核密約(その3)

まず「なんやかんや」内でリンクしときます。
2009-07-01核密約 - なんやかんや
2009-07-11核密約(その2) - なんやかんや
この件にかんして、河野太郎さんが勇気ある発言をされています。
asahi.comから引用します。
http://www.asahi.com/politics/update/0713/TKY200907130301.html
http://www.asahi.com/politics/update/0713/TKY200907130301.html

核密約ない答弁、お断り」 河野外務委員長、修正要請2009年7月13日20時46分

 河野太郎衆院外務委員長(自民)は13日、日本が核兵器を搭載した米艦船の寄港や領海通過を認めた「核密約」の問題で記者会見し、「外務委員会では今後、従前の政府答弁を繰り返すことはお断りしたい」と述べ、外相らによる「密約はない」という答弁を修正するよう求める考えを表明した。

 河野氏はこの日までに、密約の存在を報道機関に証言した村田良平元外務事務次官ら関係者に面会。その結果「証言の信憑性(しんぴょうせい)は極めて高い」と判断したという。政府が今後も密約を否定する場合には、外務委員会の審議を止める意向も表明した。

 また、与野党委員の協力を得て、答弁修正を求める決議を委員会で採択したい考え。ただ、他の与党委員の同調を得られる見通しがないうえ、麻生首相衆院解散を決めたため、今国会中に委員会を開けない可能性もある。

 河野氏は会見で、「(密約は)個人的には時代背景を考えれば、ある面、やむを得なかったと思っている」と述べた上で、「北朝鮮に対する核抑止を真剣に考えなければいけない時期に来ている」と指摘。「国民もメディアも、大多数が『政府はうそを言っている』という認識のもとで、核抑止の議論が本当にできるのか」と語った。

 これに対し、薮中三十二外務事務次官は記者会見で、政府の見解を修正する考えはないとの意向を改めて示した。(五十嵐誠)

村田良平元外務事務次官ら関係者に面会、までしての発言です。
白を切ると言うのでしょうか?
そういう、真実に蓋をして、無いことにしてしまう態度、何時も書いていますが早く改めないといけませんね。


この件に関しての麻生さんのインタビューの発言分部のみ引用します。
asahi.com(朝日新聞社):「(東国原氏発言)端から否定はしない」14日の首相 - 首相ぶら下がり
http://www.asahi.com/special/08021/TKY200907140362.html

核密約

 ――話題は変わるが、核持ち込みに関する日米間の密約に関して、いま、新聞紙上でも、元事務次官の一部が、実名で密約があったと証言している状況があり、政府と見解が全く違う状況になっている。そういった状況というのは、国民にとって、非常にわかりにくい状況。総理はかつてから、外交・安全保障に関しては、責任を持って、きっちりやるべきだというふうに言っているが、そういった観点から、もう一度、調査を行う考えとか、される考えはないか。

 「密約はなかった。そうずっと、答弁を申し上げてきておりますんで、密約はなかったということですんで、私としては、改めて調べるつもりはありません」

中曽根外相には、河野さん批判されちゃいました。
http://www.asahi.com/politics/update/0714/TKY200907140239.html
http://www.asahi.com/politics/update/0714/TKY200907140239.html

外相、河野衆院外務委員長を批判 「核密約」問題で2009年7月14日13時20分

 中曽根外相は14日の記者会見で、河野太郎衆院外務委員長が「核密約は存在しない」という従来の政府答弁の修正を求めたことについて「一個人の判断だけで、これだけ重要な問題を確証もないままに、国会答弁の修正を求めるのは手続き上もいかがなものか」と批判した。

 河野氏は、日本が核兵器を搭載した米艦船の寄港などを認めた「核密約」について、村田良平元外務事務次官らから話を聴いた結果、「信憑性(しんぴょうせい)は極めて高い」と判断したとしている。

 河村官房長官は同日の記者会見で、密約の存在を改めて否定。政府として外務事務次官経験者らの調査をする考えもないことを明らかにした。

どうも、このまま白を切るようですね。
河野さんこの際、今季限りで政界を引退するお父様の河野洋平衆議院議長にまず沖縄密約の存在認めてもらって、
そこからこうした密約の存在を外務省に認めさせて行くっていうのも良いかもしれませんね。
この件はだいぶ前に書いています。
2006-07-23 西山太吉さん - なんやかんや

この方元毎日新聞記者です。

沖縄返還前に日米間で密約があった事実をスクープしました。

しかし政府は取り合いません。

沖縄返還は1月半後に迫っています。

ここで国会で社会党の横路さん(現民主党)に追求してもらうことにしたわけです。

当時の国会で外相だった河野洋平さんから「密約の存在を否定するよう要請された」

と今年2月になって外務省の職員が話していて、新聞でも報道されていました。

(河野さんこのこと否定しています)

引用分部の「この方」は、タイトルの西山さんの事です。
河野太郎さん、お父様が沖縄密約にかかわっていた事ご存じなかったのでしょうか?
こちらの密約も、

沖縄密約文書「ない理由示せ」 地裁裁判長、国に要請(1/2ページ)2009年6月17日

裁判で言われています。
2009-06-19 沖縄密約(杉原さん) - なんやかんや


沖縄密約については、次会公判までに明らかにするよう裁判で言われています。
さらに、

当時の交渉責任者で、密約があったことをメディアに明らかにしている吉野文六・元外務省アメリカ局長を証人に招くよう原告側に促した。

とのこと、外務省や政府に対する包囲網が出来ていますね。
沖縄密約と、核密約一緒に扱うのってチョット違うかもしれませんが、何処からでも密約文書の存在を国が認めないと、話が先に行きませんね。
何でも潔癖にとは言いませんが、あまりに無理を通そうとする姿勢は修正すべきでしょう。