神の子どもたちはみな踊る

朝日新聞の、日曜の書評欄で紹介されていたのだと思って、先週と、先々週の新聞見たけど、出ていなかった。
今、土曜のbe見てたら、こっちでもテーマ絞った図書の紹介ページありましたね。
beで見て、久しぶりに再読する気になった、蔵書の、
村上春樹さんの「神の子どもたちはみな踊る」読みました。

神の子どもたちはみな踊る

神の子どもたちはみな踊る

今は文庫も出てますね。
神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)


村上さん阪神大震災の後、小説ではなくて、
オウム事件を取材した。ノンフィクション。
アンダーグラウンド
「約束された場所で」
書かれています。
地震前に全3冊の、
ねじまき鳥クロニクル
完結させていました。
地震(1995年1月17日)後の最初の長編は、
スプートニクの恋人 (1999年4月 講談社より書き下ろし)
その後、『地震のあとで』という連作小説の形でこの本に収録されている6作の短編書かれています。
「新潮」に1999年8月〜12月の期間毎月1作品ずつ5作品掲載した後、連作の最終作品「蜂蜜パイ」を書き下ろして、
この本の発行は、2000年2月25日となっていました。
何かで、地震とオウムの事件があったとき、村上さん日本にいなかったと読んだのですが、何で読んだか思い出せません。
調べました。
村上春樹 - Wikipedia

1995年、1月に起こった阪神・淡路大震災と、3月に起こった地下鉄サリン事件に衝撃を受ける。同年6月、帰国。

この前の記載で。

1991年、ニュージャージー州プリンストン大学の客員研究員として招聘され渡米する。

その後の移動の記載が無かったので、村上さんアメリカにいたようです。


以前に読んだときの印象があまり無くて、11年ぶりに読んだのですが、今回の方が印象に刻まれました。
村上さんの、立ち位置がとてもすばらしいです。
地震から、5年後という時間もあるのでしょうが、


「がんばれ」というのではなく、かといって「手を差し伸べていないわけではない」
存在を主張することをあまり感じさせる事は無く、
でもそこにいて、静かに存在している。
寄り添っている程ではないけど、安心を与える、
そういう見事な、存在しているような、存在していないような存在感。


うまく表現できているかどうか自信が無いのですが、そんな感じ。
6作品のうちの書き下ろしの、最終作品の結びは、力強い表現になっていました。
(存在と、手を差し伸べる力強さ出てます。)
全部で、201P、6作品を一気に読まず、2日間で味わって読ました。


今回心に沁みたのは、11年という時間だけではない、何で?
という疑問があったのです。
思いついた結論です。


阪神の時は、以前にも書いていますが、東海道線の淀川鉄橋上で乗っていた電車が地震で止まり、
たぶん3時間程度閉じ込められました。
JRバスでやっと着いた大阪駅は、電車何も動いていませんでした。
淀屋橋まで歩いて、京阪電車で住んでいた京都に帰りました。
地震当日は、今回よりも大変でした。
でも、京都は被害も少なくて、日常に戻るのは早かったように思います。
さらに私自身も翌2月16日付けで神奈川に転勤したので、忙しくて、被災者の感じにはならなかったのだと思います。
今回は、外で営業活動していました。
バイクで帰宅したので、家にもすぐ帰れて、神奈川は東北のこと思うと、地震の影響は少ない。
でも、福島の原発。続く余震。
なんか落ち着かないです、自分の中で、今回の方が被災者の感じがしています。
だから、余計に今回この作品が沁みたのだと思います。
村上さん深い。


大手の会社で、東北以外でも、工場や職場の確保ができる場合は、
工場の復興に必要な人以外は、*1人を積極的に関西以西に移動させたほうが良いかもしれません。
無理なら、名古屋以西に。
関東あたりでは、まだ、精神的な不安感は残ると思います。
それから、どうしても自宅近辺にいたい方、
可能であれば、関西以西に、2泊3日でも良いから、旅行に行く事はとても良い事だと思います。
つかの間の日常ですが、がんばって、無理を重ねている人ほど、そうやって少し気を抜いて欲しい。
そう思います。


今回は、気になったところあまりメモしないで読んだのですが、
2箇所だけ調べてみます。
110P

ティオ・ペペをペリエで割ったものを注文し、ジョン・ル・カレの新しい小説の続きを読んだ。

お酒が出てくるとね。
[rakuten:wine-hayakawa:10017338:detail]
[rakuten:sakenotanda:10000623:detail]
シェリー酒、ワインの一種ですが、詳しい解説リンクしておきます。
jspanish.com - このウェブサイトは販売用です! - フラメンコ フラメンコ教室 スペイン フラメンコスクール リソースおよび情報
こんど、見つけたら買ってみよう。
この作品でこのお酒飲んだのは女性です。
私は、ペリエで割らずにストレートで飲むと思います。


ジョン・ル・カレさんどんな作品かいてるの?
映画になってましたね。

ナイロビの蜂 上 (集英社文庫)

ナイロビの蜂 上 (集英社文庫)

ナイロビの蜂 下 (集英社文庫)

ナイロビの蜂 下 (集英社文庫)

ナイロビの蜂 [DVD]

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これは、作品名は聞いたことあります。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)

寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)


125P

エロール・ガーナーが演奏する『四月の思い出』のメロディーを思い出した。

村上さんが書いた演奏探せませんでした。
アーチスト、曲両方一致しませんが、それぞれ片方一致という事で、お許しを。

*1:その復興の人材も、被災地以外から出張での移動者を多くするのが良いと思います