で死刑判決を望むのか?
又は
何故死刑判決ではないと納得しないのか?
そして、
何時から死刑判決を世論が望むようになったのか?


報道機関は死刑判決を望む世論にどう対応しているのか?
この件に関しては、
朝日はどうも死刑判決増えることにブレーキをかけようとしている論調のように感じますが、
他の新聞社の姿勢は購読していないのでよくわかりません。
感想としてTVは死刑判決が出ないときに残念がる様子や、
死刑判決出て、喜ぶ*1様子を流して、死刑判決を望む世論を作る手助けをしているよう思えます。
遺族の方も「死刑を望みます」という発言を世論に期待されているような気がします。
「犯人は憎いです。でもしっかりと更生して、何か世間の役に立って欲しいと思うので、死刑は望みません」
そんな発言はしにくいように感じます。


刑期を終えた方が、立派に更生していれば、死刑判決望む声少なくなるかも知れませんね。
犯罪者が刑期を終えて出所後の再犯率って、日本は他国と比べてどうなんでしょうね?
もし再犯率が高いようなら、刑務所に問題ありそうです。
確かに刑務所で拘束が行われていた事実以前記事になっていましたね。
再犯率の低い国の刑務所が、囚人にどのように接し教育を行っているか、
そのことに関しては、日本は研究する必要があるように思います。

*1:安堵の方が表現ふさわしいかも知れませんね。人の死を喜ぶは不適切だと思います。でも死刑判決を望んだ事実は変わりませんね。