スクラップ&ビルド

今日の、朝日・朝刊経済面(手元の新聞で8面)気になる記事が2つ。
エスキモー」って森永乳業のブランドだったんですね。
知らなかった。
こんなに有名ブランドなのに、廃止するそうです。
asahi.comです。
http://www.asahi.com/business/jiji/JJT201007230129.html
http://www.asahi.com/business/jiji/JJT201007230129.html

アイスの「エスキモー」終了へ=「森永乳業」にブランド変更
2010年7月23日20時6分

 森永乳業は23日、アイスクリームの主力ブランド「エスキモー」を終了し、10月から順次、「森永乳業」ブランドに変更すると発表した。「エスキモー」ブランドは1979年から使用し、「ピノ」「MOW(モウ)」「PARM(パルム)」などの人気商品がある。

 同社では、変更理由について「『森永乳業』への統一で、効果的なブランド体系を構築できる」と説明。商品パッケージのマークなども変更する。 
時事通信社

時事通信からの配信は23日にあったのに、この記事は今朝(27日)です。
今朝の新聞には、

パッケージや公告のマークもすべて、78年から使っている森永乳業ブランドの「Mマーク」に変える。

出ています。
エスキモー、なくしてしまうにはもったいないくらい有名ブランドのような気がします。
そもそも、統合するくらいなら、何で最初から森永で出さなかったのか?
エスキモーって、レディーボーデンのような外国ブランドかな?って思わせる不思議感あります。
統一感出す戦略もあるし、別ブランドで、別会社感出して市場拡大の戦略もありだと思います。



同じ、今日の経済面左下に飛ぶ鳥を落とす勢いのユニクロ関連の記事も発見。
見出し分部です。

婦人服ブランド
年明けにも廃止
ファーストリテイング

短い記事なので、全文引用します。

 ユニクロのファーストリテイングは、販売が伸び悩んでいた婦人服ブランド「ザジ」や「アンラシーネ」を年明けにも廃止する。扱っていた完全子会社キャビンは9月に高価格帯ブランドのリンク・セオリー・ジャパンに吸収合併させる。キャビンの約200店舗は閉店か、ほかのブランドに転換し、約1300人の従業員もほぼ全員を引き継ぐ。

柳井さんヤッパリすごいですね。
以前、「カンブリア宮殿」出たときも、
野菜売って失敗。
の話とか、失敗談いっぱい出ていました。
攻めだけでなく、勇気を持った撤退も出来る。
たぶん、「キャビン」の方たち「寝耳に水」ではないかと思います。
成功の影に、勇気ある撤退もありますね。
撤退できずに赤字が膨らむのってよくありそうです。
「キャビン」って確かファーストリテイングと別に昔からあったような?
調べました。
http://www.cabin.co.jp/contact_faq.html#1_01
http://www.cabin.co.jp/contact_faq.html#1_01

1962年   東京都世田谷区上北沢にカジュアルウエアの
       企画・製造会社として(株)東京カジュアルウェアを設立
1966年   原宿に「キャビン」1号店をオープンし、小売業に進出
1971年   小売部門を分離独立させ、(株)キャビンを設立
1982年   (株)東京カジュアルウエアを吸収合併
1984年   株式を店頭公開
1985年   東京証券取引所市場第二部に株式上場
1988年   東京証券取引所市場第一部銘柄に指定替え
2006年   8月より(株)ファーストリテイリングのグループ会社に
(2007年12月より、非上場会社)

やっぱりね、柳井さんでも「キャビン」存続が難しかったのですね。
創業者の方残念でしょうが、かえって諦めがつくかもしれません。
こんな記載も上記リンク先にありました。

2006年8月に(株)ファーストリテイリング連結子会社となり、2007年8月に
友好的なTOBにより(株)ファーストリテイリングの完全子会社となりました。

情に流されて、赤字の拡大をくい止られない会社沢山ありそうです。
それを、保護することによって、経済成長の足かせになっている部分ありそうです。
非情なようですが、日本の会社も柳井さんの目で見てもらって、スクラップ&ビルド、必要な分部沢山ありそうです。


今のユニクロだって、成功だけにスポットが当たりますが、失敗沢山していますね、キット。
成功者ですが、いっぱい失敗していて、それを乗り越えている所に柳井さんの強さ感じます。