黒田夏子さん

昨日こんな事書いてました。

(せっかくなので別の用事もしたので、実際は家を出てから帰宅まで2時間半ぐらい掛かりました)

確定申告に行った市役所の出張所には、図書館の分館があって、
そこにある、文藝春秋の最新号を読んでいました。
お目当ては、今回の芥川賞受賞作
「abさんご」

早稲田文学5

早稲田文学5

単行本の版権は文藝春秋が獲得したようです。
abさんご

abさんご

何で2つも出ているのだろう?
abさんご

abさんご

こっちはキンドル版でした。


この作品、横書きなのですが、そこはあまり問題なく読めたのですが、
問題は「ひらがな」
漢字の便利さがものすごく認識できます。
漢字ももちろん使われて書かれているのですが、
作者の黒田さんが意識して漢字にしなかった部分。
このひらがなの意味を理解するために、
漢字変換していく事になるのか、漢字に変えずにひらがなのまま意味を汲み取っていくのか、
私の希望はひらがなのまま意味を汲み取りたかったのですが、
結局どちらの方法も失敗。^_^;
作品の全貌とまでは言いませんが、自分が納得できるだけの理解にはたどり着けなかった。
本を読むのに、自分なりのペースがあります。
そのペースで読むことで理解が進みます。
一部集中して読み込めた部分もあるのですが、私の集中力はそんなに持続できるものではありません。
残念ながら、そのペースではひらがなの意味を汲み取ることが出来ませんでした。


選評の中に3回読み直したと書いていた方がいました。
最新号なので、貸し出し不可なのですが、私も時間をかけて再度じっくりこの作品に向かい合いたいと思いました。
「最高齢の芥川賞受賞者」(1937年東京生まれとのことです)ということでも話題になっていますが。
奇をてらう、と言う感じの全くない斬新さ感じました。
勿論、敗北感もありました。
今回選者のかたたちの方が年下という事もあって、選評も興味ある内容でした。