パンデミック(その2)

昨日も書いたテーマですが、
よく考えてみたら、この問題もっと大変なことに気がつきました。
昨日紹介したNHKのドラマでもそこまでは触れていませんでした。
おそらく、過剰な不安を煽ることは良くないという判断だと思います。
ドラマの範囲だけでも十分不安になりましたからね。


私の好きなノンフェクション作家の宮崎学さんが、どの作品で書いていたのか忘れましたが、
「最悪のケースを想定して、腹をくくっておけば良い、どんなことになってもたいていはうまく行ったと思える。
良いように行ったケース想定すると、どんなことになってもうまく行かなかったことになってしまう」
というようなこと書かれていました。
確かにそのとおりですね。
最悪、想定して、萎縮してしまうことも無いわけです。
既にやる、そう決定しているわけですから「やる」わけです。
やるための準備ですね。


ココからは私の考えです。
おそらく、最悪想定しても、それに向けた100%の準備はしないのだろうと思います。
100%の準備は、元々無理なことですし、100%にするための時間と労力大変だと思います。
90%の準備であれば、場合によったら100%の準備の半分の時間と労力で済むかもしれませんね。
この10%埋めるのはかなり大変です。
それこそ後の10%はその場で対応で腹をくくるわけですね、
「その場で何とかする」って。
でもこの発想問題もあります。
当然その場でなんともならないことあります。
時間と労力かけて、100%目指して99%まで行っていたとして、残りの1%でつまずくこともあるわけです。
80%と、思っていても、実際本当に50%だったり。
不確定要素どうしても出ますね。
最初から100%を目指していない私は、100%を目指している方にはかなわないですね。
そのへんが私のツメの甘ところなのでしょう。


宮崎さん著作沢山あるので、もしお読みになるのでしたら、デビュー作
突破者が良いかと思います。


前説長いですね。
本題です。
日本が新型インフルエンザでパンデミックな状態になった場合。
輸出入の問題これどうなるのでしょう?
船又は飛行機使わないと物入ってこないですね。
そのへんの訓練はされているのでしょうが、
船も飛行機も内部で感染者出ると他の乗員への感染広まりそうです。
しかも、そういう方たちは、専門職なので、代わりの人がすぐには見つからなそうです。
さらに、外国籍の乗員は日本への寄港をキャンセルする可能性もあります。
エネルギーや食料を輸入に頼っている私たちの国にとって、これって大変なことですね。
当然、そのような事態の想定されていることと思います。
(期待ものすごく込めて)
個人では、どんなに腹をくくっても対応できる問題ではないですね。
でも不安心理による、生活必需品の買占め、それに伴う価格の高騰は抑えきれないかもしれません。
輸出どころの騒ぎでは無いでしょうが、
日本の製造業も、輸入したものを(鉄鉱石などの原料ですね)加工しているので、
生産が滞ります。
それ以前に、何処の職場でも働く人数を確保することさえ大変な状態も考えられます。
学校も、全国的な休校措置が取られる可能性ありますね。


さて、こうしたパンデミックな状態、どのくらいの期間続くのでしょうか?
天災と違って、終わりの予測が非常にしにくいと思います。
1度収束しかけた新型インフルエンザの再流行も考えられますね。
インフルエンザのワクチンの開発急務ですね。
実際開発もされているようです。
でも事前の準備には限界があるようです。
実際に流行っているものでワクチン作るのがベストなので、
1度攻撃を受けてからの対処になるようですね。
その最初の攻撃が問題で免疫の無い方たちの大量感染が心配されているわけです。
パンデミックな状態の終了までの不安な期間大丈夫でいられるか?
誰もが不安になりますね。


日本がパンデミックな状態にならなかったとしても、
日本の近隣の国がパンデミックな状態になることも当然想定されています。
NHKのドラマも発端は、何処の国ということは明示されていないのですが、
明らかに小船で渡って来た、脱北者から感染が広がる設定になっていました。
近隣の国がパンデミックになっても、
日本の海外生産の拠点があったり、食料の輸入をしていたりするので、感染者が出なくてもやはり、
「物価」
という側面考えると、影響大きそうです。
新型インフルエンザ、世界中で協力して取り組まないといけませんね。
そして昨日も書いたように、個人個人での心構えと準備も当然必要になって来ます。


このことに関連して、
昨日朝日・夕刊トップ

新型インフルエンザワクチン
医師ら6000人に接種へ
厚労省方針

の見出し出ていました。
詳しくはコチラ↓どうぞ。
http://www.asahi.com/life/update/0415/TKY200804150095.html?ref=any
http://www.asahi.com/life/update/0415/TKY200804150095.html?ref=any

発生の懸念が高い東南アジアに近い先進国として、他国に先駆けて取り組む。

とのことなので、国の対策も進んでいるようです。
でもそれだけ、既に危険な状態とも言えるのかもしれませんね。