2007-02-27 情報処理技術者試験抜本改正
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20070227
に書いたことの続報です。
20日発行のしゅんぜいさん
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しゅんぜいさんは松原さんのメルマガで知ったようです。
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経済産業省の委員会の議事要旨こちら↓です。
http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g70418c02j.pdf
2008年秋期試験からの実施を目指しているそうです。
来年の秋から新制度ということですね。
今の制度での合格を目指すなら、
春も秋も後1回しかチャンスありません。
今の予定のまま実施されると、
上級システムアドミニストレータ+システムアナリスト=ストラテジスト
TE(情報セキュリティ)+情報セキュリティアドミニストレータ=セキュリティ
といった統合も予定されています。
やっとの思い(5回受験しました)で情報セキュリティアドミニストレータ去年合格しましたが、
もう資格として来年には古くなってしまいます。
結局情報セキュリティアドミニストレータは、
今秋の試験も入れて全部で7回試験が実施されて終了ということになります。
この試験略語で言うとSSで5回SUで2回ですね。
TE(情報セキュリティ)は来春の分も含めて全部で3回で試験終了ということになります。
試験の分類を今ままでのような開発側と、利用者側に分けていた方針は変更して、
そういった分け方は意識しなくなるようです。
おそらくこういう発想のきっかけになったのは、上記セキュリティの2資格があったのだと思います。
最初利用者側の情報セキュリティアドミニストレータ試験だけでしたが、
開発側のセキュリティ資格により近い試験の必要性があってTE(情報セキュリティ)試験も去年から始めました。
ところがこの2資格の線引きが意外と難しくて統合していくことになったような気がしてなりません。
もう1つ、20日に来た、示現塾(http://zigen.cosmoconsulting.co.jp/)からのメールも引用しておきます。
(1) ITSS, UISS ,ETSS の統合版を作成し、それに試験を合わせる。
(2) 試験の名称が変更される。
現行試験 → 新試験
初級システムアドミニストレータ → エントリ試験基本情報技術者 → 基礎試験
ソフトウェア開発技術者 → ミドル試験
上級システムアドミニストレータ
システムアナリストの2つが統合されて → ストラテジストプロジェクトマネージャ → プロジェクトマネージャ
テクニカルエンジニア → テクニカルスペシャリスト
(ネットワーク) (ネットワーク)テクニカルエンジニア → テクニカルスペシャリスト
(データベース) (データベース)テクニカルエンジニア → テクニカルスペシャリスト
(エンベデッドシステム) (組込システム)テクニカルエンジニア
(システム管理) → ITサービスマネージャテクニカルエンジニア
(情報セキュリティ)
と情報セキュリティアドミニストレータ
が統合されて → セキュリティシステム監査技術者 → システム監査
アプリケーションエンジニア → なし
(3) 従来のような利用者側と開発者側の試験には分けない。
(4) 次の新試験の追加する。
システムアーキテクト
ストラテジストによるIT基本戦略の提案を受け、ソリューションを構成
すると共に、組込システム製品の開発に必要となる要件を定義し、それを
実現するためのアーキテクチャを設計する。また、システム化要件を整理
し、システム開発を主体的に実施する。注:“組込システム製品に必要となる”と限定していますので、
アプリケーションエンジニアとは、異なると解釈しました。(5) 次の新試験の追加の是非を検討する。
マーケッタ、クリエータ、ビジネスサポータ(6) 2008年秋から新制度を開始する。
今回のTE(情報セキュリティ)試験午後問題は、
午後Ⅰの問1はC++でした。午後Ⅱ問1はデータベース系の問題で、
情報セキュリティアドミニストレータでは出ないでしょうが、
後の問題は「情報セキュリティアドミニストレータの問題です」
といわれたらそうかな?
って思いそうな感じです。
去年秋の情報セキュリティアドミニストレータの試験も、
午後Ⅰ問3はネットワーク系の技術的問題、
午後Ⅱ問1はSQLインジェクションでていたので、
「TE(情報セキュリティ)の問題です」
といわれたら、そうかな?
って気になってしまうと思います。
情報処理試験も1度合格した後の資格更新のシステムも考えていたようですが、
何年かに1度、試験制度見直して、
試験の名称を変えて、以前合格した試験名を古く感じるようにして行けば、
自然に旧資格を持っていた人が、新資格を受けることになり、
受験者数の維持と、資格所得者のレベルの更新にもつながって試験をする方にとっては良いと思います。
1度合格してもその資格が一生ものではなく、
常に勉強して、新制度になったらまた受けなおす。
受験している方にとっては、永遠に受け続けなくてはならなくなって気持ち的には大変です。
でも良く考えてみれば、情報処理試験が扱う分野は、
技術の進歩が早いので、合格して終わりというより、
合格後も、新しい技術を勉強し続ける覚悟が必要なのでしょうね。
この分野にいる限り「一生勉強」これ宿命かもしれません。
せっかくここまで書いたので、受験宣言しておきましょう。
私、どのような形に最終的になろうとも、新制度のセキュリティ分野の第1回目の試験受験します。
#追記
これ書いたの、2007年9月22日です。
その後IPAから新制度の付いての発表があり、
新制度本格導入再来年2009年春からの実施となりました。
ただし、初級シスアドのみ来秋から廃止、新制度エントリ試験になります。
セキュアドは、今秋がラストチャンスではなくて、来秋がラストチャンスになりました。
そうは行っても今秋で合格するつもりで行きましょうね。
私みたいに5回も受けないように。
詳しくはこちら↓どうぞ。
情報処理技術者試験抜本改正(その2)
http://d.hatena.ne.jp/supiritasu/20070901