金利が金縛り

昨日の・朝日・朝刊1面左中見出しです。

欧米中銀、大量供給
金融機関支援 FRBだけで20兆円

サブプライムローン、日本への影響は欧米に比べてまだ少ないようで、
あまり実感が無いのですが、
どうも、今までも色々なことをやっていても、思ったほど効果が出ていないのでしょうね。

欧米の中央銀行が協調して資金供給をするのは昨年12月以来。

と言うことで、再度欧米の中央銀行が大量の資金供給をすることになりました。
かなり深刻な状況なのでしょうね。
FRBだけで20兆円(2000億ドルらしいので、朝日さん1ドル100円で計算しているようです。ちなみに昨日の朝刊では1ドル=102.18円となっていました)とのこと、
20兆円て、これまた実感ないですが、

平成19年度一般会計予算における歳出は約83兆円です。

とのこと、
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/002.htm
この内の国債費が20.9998兆円になっていました。(約21兆です)
国家予算は一般会計以外にもあって、特別会計と言う例外もあります。
でもこっちのほうが予算規模大きいようです。
暫定税率とかもこっちに含んでいるようです。
気になった方は、どうぞ↓
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/47/naruhodo151.htm
どっちにしてもかなりの金額。
(調べてみても、金額大きすぎて庶民にはわかりませんね)
もう少し調べました。
http://www.webtelevi.com/nihonkigyo.htm

2007.06.14日本企業の売上トップはトヨタで23兆9480億円、

これでなんとなくわかってきたか?
本末転倒ですが、日本の国債費って、トヨタの売り上げぐらいなのですね。
それでも元本あまり返せてなさそうです。
なんだか目が回りそう(@_@;)

また朝日の記事からの引用になります。

欧州中銀は100億ドル増の300億ドル、スイス国立銀行は20億ドル増の60億ドルにした。イングランド銀行カナダ銀行も協力体制を強める。

結局前部あわせると、2007年集計のトヨタの年間売り上げ以上を金融機関の支援にまわすようです。
これだけでも大変なのに、
この記事先があって、

FRBは18日の公開市場委員会(FOMC)で政策金利について0.75〜0.50%幅の大幅緩和に踏み切る、との見方が有力。先週発表の追加策も含め、過去最大級といわれる総額4千億ドル(約40兆円)の資金供給態勢を敷き、金融機関の支援や「貸し渋り」の波及に歯止めをかける計画だ。

資金追加40兆円、さらに金利も下げちゃいます。
0.75〜0.5下げそうです。
比較対照ととしてはニュアンスチョット違いますが、身近な金利と言うことで、
参考までに郵貯銀行の金利です。
現在このサービスは一時的にご利用できません
普通預金で0.21%
定期貯金5年でも0.6%です。
FRBサブプライムローン問題出てから金利度々下げていますが、
今回も下げ幅大きいです。
ドル益々下がりそうですが、
昨日の夕刊によると、今回の資金供給を好感して米株価が上昇して、
東証株価も上がっているようです。
でも前回の資金供給時も株持ち直していたので、
今回もこの先どうなるのか安心はできなそうです。


そんな中、昨日、日銀人事、

「武藤総裁」を参院否決

とのことで、夕刊1面トップに出ていました。
こんなときに、日銀総裁が決まらなくても良いのか?
そんな声もありますね。
でも何とかなってしまいそうな気が私しています。
政治が経済の邪魔をするのは、この国の経済では、
既に織り込み済みなのではないか?
そんな気さえします。
誰がなるのか知らないけれど、
今度の日銀総裁金利上げられるでしょうか?
ドル金利が、下がる方向に向かっている中、
金縛り状態で、上げるに上げられないのではないか、
特に福井さんの路線を引き継ぐ形となる武藤さん、余計に金利上げられそうにありませんね。
福井さん上げたくて仕方なかったのですが、何とか上げて、その後見送っていましたね。
ドル金利が下がる状況での、円金利の切り上げやるにしても、
金利上げたよ」
っていうお知らせ程度のものになってしまう可能性あります。
金利の上昇は円高に結びつきますね。
残念ながら、円高は株安に結びついて、景気の後退と言うイメージに結びつきます。
円高を、最近価格上昇中の石油や食料品輸入価格の下落に持ち込んで、
国内需要の回復から、内需の拡大、景気回復。
そんなシナリオ見えないものでしょうか。