川上さん・青山さん

2008-04-29 ポンパ - なんやかんや
で、こんなこと書いてました。

で、試験前に気になっていた、川上さんの芥川賞受賞作、
文藝春秋のバックナンバーで読もうと思っていたわけです。
気合入れていったのですが、
川上さんの作品掲載された文藝春秋誰かが借りているようでありませんでした。
川上さんの作品読んだ後、諏訪さんと青山さんの作品も読むつもりでいたので、

川上さん作品掲載された文藝春秋またもなかったので、
青山七恵さんの「ひとり日和」は文藝春秋の掲載号あったので読みました。

ひとり日和

ひとり日和

前々回(第131回)の芥川賞受賞作品です。
青山さんのこと結構書いているのですが、
2007-02-01 企業研究(河出書房新社編) - なんやかんや
2007-02-11 河出二人娘文藝春秋大露出 - なんやかんや
2007-02-16政治介入 - なんやかんや
2007-03-11 石原・村上・綿矢 - なんやかんや
作品読むの初めてです。
個人的に出版社の好き嫌いあるのですが、
(余り好感もっていない出版社の出版物でも読みますよ。モチロン、それと、就職活動で落とされたから嫌いなんてこともないです)
河出さん好きな出版社です。
青山さん河出の文藝賞でデビューして、2作目で芥川賞
綿矢さんと同じ道程です。
「笹塚」が小説中に出てきます。
代田橋・笹塚・幡ヶ谷・初台
このあたりは、学生時代友人たちの下宿があってよく行ってました。
小説中に出てくる地名実際に行ったことあると景色が浮かんで、より小説に入れますね。
こなれた、文章で良くかけていると思いました。
今調べていて、今月受賞第1作出版されたようです。
やさしいため息

やさしいため息

というより、発売日昨日になっていますね。
河出さん、綿矢さんと一緒で、受賞1作目じっくり待っていたようです。
ただ、綿矢さんの受賞一作目「夢を与える」新聞広告すごかったのですが、
夢を与える

夢を与える

青山さんの受賞1作目、昨日も今日も朝日・朝刊には広告出ていませんでした。


読み終わったので、この文藝春秋戻しに行くと、
ありました!
そう川上未映子さんの「乳と卵」掲載された文藝春秋

乳と卵

乳と卵

1日2冊読むと印象がごっちゃになるので、
1日1冊で行きたかったのですが、
次ぎ来たときまた無いかもしれないので、
続けて読むことにしました。
川上さん大阪出身なので大阪の地名出てきます。
京橋が出てきたのですが、
大阪に住んでいた(大阪狭山市)ことあるので本に書かれていない部分でもなんとなイメージがあります。
転勤面倒でしたが、いろんな地方に住んでいると良いことも沢山ありますね。
川上さんの文章、改行も無くページぎっしり埋まっています。
こういうページ、野坂昭如さんを思い出しました。
小説の書き方みたいなカルチャースクールに行ったら直されそうな気がします。
でも、川上さんの表現の仕方凄い。
そんな所通わないで良かったそんな感じ。
川上さん、小説デビュー前にミュージシャンデビュー果たしていて、
結局、何かを表現するための独自の感性をお持ちなのだと思います。
しかも、かなり圧倒的な手段で。
少し前、朝日夕刊に川上さんのお母さんの、娘の育つ過程を書いた連載が毎週されていました。
私も読みましたが、朝日が取り上げたくなるくらいの存在感が川上さんにはあると思います。
「乳と卵」豊胸手術について語られていたりするのですが、
内容を読むと、たまたまそのことについて語っているだけって感じしました。
書かれている場所もそんなに広くないです。
でも川上さんは表現すべき何かをしっかり持ってかかれています。
芥川賞の選評で、石原さん(都知事の)ボロカスに書いてましたけどね。
石原さん青山さんは誉めていました。
山田詠美さん受賞にいたらなかった前作「わたくし率イン歯ー、または世界」から誉めていらっしゃいました。
わたくし率 イン 歯ー、または世界

わたくし率 イン 歯ー、または世界

なんとなくわかる気がします。
村上龍さんは、川上さん・青山さんは受賞押されましたが、
同じ群像新人賞作品で、そのまま芥川賞受賞された諏訪哲史さんの作品は押されていませんでした。
朝日の記事で知ったのですが、川上さん弟さんがラグビーの選手で、
「あんた、大学いき、ネエチャンが学費ぐらい何とかしたる。」
って感じで、水商売の世界に若いころ入ったようです。
その後、弟さんも卒業し、
「ネエチャン、表現する人になるわ」
で、音楽やってCDデビューしちゃうし、
その後文章は、「ユリイカ」に自ら売り込んだようです。
一作目「わたくし率イン歯ー、または世界」は早稲田文学にまず掲載されています。
その作品がそのまま芥川賞候補作になってしまうのですから、人としてのパワーが半端じゃないのでしょうね。
失礼な言い方ですが、キワもの的な要素もあると思いますが、
この方の存在感圧倒的ですね。
これからも様々な形で、表現者としてやっていかれると私は思っています。
川上さんの、音楽気になりません?
試聴見つけましたので、載せておきます。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A015114/VICL-61738.html
未映子 | 頭の中と世界の結婚 | ビクターエンタテインメント
全作品試聴できます。