危機管理(アメリカ偏)

少し古いですが15日の朝日・朝刊1面トップ。

空港・港調査 迫る米
08年 日本に朝鮮半島有事を想定

の記事。
ウキリークス提供の記事です。
朝日・翌日の1面も
クラスター弾禁止条約に日本が加盟することに米が懸念している。
というウキリークス提供の記事でした。
どちらも興味ある内容でした。
新聞社が取材しただけでは、
ウキリークスの内部文書にはかなわない。
残念ですが、これも事実でしょう。
どこまで外交は内緒なのか?
判断が難しい事はわかりますし、
確かにそういった部分あること認めますが、
本当は、堂々と、公開してできないような交渉は無いほうがいい。
これが基本だと思います。
ウキリークスはこの方針ですね。


本題に戻って、
朝鮮半島有事の記事。
asahi.comから引用します。
http://www.asahi.com/international/update/0615/TKY201106140690.html?ref=any
http://www.asahi.com/international/update/0615/TKY201106140690.html?ref=any

空港・港調査、米迫る 08年日本に、朝鮮半島有事想定
2011年6月15日3時1分


米政府が2008年、06年に北朝鮮がミサイル発射や核実験を相次いで実施して朝鮮半島の緊張が高まったことを背景に、日本国内にある民間空港や港湾の実地調査を急ぐよう、日本政府に繰り返し働きかけていたことがわかった。

 内部告発サイト「ウィキリークス」から朝日新聞が提供を受けた米外交公電から、やりとりが判明した。朝鮮半島の緊張が続く中、米軍が有事の武力行使や自国民救出作戦の際に日本の空港や港を使うため、詳細な情報の入手を急いでいた様子がうかがえる。

 08年7月31日付で東京の米大使館発、国務省あてで出された公電によると、調査対象の空港・港湾は23カ所あった。その時点までに調査が済んでいたのは空港と港、各2カ所ずつだけ。具体的な場所名は挙げられていないが、次回8月の調査予定地は下関港と説明されている。調査項目も記されていないが、米側は、公開データだけではわからない知識が必要だとしており、給油設備の運用や人繰りといったソフト面の調査も求めていたとみられる。

北朝鮮が核実験していたとき、米は日本から自国民の救出のための準備していたのですね。
あの時、私も危機感持っていましたが、自分の国から外国の方が避難して行く。
そんなこと考えもしませんでした。
私たちは避難する場所ないし、ここに住むしかないですね。


福島原発のときも、日本人がそこにいるにもかかわらず、
米国人に対する、半径何メート以内は避難。
といった、自国民に対する米からの指示が広範囲で驚きました。
日本が、後から、
「そんなに広範囲で避難しなくても」
といって避難範囲狭くなりましたが、
あれは、米側が、日本の原発近くに住んでいる方たちの不安を和らげるために、日本政府の要望に答えて変更しただけで、
本当はあの指示、
「自国民の安全を守るため」
という事で、
当時の日本国政府も・東電も放射能の広がりを予測できていない、
という事を考えればけして間違った判断ではない。
当然の結論だ。
と、いま冷静になってみるとわかります。
私たちが、海外にいて同じような事態に遭遇してしまった場合、日本国政府も同じような指示を出して欲しいと思います。
その辺の危機管理、この国は心配ですね。


ただ、米のように、世界各国で国が時には武力を含む活動をしている場合、
その国の国民も安心して遊びに行ける国が少なくなりすね。
9:11テロもあったように、国内にいても、安心していられません。
政府は私たちから見ると過剰なほどピリピリといつもしているし、*1国民もくつろげていないのかもしれません。
日本が危機管理ができていないのは大問題ですが、
そんなにピリピリしていなくても、安心して暮らしていけること。
それが何より幸せな事だったと。
今しみじみ感じます。
たぶん、イスラエルを含む近辺のパレツシナの住民は命の危険が突然訪れるかもしれない、今の私たち以上の、緊張感をもって生活しているのだろうという想像ができます。
朝日の記事で、米と対比して、私自身の認識も含め、この国の危機管理不安覚えました。
国の危機管理は今後、今まで以上に厳しくして、
私たち国民は3.11以前のような安心と安全を感じて生活できる。
危機管理が厳しくなると、どうしても矛盾してしまう内容書いていますが。
でも、それが理想ですね。




#本文と関係のない一言。


非難とか・批判って、しているほうも、気持ちが荒むし、疲れます。
読んでいて、気持ちが良いものではないのもありますね。
かといっておとなしくしていたのでは、同じ過ちを繰り返してしまう。
同じ過ちはしたくないです。
わたしが指摘したからってどうにもならない。
そんな気持ちもあります。
だけど、やっぱりおかしいと思ったところは、書きておきたい。
そう思っています。
上手くいっていない時もあると思いますが、
非難とか・批判だけにならないようにしよう。
自分自身のためにも、そう思っています。

*1:それが政府の普通の姿なのかもしれませんし、本当に国家がしっかりしていれば、国民に不安を与えないように、ピリピリした様子は表面上はわからないのかもしれません