ポンパ

金曜の夜から土曜にかけて飲んでいました。
日曜は、飲んでいましたが、日付変わる前に飲むのやめて帰宅しました。
この間、土曜の夜は休肝日、ノンアルコールで過ごしました。
休肝日にしたの、他の理由がありました。
試験後最初の日曜日スッキリした脳ミソでやりたいことがありました。
朝から、近所の地区センターに出かけていました。
ここ、普段は家だと勉強に集中しないので、よく利用している場所です。
ここにも誘惑がありまして。
館内に図書室があります。
試験まで日数的に余裕があると、気になる本学習室に持ち込んで読むのですが、
試験近くなると、読書欲は抑えておきます。
読み出したらきりがないですね。


で、試験前に気になっていた、川上さんの芥川賞受賞作、
文藝春秋のバックナンバーで読もうと思っていたわけです。
気合入れていったのですが、
川上さんの作品掲載された文藝春秋誰かが借りているようでありませんでした。
川上さんの作品読んだ後、諏訪さんと青山さんの作品も読むつもりでいたので、
今回はバックナンバーの在庫があった、
諏訪哲史さんの、「アサッテの人」を読んできました。

アサッテの人

アサッテの人

今日のタイトルこの小説の主人公である、おじさんが発する意味不明の言葉です。
この言葉を見ただけで、この小説既読の方には「この本のことを書いているのだな」ってわかると思います。


この本、群像新人賞受賞作で、そのまま一気に芥川賞受賞。
村上龍さん以来の快挙!というわけで講談社気合入ったでしょうね。
内容は、かなり実験小説的な要素が感じられます。
書かれている内容も考えられていますが、
小説全体の構成が練られています。
創意工夫がある小説と言えるでしょう。


デビュー作で創意工夫があった作品というと、今では政治家になった。
田中康夫さんの「なんとなくクリスタル」なんかそうですね。

この本脚注の多さで注目されました。
この作品は芥川賞受賞はしていません。
でも映画になってますね。
ベテラン作家の作品ではデビュー作ではないですが、私井上ひさしさんの「フンとブン」ものすごく感心しました。
小学校の時に友達が面白いからと薦めてくれました。
「ここのページを切り取って○○さんに送ろう。」
みたいに書いてあって、ページに切り取り線が付いていたり、
仕掛けがあります。
小学校の時に1度読んだだけで、記憶に残っているのですから、本当に感心したのですね。
ただ、今の子供が読んだら、同時代を少しでも体験していないと、時代背景がわからない部分ありそうです。
ブンとフン (井上ひさしジュニア文学館)

ブンとフン (井上ひさしジュニア文学館)

井上さんぐらいになればなんとでも書けますが、(といってもこの作品初期の作品です)
諏訪さん変化球勝負で、ストレート勝負ではないので後で苦労しそうな気がしています。
芥川賞のプレッシャーってありそうですものね。
芥川賞の選評で、石原慎太郎さんも「次作を見たから決めても良いのでは」というようなこと書かれていました。
で、今「はまぞう」でこの本を検索したら、諏訪さんの2作目出版されていました。
りすん

りすん

芥川賞受賞第1作というわけですね。
発売日: 2008-04-26
となっていますので、本当に出たばっかりです。
今度はどんな勝負に出たのか気になります。


諏訪さんご自身が、新作のこと書かれているページ発見しました。
http://shop.kodansha.jp/bc/magazines/hon/0805/index01.html
http://shop.kodansha.jp/bc/magazines/hon/0805/index01.html