図書館で借りてきた。
「佐藤泰志作品集」読んでいます。
- 作者: 佐藤泰志
- 出版社/メーカー: クレイン
- 発売日: 2007/10/10
- メディア: 単行本
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『海炭市叙景』
読みました。
短編の集合作品なのですが、
2章からなっていて、
さらにそれぞれの章が9作品あって、計18作品から構成されています。
その構成、感心しました。
1作品だと、作品の視点をある程度限定しないと読みにくい。*1
この作品、登場人物を作品ごとに変えられる、短編を組み合わせる事によって、同じ時代に息をして、様々な環境に生きる海炭市民の目が複数になり、その時代の海炭市の空気の全体像を書くことに成功していると思う。
以前書いた、『百年の孤独』とか、
2011-08-16百年の孤独 - なんやかんや
時代を前後に描いた作品は沢山読んだことありましすが、
これだけ視点を変えて、同じ時代を複層的に描いて、関連しつつも、独立した感じが新鮮でした。
作品中の海炭市は函館をイメージしているようです。*2
私、函館行ったこと無いのですが、
映像的には、映画で見た「キッチン」が浮かびます。
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「映画の舞台函館を歩く・キッチン」北海道シネマパラダイス:北海道人
http://www.hokkaido-jin.jp/issue/sp/200409/sp_03.html
函館と言うと、個人的に最初に思い浮かぶの『五稜郭』なのですが、作品中近所は書かれているのでしょうが、その名前は18作品に1度も登場しません。
函館山は何度も出て来ました。
函館の地図見ました。
Yahoo!地図
五稜郭と、函館山近所ではないですね。
佐藤さんのウィキペデァ見たら1つ気付きました。
佐藤泰志 - Wikipedia
佐藤さんの出身高校、函館山のすぐ近所です。
それ以上の意味は無いですが。
1章5一滴のあこがれ、に出てきた映画『みつばちのささやき』見てみたいです。
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探していたら、こんなの発見。
映画「海炭市叙景」上映までの足跡:小説「海炭市叙景」
http://kaitanshi.dreamlog.jp/archives/cat_219946.html
映像ユーチューブで発見できず。^_^;
2章の9に出てくる、全集を5冊も積む「パヴェーゼ」さん初耳、どんな作品書いているのか?
- 作者: パヴェーゼ,Pavese,河島英昭
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/10/17
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これ調べだすときりが無いので、この辺で。
今晩は、CATVで「ノルウエイの森」見ます。