BEATLESS

長谷敏司さんの長編「BEATLESS」読みました。

BEATLESS

BEATLESS

この作品ハヤカワさんの2014オールタイムベストSF国内長編部門の18位。
649Pあって頑張れば1日で読めるかな?
と思っていたのですが、図書館で入手してみると、2段組。
けして読みにくい作品では無いのですが、3日かけてじっくり読みました。


人口知能(AI)が出てくるお話です。
日本人は「鉄腕アトム」という世界が事前に刷り込まれていて、こういった世界と他の民族より仲良くなれるのではないか?そんな気がします。
個人的な話になりますが、「はやぶさ」が地球に帰還した時、機械(人工衛星ですね)だということがわかっているにもかかわらず、私はものすごく感動していました。
ここにも書いています。
2010-06-14 ありがとう(^_^) はやぶさ君 - なんやかんや
2010-06-15 機械の人格 - なんやかんや


鉄腕アトム」はこの作品に出てくる「レイシア」より機能的にはもっと進歩した形態のような気がします。
手塚さんの世界の凄さ改めて感じますが、長谷さんが描く世界も詳しくは書きませんが良かった。


人工知能が、最近、囲碁・将棋・チェスの世界で人間に勝って話題になっていますね。
あの人口知能を改良できる能力のある人は、世界人口の0.0いくつかわかりませんがかなり少ない人数であることは簡単に想像できますね。
最近週刊誌でも、「人工知能によって人間の仕事は芸術関係とかごく限られたものになってくる」
なんて内容の記事見かけますね。
軍隊の戦略なども、人間が考えるより人工知能が考えて人間が動く可能性もあります。
危険なところは、無人機の活用も当然ありそうです。


人工知能によって私たちの生活がどのようになっていくのか?
この件に関しては、何10〜何100年後に、一部のとか言ってられない、ほとんどの人類にとって避けて通れない話しになってくると思います。
様々なSFの世界で今から作家さんの力を借りて想像して考えておくのも悪くないと思います。
この作品は、未来に希望が持てそうな展開になっています。


この作品の世界感に関心あるかた、長谷さんご自身が
「アナログハック・オープンリソース」というのを立ち上げていますので感心のある方はご覧ください。
このサイトについて - Analoghack Open Resource - アットウィキ
https://www63.atwiki.jp/analoghack/#tag1