独立器官

村上春樹さんの最新作、
「独立器官」
近所の図書館分室で文藝春秋最新号で読んできました。

今回はジャズが気になるようなことはなく、
音楽の事も出てくるのですが、書かれていたのが全て私の知っている範囲でした。


いつものように知らなかった事、書いていきます。

「ブラック・アンド・タン」の大きなグラスを傾けていた。

ワインの銘柄だと思っていたら、カクテルでした。
2種類出てくるのですが、たぶんこっち↓だと思います。
ブラック・アンド・タンのカクテルレシピ - カクテルタイプ
http://www.cocktailtype.com/recipe/recipe_0232.html

黄色と黒の2層に分かれた神秘的なカクテル。ただし、2層にするには専念された技術もしくは、偶然のできごとのみで完成する。味はやはりビールだが目でも味わうことができる。このレシピはベースとなる材料をビールとしているが、エール酒が適切だろう。また、別名としてハーフ・アンド・ハーフとしても有名。

ハーフ・アンド・ハーフというと、完全に混ざっている感じが頭に浮かぶのですが、2層にするそうです。
ビール同士でやるとなると確かに2層にするの難しそうです。


もう1つの方も紹介しときます。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/garakutaya/owner/bar.html
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一番下のノンアルコールの所に出てきます。

<作り方>

氷を入れたグラスにコーラ、ミルクの順に注ぐ
ロングスプーンとストローを添えて出来あがり

飲んでいるシーンで登場なので、こっちでは無いですよね。


私が得意なことと言えば、おいしいピノ・ノアールを選んだり

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB
ピノ・ノワール - Wikipedia
ブドウの品種でした。
以前もブドウの品種調べたの思い出して、このブログ内で検索したら出て来ました。
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20140111
木野 - なんやかんや
先月調べてここに書いていたのに、覚えていない。
学習能力の不足感じました。^_^;


今回はこんな所でした。
今回の作品も、月が2つ出てきたりはしないのですが、普通に日常ありそうな世界を書いているにもかかわらず、
やっぱり普通とは言いがたい世界が書かれています。
村上さんはすごいです。



今回の文芸春秋は、今回の芥川賞受賞作も掲載されています。
小山田浩子さんの「穴」

穴

も読んで来ました。
書かれていることは、日常なのですが、その中に何なのか最後までわからない生き物が出てきたり、タイトルにもある穴も出てきます。


今回の文芸春秋は、芥川賞150回記念ということで様々な特集があってそっちも興味を持って読みました。
こんな感じ。

元選考委員が今だから明かす舞台裏
石原慎太郎大江健三郎との激論
河野多惠子 資料を床に投げつけたことも
黒井千次芥川賞落選者ならではの読み
池澤夏樹 意見が合わなかった石原さん


選考委員特別対談
宮本 輝×村上 龍 他の賞とは責任も緊張感も違います

作家の本音大座談会 受賞直後に始球式やCMの依頼が来ました
小川洋子川上弘美川上未映子綿矢りさ

私が感動した芥川賞ベスト3
北方謙三宮城谷昌光高樹のぶ子中江有里福田和也、岡本圀衞、柏原康夫、川本三郎、菅野昭正、関川夏央石原千秋沼野充義、坂本忠雄、松田哲夫、宮田毬栄

選考委員も意見対立しますよね。
才能と才能のぶつかりあいですし。
選考後良い気持ちにならないこともあるそうです。
新しい才能を世に出すために皆さん前向きに取り組んでいるのが良くわかりました。


芥川賞ベスト3の中で何人かがあげていた、
尾崎一雄「暢気眼鏡」

暢気眼鏡 (新潮文庫)

暢気眼鏡 (新潮文庫)

私もたぶん学生の時に読んでいますが、
今の時代ではそんなに知られていない作家さんだと思うのですが、心穏やかになる作品だったことは印象に残っています。
尾崎一雄 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BE%E5%B4%8E%E4%B8%80%E9%9B%84
尾崎さん若い頃から体が弱くて、早死にしそうな感じだったそうですが、
病気とお友達になって仲良く暮らして長生きした。
なんかそんなエピソードを何処かで読んだ気がします。
私にとって芥川賞と言えば、
庄司薫さんなのですが。
お1人選んでいる方がいました。
赤頭巾ちゃん気をつけて 改版 (中公文庫)

赤頭巾ちゃん気をつけて 改版 (中公文庫)

柴田翔さんの「されどわれらが日々」も何名かの方が挙げていて、自分の好きな作品が出ていると嬉しかったりします。


中上健次さん・北杜夫さん・三浦哲郎さん・吉行淳之介さんも何名かの人が出していて、
安部公房さん・三田誠広さん・村上龍さんはどなたも出していないのは寂しかったかな。
新しい本ではなく、本棚から引っ張り出してまた読みたくなりました。


こんなこと書いていますが、存命の海外作家で好きな方が新作出していて、今手元にあってこれ先に読みます。