菅談話

昨日の朝日・夕刊1面トップ。
ashi.comから全文引用します。
http://www.asahi.com/politics/update/0810/TKY201008100186.html?ref=any
http://www.asahi.com/politics/update/0810/TKY201008100186.html?ref=any

「改めて痛切な反省」 韓国併合100年、首相が談話

2010年8月10日12時4分


 政府は10日の閣議で、韓国併合条約発効100年を迎えるのを機に、過去の植民地支配への反省や未来志向の日韓関係を築く決意などを柱とする菅直人首相談話を決定した。韓国が日本の植民地支配からの解放を祝う15日の「光復節」の前に公表することで、韓国側の前向きな対応を期待している。首相は談話の閣議決定後、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領に電話し、談話の内容を直接伝えた。

 談話では「韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられた」との認識を表明。そのうえで、「歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたい」として、戦後50年を機に出された1995年の「村山談話」の表現と同様に「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫(わ)びの気持ちを表明する」としている。

 そのうえで「これからの百年を見据え、未来志向の日韓関係を構築する」として、将来の東アジア共同体の構築に向けて、両国関係をアジア地域の平和と安定、核軍縮、気候変動などで「協力してリーダーシップを発揮するパートナー」と位置づけた。

 また、宮内庁が保管している古文書「朝鮮王室(王朝)儀軌(ぎき)」を韓国側に引き渡す方針も明記した。「朝鮮王室儀軌」は朝鮮王朝時代の王室の公式記録で、韓国が日本に返還を求めてきた文化財の一つ。韓国国会も06年、返還要求決議を採択していた。談話では、文書への韓国の所有権を認める「返還」ではなく、引き渡しと位置づけた。政府として未解決の補償問題の存在を認めるような表現は避けた。

 記者会見した仙谷由人官房長官によると、首相との電話協議で李大統領は、談話に対する「強い謝意」を表明。「韓国と日本が将来、より強い協力関係を築くことができる」と述べたという。

 談話は、鳩山政権時代から水面下で検討が行われていた。菅政権では、仙谷官房長官を中心に検討を進めてきた。韓国側は事前に、15日より前の談話発表を期待する声を寄せていた。

 一方で閣内からは、「慎重に検討してほしい。賠償、補償の話が蒸し返されることは絶対あってはならない」(玄葉光一郎公務員制度改革担当相)と談話発表に慎重な声も上がっていた。野党側も自民党安倍晋三・元首相らが、談話発表に反対する声明を出していた。

この談話批判もあるようですが、私は良い判断だと思っています。
米に原爆投下の謝罪求めていますよね。
他国に謝罪求めて、自国は絶対謝罪しない。
それも外交。
でも外交は色々な方法がある。
最初に譲歩するのは悪いことではないでしょう。
相手は近隣韓国。
北朝鮮問題含めて協力必要です。
今回の菅さんの談話、日本が一枚岩にまとまって出したものではないことに対する理解はして欲しいです。
どんなことであれ、1つにまとまるなんて事はありえませんね。
夕刊に書かれていた韓国側の評論一部引用します。

首相談話が「自らの過ちを省みることに率直でありたい」とした点に注目し、「こうした認識をすべての日本国民が共有することを期待する」と強調。

私は、素直であること大切だと思います。
共有できます。
でもね、共有できない勢力が日本にもあります。
その辺、あまり強調しすぎると共有できない人たちが騒ぎ出して、
日韓の友好に向けて踏み出した菅政権の足引っ張ることになります。

話飛びますが、もしオバマサンの米が原爆投下に謝罪したとしても、米の世論が1つにまとまったわけではないこと私たちは理解すべきでしょう。

韓国側は事前に、15日より前の談話発表を期待する声を寄せていた。

韓国側の15日の「光復節」の談話内容が、二国間の友好を強調したものであること期待します。


「朝鮮王室儀軌」返還も良いことだと思います。
宮内庁に保管されていて、公開されているわけでもなく、韓国にあった方がこの記録の意義も価値も高くなると思います。
これで、思い出したのが、
ロゼッタ・ストーン
ロゼッタ・ストーン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%BC%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3
大英博物館の看板展示ですね。
でもエジプトから返還請求もあるようです。
大英博物館って皮肉っぽく書けば「世界中から色んなもの勝手に持ち出した展示品の集大成」といわれていますね。
本来、そういった文化財は返還されるべきだと思います。


最後に書きたいのが村山談話
これね、自民党が野党に下った、細川・羽田時代の幕を引いた、
自社さ政権の社会党の遺産ですね。
社会党が連立に入っていなかったら、ありえない談話です。
村山さんも根性出しました。
自民も、政権奪取のために言うこと聞いたわけです。
でも、「非武装中立」って今でもとっても素敵な発想だと思うのですが、政権党ということで自衛隊容認したりとかの方向転換社会党しました。
それが、社会党の支持者を失う一因にもなったと思います。
それだけに、村山談話社会党の理想が反映された内容で、今でもよく出てきますね。
村山内閣総理大臣談話「戦後50周年の終戦記念日にあたって」 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E5%BE%8C50%E5%91%A8%E5%B9%B4%E3%81%AE%E7%B5%82%E6%88%A6%E8%A8%98%E5%BF%B5%E6%97%A5%E3%81%AB%E3%81%82%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AE%E6%9D%91%E5%B1%B1%E9%A6%96%E7%9B%B8%E8%AB%87%E8%A9%B1
ただね、こういつまでも謝らないといけないのか?
そんな気持ちも日本人として持ちますよ。
現閣僚さんたち靖国の参拝もしないようです。
それを、弱腰という勢力もあるでしょう。
確かにそう。
いつか謝らなくても済むように各国との相互理解を進めたいです。
大東亜共栄圏
なんて、素敵なスローガンかかげて実際は戦争をしてしまった国ですが、
今度は自国のことだけを考えるのではなく、各国との理解に基づいた、経済や政治協力をして、本当に共存共栄の世界を作って行くための1歩に今回の談話がなれば。そう願います。