胡主席も知らされず?

古い記事ですが、asahi.comから引用します。
http://www.asahi.com/international/update/0111/TKY201101110447.html
http://www.asahi.com/international/update/0111/TKY201101110447.html

中国軍ステルス機が試験飛行 胡主席も知らされず?

2011年1月11日21時59分


 【北京=村山祐介、峯村健司】レーダーに探知されにくい中国軍の次世代ステルス戦闘機「殲(せん)20」の試作機が11日、四川省成都の飛行場で初めて試験飛行した。米国防総省高官によると、中国訪問中のゲーツ米国防長官と会談した胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席は当初、試験飛行について知らされていない様子だったという。

 製造している「成都航空機工業集団」の関係者によると、殲20は飛行場を午後0時50分(日本時間同1時50分)ごろ離陸し、中国軍の主力戦闘機「殲10」と一緒に低空で飛行。エンジンなどにトラブルはなく、約15分後に着陸したという。人民日報系の国際情報紙、環球時報(電子版)も同日、現場の目撃者らの話として試験飛行を写真とともに初めて報じた。

 一方、胡主席は同日午後、北京の人民大会堂でゲーツ米国防長官と会談した。ゲーツ長官は記者会見で、胡主席が試験が「あらかじめ予定されていたもの」と説明し、同氏訪中と重なったことについて「絶対に何ら関係がない」と語ったと、述べた。ただ、米国防総省高官は同行記者団に対し、ゲーツ長官が殲20の試験飛行について質問した当初は、会談の場にいた胡主席を含む「文民全員」が「だれも知らされていなかったのは明らかだった」と明かした。

 ゲーツ長官は会見で、中国軍の「文民統制」について「懸念を持っている」とし、「文民」と軍人両方が参加する対話の重要性を強調した。また、北朝鮮について、核開発とそれを運搬する大陸間弾道ミサイルの開発によって5年以内に「米国にとっての直接的な脅威」になるとの認識を示した。

中国、空母も造船中だし、質と量兼ね備えた、軍事力の装備を目指しているようです。
日本以外の国とも、領土問題抱えているようですし。
強面の外交も視野に入っているようです。
北朝鮮の核も含め、なんかキナ臭い感じ。
この時代に、軍備拡張なんて時代錯誤。
そんな気持ちもあったのですが、圧倒的な武力の前で抵抗することは、無駄死にするだけ。
それも歴史的事実。
軍備拡張、中国共産党の方針として実行に移されている。
そこまでは事実としていいのでしょうが、
この2つの部分

会談の場にいた胡主席を含む「文民全員」が「だれも知らされていなかったのは明らかだった」と明かした。


中国軍の「文民統制」について「懸念を持っている」

恐ろしい。
中国は、今回のノーベル平和賞を見てもわかるように、
国の統制が非常に厳しくて、国の意思に反する活動は不可能に近い。
そう思っていました。
でも、このスティルス機の試験飛行、勝手に軍がやってたみたい。
ただでさえ、強大な中国軍が、非常に統制の厳しい中国共産党の幹部にたいして、自由に行動できる。
これは、かなりの脅威。
軍がクーデター起こしたら、今の共産党政権も倒れますね。
その後の政権が、民主的な政権になるとは思えません。
北朝鮮のような個人崇拝の国家にはならないでしょうが、
ミャンマーのような軍事独裁政権の可能性はありますね。
どっちにしても、今回の件を教訓にして、
軍の勝手な行動が出来ないよう、統制の厳しい中国共産党の「文民」の皆さんに危機管理体制の見直ししてほしいものです。


今回、中国共産党応援する形になりますが、軍の野放しは危険すぎます。
中国共産党の解党と、民主的政権への移行を求めていく。
その基本姿勢には、変化はありません。