国土交通省VS防衛省

昨日の朝刊・1面左の見出しです。

イージス鑑事故
海自聴取 防衛相も同席
海保は事前連絡否定


「12分前」報告時期 説明また訂正

 
石破さん、自衛隊の報告遅れに対して、不快感表明していたわりに、
その後、ご自身がかかわった部分に対しても問題アリのようです。

昨日の朝日・夕刊トップ見出しです。

防衛相、無断の聴取認める


どういうことか?

海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故当日の19日午前、海上幕僚監部があたごの航海長をヘリコプターで呼び寄せて防衛省内で事情を聴いていた問題をめぐり、石破防衛相は27日午前の衆院予算委員会分科会で、海上保安庁に無断で行ったことを認めた。聴取は石破氏のほか事務次官統合幕僚長海上幕僚長ら4首脳が大臣室で行っていたことも新たに判明した。これまで同省は否定していたが、捜査を受ける側が「密室」で捜査当局に無断で聴取を行っていたことになる。捜査妨害や口裏合わせとの疑念も生じかねない行為に防衛省トップの石破氏自らがかかわったことで、一連の対応への批判がさらに高まりそうだ。

もう少し引用します。

あたごの衝突事故から約6時間後の19日午前10時前、海上幕僚監部が航海長をヘリで東京に呼んで事情を聴き、石破防衛相にも直接報告させていた。同省幹部によると、航海長が同省に到着した後、石破氏は大臣室で増田好平事務次官斎藤隆統合幕僚長、吉川栄治海上幕僚長らとともに直接事情を聴いたという。
 この経緯について同省はこれまで「航海長をヘリに乗せる前に、横須賀地方総監部が横須賀海上保安部に通報した」と説明していた。

防衛省内で、危機管理ができていなくて、連絡もきちんと取れていないのに、
この件を公正に判断するはずの外部機関の「海上保安庁」に内緒で防衛相同席で事情聴取をしたことになります。
私今まで、知らなかったのですが、「海上保安庁」は国土交通省」の所管なのだそうです。
防衛省内で判断するよりも、省が別の「海上保安庁」が調査を行うこと理にかなっていますね。
今回の事故に対して、私は警察又は防衛省内のそういった部門があるのかと思っていました。
無知でした。
海上保安庁」が出てきた時「こんなこと海上保安庁するんだ」って思いました。
海上保安庁」こんなことしています。↓
海上保安庁 - Wikipedia
海上自衛隊との関係ですが、

アメリカ沿岸警備隊アメリカ海軍の一機関としての任務を担当することもあり、そのための装備も充実しているが、海上保安庁は、海上自衛隊からは完全に独立しており、装備面での共通性も少ない。

とのことです。
防衛省内部でどうこうしようとすると、また事実が正確に伝わらなくなって、
「なんかごまかそうとしている?」
って疑いうけるくらいなら、
海上保安庁」の捜査に全面協力して真実を明らかにすべきですね。
でも、この事故で、石破さんが防衛相であることが1番適任というようなことを見かけました。
確かに旧防衛庁で長官(庁官ではないのですね)だったので、経験はあるのでしょうが、
経験があっても、ヤッパリ良い上司とは言えなそうな気がします。