パソコン辞典は難しい。

数年前、元超有名ソフト会社の人と知り合いました。
ここでは「Sさん」と書きます。
とても親切な人で、私の質問に親切に答えてくれます。
しかし当時の私は、Sさんの話は、専門用語が多くて、
通訳のHさんが、間に入ってくれないと理解できませんでした。
そこで私は本屋に、パソコン辞典を買いに行きました。
何冊か立ち読みしたのですが、
私にはパソコン辞典の解説すら理解できませんでした。


パソコン辞典の購入を諦め、
私にも判るように書いてある本を探しました。
そしてある本を買って帰りました。


その本って初級システムアドミニストレータ教則本でした。
よくわかるように書いてありました。
その本を読み終わった時、
試験の申し込みの締め切りが近い事に気付きました。
ギリギリで申し込みました。
申し込んだけど、
それまで初級システムアドミニストレータって、
資格があることも知りませんでした。
今はないけど、1種、2種は知ってましたよ。


それから実際の試験問題を見たら、
私の読んだ本のレベルでは
太刀打ちできないことを知りました。
結局全部で5冊やりました。


勉強中はもし合格したら、
「すごくパソコンのことわかるようになるのだろうな」
という期待がすごく膨らみました。
で、そのとき合格できたのですが、
わからないこと益々増えました。


より高いレベルを求めた、ということもありますが、
内容の深さが見えた、
見えたは言いすぎですね、今でも見えていませんから、
見えないくらい内容が深いことがわかった。
というほうが正確ですね。
ソクラテスの「無知の知
(簡単に言うと知らないことを知らないと理解する。ってことですね。
知らないことを、知らないことも、理解できていない状態より、
知らないことを、知るために努力するので、明日があるってことだと思います)
を実感しました。


でも勉強を始めてSさんの話がだんだん見えてきて、
合格後は普通にお話しています。
Sさん年収1千万ぐらいあったそうですが、
情報処理の資格何も持っていませんでした。
実力のある人は、そういう人もいますね。
私の場合実力を証明するものがないので、
資格は最低限の国家保証という意味で受験してます。