冷静沈着・臨機応変

今日のタイトル、私の好きな言葉です。
もう一つ「でたとこ勝負」ってのもあるのですが、今から書く内容には不釣合いですね。
朝日の金曜の夕刊で見たのですが、日曜が古新聞の回収日で出してしまったっため、手元にないので、ネットで検索しました。
http://www.asahi.com/international/update/0206/TKY200902060078_01.html
http://www.asahi.com/international/update/0206/TKY200902060078_01.html
http://www.asahi.com/international/update/0206/TKY200902060078_02.html
http://www.asahi.com/international/update/0206/TKY200902060078_02.html
なんか、とっても感動したので、USエアウェイズ1549便と管制官らとの主な交信記録引用しておきます。

・27分36秒 1549便 あー、こちら、えー、サボテン1539。鳥が当たり、両エンジンの推進力を失った。ラガーディアに引き返す。

・27分42秒 管制官 OK。ラガーディアに戻る必要がある。左旋回、機首を2−2−0に。

・27分49秒 管制官 タワー(空港管制塔)、出発便を止めて。緊急事態で戻る便がある。

・28分05秒 管制官 サボテン1529、もし確保できたら、1−3滑走路に着陸したいか?

・28分11秒 1549便 できない。最後には、ハドソン川に向かうことになるかもしれない。

・28分36秒 管制官 OK。着陸に何が必要だ。

・28分50秒 1549便 どの滑走路も、確信が持てない。あ、右側のあれは何だ。ニュージャージーの何かだ。テタボロ空港かもしれない。

・28分55秒 管制官 OK。うん、そちらの右下にあるのはテタボロ空港だ。

・29分05秒 管制官 テタボロ、ラガーディアの出発便が緊急事態で入ってくる。

・29分10秒 テタボロ空港 OK。どうぞ。

・29分21秒 管制官 サボテン1529、右旋回して。テタボロの1番滑走路に着陸できる。

・29分25秒 1549便 それはできない。

・29分26秒 管制官 OK。テタボロのどの滑走路がいいか。

・29分28秒 1549便 ハドソン川へ降りるつもりだ。

・29分33秒 管制官 すまないが、もう一度言ってくれ、サボテン。

・29分51秒 管制官 サボテン、えー、サボテン1549、レーダーから消えた。

・30分14秒 管制官 サボテン1529、えー、まだいるか。

なんかすごくないですか。
この通信全部で3分弱です。
ここに書かれた最初の通信記録より以前の通信があるのかもしれませんが、
内容的にそんなに話してなさそうですね。
ここに書かれた内容が最初の通信と仮定して、通信開始35秒後には、

最後には、ハドソン川に向かうことになるかもしれない。

記録されています。
機長サレンバーガーさんという方なのですが、
ホント冷静沈着・臨機応変です。
普段から訓練をつんでいるってことだけではできなそうですね。
「出たとこ勝負」ではないのですが、
どんなに訓練をしていても、その場その場で、状況は大きく変わります。
ですから、結局最後は「出たとこ勝負」あるていど覚悟が必要だと思います。
ビビらないで、的確に実行に移す。
決断力と、勇気も持ち合わせていらしゃいますね。
私も含めて、誰もがそうありたいと思うのではないでしょうか。
素晴らしい。