中原さん

今日のタイトルこれだけではなんだかわかりませんね。
「汚れちまった悲しみに」
そう中原中也さんです。
こんな↓本読んでました。

誰も語らなかった中原中也 (PHP新書)

誰も語らなかった中原中也 (PHP新書)

思わず買ってしまいましたが、「誰も語らなかった」は大げさ、場合によっては嘘ですね。
中原さんについて書かれた本たくさんあります。
やっぱり「汚れちまった悲しみに」の繊細で、ナイーブな感覚が中原さんのイメージと重なっているのだと思います。
でもこの本のタイトル、作者がつけたのではなく、編集者の方がつけたそうです。
この本の出発点は、生前中原さんと交友があった高森文夫さんの遺品の中から平成17年に中原さん葉書や写真が発見されました。
その資料に基づいた記述と高森さんについての記述もあるので、その辺が「誰も書かなかった」に結びついているのかも知れません。
中原さんの交友関係は、小林秀雄さん大岡 昇平さん等出てきます。
そのへんのことこの本にも出てきますが、この方たちとの交友はかなり知られていますね。


本の中で何編かの詩が紹介されています。
当然私も「汚れちまった」が出てくるの期待して読んでいたのですが、
最後まで出てきません。
作者の福島泰樹*1さん、中原さんの「汚れちまった」を掲載しないことで、
中原さんの他の詩にスポット当てたかったのかも知れませんね。


中原さんの有名な写真。こちら↓どうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%8E%9F%E4%B8%AD%E4%B9%9F
見ていると俳優の、三上 博史さんに似ていると思いませんか。
正確に書くと後から生まれた三上さんが似ているのですけどね。
そんなことで検索していたら、
三上さん、1990年6月15日(21時〜) フジテレビ系放映
特別企画 ドラマ「汚れっちまった悲しみに」
で、中原さん役で主演してました。こちら↓どうぞ。
http://www3.ocn.ne.jp/~soleil25/heart.htm
私このドラマ見た覚えないですが、似てると思う人他にもいそうですね。


中原さん1937年に30歳で結核性脳膜炎でお亡くなりになっています。
確かにズ〜ット前に亡くなっていますが、普通に生きていたら昭和の終わり近くまで活躍できた方ですね。
小林さんは生前中原さんのこと、書かれていないようですか、
大岡さんは書かれています。

中原中也 (講談社文芸文庫)

中原中也 (講談社文芸文庫)

私も学生の時、詩集読んでいました。
中原中也詩集 (岩波文庫)

中原中也詩集 (岩波文庫)

今年は中原さん生誕100年にあたるそうで、記念のイベント行われています。
http://www.chuya100.jp/top.html

*1:この方毎月10日吉祥寺の曼荼羅で月例短歌絶叫コンサートを開催しているそうです