山尾悠子さんの短編「夢の棲む街」読みました。
- 作者: 山尾悠子
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2010/10/26
- メディア: 単行本
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この短編集収録の、「遠近法」も読みました。
ハヤカワさんの2014オールタイムベストSF国内短編部門の17位の作品。
山尾悠子さん知らなかったので調べました。
山尾悠子(やまお ゆうこ、1955年3月25日 - )は、小説家、幻想文学作家。その短い活動期間と難解な作品で、長い間カリスマ性をもって幻・伝説の作家と呼ばれてきたが、近年になって執筆活動を再開している。
とのこと、SFファンはしっかり記憶に残して投票しているのですね。
「夢の棲む街」は前回のオールタイムベストSF国内短編部門では5位だったようです。
「遠近法」物理的に壁があったりして、限りのある世界について書かれているのですが、
読んでいて、ふと私が何10年も前に考えることを諦めてしまった問題を思い出してしまいました。
この世界(宇宙)に果てはあるのか?
この作品で描かれている世界、別次元の話とおもって読んでいたのですが、
「この世に果てがあって、その果てに住んでいる人たちの話と考えられなくもない。」
そんな思いを持ちました。
たぶん、現在の定説は、「ビックバン」が宇宙の始まりで、それ以来空間は拡散している。
実際拡散しているのは観測されているようです。
私も、果てが無い、ということは別にかまわないのですが、
果てが無いということがどうも理解できない。
最初に「ビックバン」が起こった場所に今も私たちはいるのでしょうが、
その起こった場所はやっぱり何処かの空間にあったわけで、
勿論何も無い場所から始まっている。
というのもありなのですが、
何処までも広がっていくとして、無限の場所がある。
という結論にしてしまうのが良いのでしょうが、それもどうなの?
って思うし。
この世界以外にも、無限の場所がまだあったって良いしね。
箱でも、球体でもかまわないのですが、そのような有限な空間に世界があったとしても、その空間は何処にあるのか?
その空間の向こうには何があるのか?
子供の頃に思った、そんな疑問を今でも真剣に考えたり観測したりしている人が、世界にいることも感じていますが、
この辺探求し続ける人って素晴らしいですね。
でも私は、残念ながら今回も諦めます。